auひかりマンションタイプを解説!タイプGやVの速度も比較
更新日時 : 2024-11-11 17:00
auひかりマンションタイプには、速度と料金により様々なタイプが提供されています。
中には全く同じ料金でありながら、別のマンションよりも速度が遅いと感じる人もいます。
そこで今回は、タイプGやタイプVの速度の比較から契約プランまで紹介していきます。
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目次
auひかりマンションに多いタイプVとタイプGの違い
auひかりマンションタイプには、タイプGと呼ばれる新たなG.fast(ジーファスト)方式、タイプVと呼ばれるVDSL(ブイディーエスエル)方式を採用したマンションプランがあります。
タイプVとタイプGは名前は似ていますが、配線方式や通信速度などが異なりますので、まずはタイプGとタイプVの違いについてから紹介させていただきます。
タイプV
画像引用元:au
タイプVは建物共有部分まで光ファイバーケーブルの敷設を行い、建物内の各部屋に電話回線を使用してインターネット接続を行う料金プランです。
タイプVにはVDSL(ブイディーエスエル)と呼ばれるインターネット回線が利用されており、マンションやアパートなどの集合住宅向けに用いられています。
高周波数帯を用いて通信を行っている為、通信速度は上り35Mbps、下がり100Mbps、しか速度が出ない上に、通信可能な距離も短くなっています。
VDSL方式を採用したauひかりマンションタイプVは、VDSL規格の制限により下り最大100Mbps上り最大35Mbpsという制限があります。
タイプG
画像引用元:au
タイプGは既存の電話線を使いつつ、新たな通信技術により高速化を実現した料金プランになります。
主な配線方式はタイプVと一緒で、建物内の各部屋に電話回線を使用してインターネット接続を行います。
しかし、タイプGはG.fast(ジーファスト)と呼ばれている、高速通信規格を使っている為、下り664Mbps、上り166bpsの速度になっており、タイプVより速度が格段に速くなりました。
auひかり マンションタイプ プラン一覧
auひかりのマンションタイプにはタイプVやタイプG以外にも、数多くのプランがあります。
マンションに適用できるプランは原則として1つの集合住宅に対して1種類のプランのみ適用されます。
実際に提供されているauひかりマンションタイプのプランを、下記の一覧表にまとめました。
プラン |
契約条件 |
月額利用料金 |
通信速度 |
タイプV |
16契約以上 |
3,800円(税込4,180円) |
最大100Mbps |
8契約以上 |
4,100円(税込4,510円) |
||
タイプG契約 |
16契約以上 |
4,100円(税込4,510円) |
最大664bps |
8契約以上 |
3,800円(税込4,180円) |
||
タイプE |
16契約以上 |
3,400円(税込3,740円) |
最大100Mbps |
8契約以上 |
3,700円(税込4,070円) |
||
タイプF |
共有部まで引き込んだ光回線をマンション内の各部屋に配線 |
3,900円(税込4,290円) |
最大1Gbps |
マンションギガ |
共有部まで引き込んだ光回線をマンション内の各部屋に配線 |
3,900円(税込4,290円) |
最大1Gbps |
マンションミニギガ |
3階建て以下の集合住宅で、かつ総戸数8戸以上のマンション向け |
5,000円(税込5,500円) |
最大1Gbps |
都市機構G |
UR都市機構集合 |
3,800円(税込4,180円)~ |
最大664Mbps |
都市機構デラックス |
UR都市機構集合 |
3,800円(税込4,180円) |
最大100Mbps |
各プロバイダのタイプG契約状況
現在、タイプG(G契約)と契約しているauひかりのプロバイダの契約状況も下記の表にまとめさせていただきました。
auひかりプロバイダ |
タイプG契約状況 |
@nifty |
対応済み |
@T-COM |
未対応 |
AsahiNet |
未対応 |
au one net |
対応済み |
Biglobe |
対応済み |
DTI |
未対応 |
So-net |
対応済み |
@T-COM・AsahiNet・DTIはタイプGに対応されていないため、タイプV契約のみに制限されます。
各プロバイダごとにNTT東西地域会社が提供するフレッツ光や光コラボレーションモデルとの兼ね合いがあります。
auひかりを建物に導入する為に必要な設備
auひかりマンションタイプは、数多くの導入方式が存在しています。
auひかりを運用するために、集合住宅には1種類の専用設備が導入されています。
こちらでは、集合住宅ごとにauひかりマンションタイプを運用する為の導入設備や配線方式を紹介していきます。
auひかりマンションタイプ 5つのポイント
集合住宅にauひかりマンションタイプを導入する際には事前に、5つのポイントを把握しておく必要があります。
こちらでは、マンションタイプを導入する際の5つのポイントを紹介していきます。
- MDF室内に設置するauひかりマンション専用設備
- 電柱からMDF室まで引き込む光ファイバー線の速度
- auひかりマンション専用設備から各部屋までの配線方式
- 設備更新が困難になりやすい
- auひかりマンションタイプが遅いと感じたら原因を把握
1.MDF室内に設置するauひかりマンション専用設備
集合住宅には電話線を束ねておくMDF(エムディーエフ)室と呼ばれる部屋があります。
MDF室内に設置するauひかりマンション専用装置の性能と種類次第で、auひかりマンションの提供速度が異なります。
MDFとは、建物に入ってくる電話回線を全部引き受けて、分配してくれる設備です。
日本語では主配線盤と呼ばれています。
その、主配線盤が置いてある部屋がMDF室です。
2.電柱からMDF室まで引き込む光ファイバー線の速度
auひかりマンションタイプ用の光ファイバー線は、auひかりホームとは異なり地域で空いているダークファイバー線(光信号が通っていない心線)を利用します。
近年は1Gbpsタイプの光ファイバー線をMDF室内に設置するVDSL(ブイディーエスエル)集合装置またはスプリッタ(電話用の音声信号と通信用のデジタル信号を分配・混合してくれる機器)へ接続しますが、古いタイプでは速度が100Mbpsという例もあります。
最初から集合住宅の部屋数が少ない場合には、100Mbpsの光ファイバー線が引き込まれることもあります。
auひかりマンションタイプの速度が遅いマンションでは、引き込み線の光ファイバー線の速度を確認する必要があります。
3.auひかりマンション専用設備から各部屋までの配線方式
auひかりのマンションタイプは、建物内にあるMDF室内に設置されている専用装置から各部屋までの配線方式により最大速度に違いが生まれます。
主な配線方式は下記の表の4パターンになります。
配線方式 |
最大通信速度 |
光配線方式 |
上り下り共に1Gbps |
LAN配線方式 |
上り下り共に100Mbps |
VDSL方式(タイプV) |
下り100Mbps上り35Mbps |
VDSL方式(タイプG) |
下り664Mbps上り166Mbps |
光配線方式は比較的新しいマンションに採用されており、通信速度が最も速いというメリットがあります。
LAN配線方式は分譲マンションに多く、別のマンション一括加入タイプのインターネット回線からの切替え導入が多いです。
一方、既存の電話線を使ったVDSL方式については、固定電話向けの電話線があれば導入可能なために最も多くの集合住宅で導入しやすい配線方式となっています。
4.設備更新が困難になりやすい
集合住宅ではMDF室から各部屋への配線の張り替えや設備更新は、管理組合全体での議決と費用負担が必要になるので反対者がいると決まりません。
壁内の配線を全て張り替えるためには、所有権者による自己負担が発生するからです。
その為、設備更新をされる際は、マンション管理組合全体の同意と費用負担が必要になってきます。
5.auひかりマンションタイプが遅いと感じたら原因を把握
auひかりマンションタイプを契約して実際に通信してみると、遅いと感じる方もいらっしゃいます。
光ファイバー回線であっても、電話局から自宅のPCまでの間でどこか1箇所でも処理能力が低い部分が存在すれば、通信速度は落ちてしまいます。
インターネット回線が遅い原因を把握することも大切です。
関連記事はこちら
VDSL方式が遅い原因
auひかりマンションタイプのVDSL方式が遅い原因は、各部屋までの配線に既存の電話配線を使用していることに原因があります。
こちらでは、VDSLがなぜ遅いのかという理由や、auひかりマンションタイプG契約を行うメリットを紹介させていただきます。
マンションギガとタイプV16契約をしている大規模マンション
かつて、大規模マンションでは先にVDSL方式としてタイプVの16契約が提供されていました。
しかし、MDF室が地上付近にあったために高層階では通信速度が遅かった為、大規模マンションでも通信速度を上げる為に光配線方式を新たに採用したマンションギガをいち早く導入することになりました。
本来、既存のVDSL方式を採用したタイプV16契約は廃止されるはずでしたが、auひかりマンションタイプVに限り電話のみ契約が可能になりました。
インターネット回線を使って固定電話のみを、ひかり電話として使用する契約をされる世帯向けに、既存のVDSL集合装置を残すことになりました。
結果としてタイプV16契約とマンションギガの2つのプランが共存するようになりましたましたが、
実際に複数の設備が混在している例は少なく、大規模マンションかつマンション管理組合がまとまっていたからこそ実現ができました。
MDF室から自室までの電話線路距離長次第で速度が落ちてしまう
既存の電話配線には電気抵抗があるので、高周波ほど長距離伝送中に信号が消失してしまう影響を受けます。
MDF室から自室までの電話線が長いほど、送受信可能なデータ量が少くなります。
イメージしやすい例として、糸電話をイメージすると分かりやすいです。
糸電話は糸をピンと張っても、糸の長さが長いほど音が伝わる量が少なくなり小さな声しか伝わりません。
電話線路の長さと通信速度につきましては、下記の表に記載しました。
MDF室内集合装置からの長さ |
上り下りの合計最高速度上限値 |
電話線路長100m未満 |
500 Mbps~1,000 Mbps |
電話線路長100m以上200m未満 |
200Mbps |
電話線路長200m以上250m迄 |
50Mbps |
auひかりマンション専用装置が設置されているMDF室から自室までの電話線の長さにより、得られる通信速度に制限が出ます。
一見すると同じ階数の集合住宅であっても、MDF室が1箇所にまとめられている場合と各フロアーごとに設置されている場合では速度差が生じます。
タイプGで通信速度を引き上げ
VDSL方式を採用しているauひかりマンションタイプVは、通信速度が下り最大100 Mbps、上り最大35 Mbpsのため、電柱からマンション内MDF室への接続回線速度を100Mbpsから1Gbpsへ引き上げた場合も、MDF室から各部屋までの配線が既存の電話線を使用されていると、速度制限がかかります。
新たに国際規格として開発されたVDSLの上位規格であるG.fast方式を採用することにより、通信速度を引き上げることに成功します。
タイプVからタイプGへの切り替えで速度アップできるのか
auひかりマンションタイプVからタイプGへの切替を行えば、少なくとも上り回線速度は改善される可能性はあります。
MDF室内にあるVDSL専用装置を交換していただくと、契約内容がタイプVからタイプG(V契約)へと自動的に切り替りまます。
しかし、G.fast方式への切替に対応している通信事業者が少ないので、My au(外部サイト)にアクセスしていただき、契約内容確認ページが変わっていた場合は、V契約からG契約への変更がおすすめです。
G契約へ変更されても料金面は変わらないので、同一料金で速度アップできる可能性があります。
auひかりマンションタイプの料金体系とは
auひかりマンションタイプの料金体系は、1本の光ファイバー線を何世帯で共有するといった公平性により料金体系が決められています。
V16契約よりV8契約の料金が高く設定されているのは、分岐して共用利用する世帯数が少ないため、高く設定されています
マンションミニギガがマンションギガよりも高い料金となっているのも、同じ光配線方式であってもスプリッタにより分岐する光ファイバー線を共用利用する世帯数に違いがあるため、マンションミニギガの方が高く設定されています。
auひかりマンションタイプは、集合住宅の個別事情に合わせて最適な設備の導入、速度と共用利用人数によりある程度公平になるよう料金体系が定められています。
まとめ
今回はauひかりマンションタイプについて解説してきました。
auひかりマンションタイプは多くの提供タイプや各タイプによって、通信速度と料金が異なります。
ご契約をされる際は、必ずお住いのマンションがauひかりに対応しているか、どの提供タイプに当てはまるか確認を行う必要があります。
ノジマ店頭でも、無料でauひかりについて無料でお見積りができます。
auひかりに関してのご相談は是非、お近くの店舗へお気軽にご相談ください。ご来店をお待ちしております。
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