家庭用プリンター選び方!おすすめメーカー、キヤノン・エプソン・ブラザーの違い
更新日時 : 2024-11-11 16:23
仕事場だけでなく家庭でもプリンターを使用している方は少なくありません。
自宅にプリンターがあることで、書類や写真を印刷したり、または複合機を利用することでコピーやスキャンなどもできるので非常に便利です。
プリンターを発売している会社に「Canon(キヤノン)」・「EPSON(エプソン)」・「brother(ブラザー)」があり、これらの企業はいわゆる3強といわれています。
それぞれで高性能なプリンターを多く扱っていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
そこで今回は、「Canon」・「EPSON」・「brother」3社のA4プリンターにおける機能面など特徴を説明し、それぞれを比較して紹介していきます。
家庭用のA4プリンターをお探しの方は、ぜひチェックしてお気に入りの一台をみつけてみてください。
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家庭用プリンターの選び方
家庭用プリンターの選び方のポイントは以下の6点です。
印刷方式の違いで選ぶ
まずプリンターを選ぶ際に注目してほしいのが、印刷方式の違いについてです。
プリンターの印刷方式は2種類あり、「インクジェット方式」と「レーザー方式」に分けられます。
まずインクジェットプリンターは、機器にセッティングしたインクを圧力や熱を用いて粒子にして直接用紙に吹き付けて印刷するものです。
プリンター自体のサイズもコンパクトなものが多く、スペースを必要としにくいことから家庭用のプリンターとして人気があります。
印刷するのに時間を要する種類ではありますが、解像度が高く色も鮮やかで再現性が高いので、インクジェットプリンターは写真を印刷する目的でプリンターをお探しの方にはおすすめです。
一方でレーザープリンターは、名前の通りレーザーを使いインクを付着させて用紙に転写していきます。
印刷スピードが速いのが特徴で大量の枚数を印刷することに優れていることから、どちらかというと家庭用ではなくオフィスなどビジネスシーンで活用されることが多いです。
レーザープリンターは印刷の質よりも速さを意識してプリンターを選ぶ方にはおすすめできる種類といえます。
インクの種類で選ぶ
プリンターで文書や写真などを印刷するにはインクが必要です。
インクには「顔料インク」・「染料インク」・「トナーインク」という種類があり、それぞれに特徴があります。
まず「顔料インク」は、粒子が大きいため水でにじみにくく、用紙に浸透するのではなく表面に色を付けるため鮮明な印刷を実現します。
「染料インク」は細かい粒子が用紙の繊維まで浸透して印刷をするため、発色がきれいになるのが特徴です。
光沢が欲しい場合にはぜひ使ってみてください。
「トナーインク」はレーザープリンターで用いられるインクで、大容量となるためコストを抑えて使用できるのが特徴です。
文書をメインで印刷する場合には「顔料インク」、写真を鮮明に印刷したい場合には「染料インク」、文書を大量に印刷する場合には「トナーインク」搭載のプリンターがおすすめです。
インクカートリッジの形状で選ぶ
プリンターを活用するうえでインクは消耗品となるため、できるだけ長く使えてランニングコストがかからないものをおすすめします。
インクのカートリッジの形状には、「一体型」と「独立型」の2種類があります。
「一体型インクカートリッジ」は、プリンターヘッド(インクを噴射する部分)とインクタンクが一体になっているタイプのカートリッジです。
そのため、インクカートリッジを交換することでヘッドも新しいものに変えることができるため、「一体型」はヘッドの劣化を気にしなくて良いところがメリットです。
一方で、1色でもインクがインクが切れてしまうと、他の色のインクが残っていたとしてもカートリッジを新しいものへ交換しなければならないというデメリットもあります。
対して「独立型インクカートリッジ」は、ヘッドとインクタンクが独立しているタイプのカートリッジです。
インクカートリッジが色ごとに分かれているため、「独立型」はなくなった色のカートリッジのみを交換することができ、インクを無駄なく使えるというメリットがあります。
一方で、ヘッドがプリンター本体に搭載されているため、ヘッドが劣化した際には修理やプリンター本体の買い替えが必要になるというデメリットもあります。
一体型 | 独立型 | |
---|---|---|
メリット | ヘッドが劣化しても交換できる | なくなった色のインクだけを交換できる |
デメリット | 1色単位でインクを交換できない | ヘッドが劣化した場合修理か本体の買い替えが必要 |
インクのランニングコストで選ぶ
プリンターを長く使っていく上では、インクのランニングコストも無視できません。
一体型インクカートリッジは、比較的安価なエントリーモデルのプリンターに多く搭載されています。
そのため「一体型」は、プリンターの使用頻度がそこまで高くなく、初期費用を抑えたい方にはおすすめです。
対して独立型インクカートリッジを搭載するプリンターは、インクカートリッジが色ごとに分けられており、なくなった色のインクのみを交換することができます。
そのため「独立型」は、プリンターの使用頻度が高く、ランニングコストを抑えたい方におすすめです。
一体型 | 独立型 | |
---|---|---|
傾向 | エントリーモデルに多い | スタンダードモデル・ハイスペックモデルに多い |
プリンターヘッド | インクカートリッジと一体 | プリンター本体と一体 |
初期費用(プリンター本体代・インク代) | 安い | 高い |
ランニングコスト | 高い | 低い |
また、用途により異なりますが、大容量タイプのインクカートリッジやエコタンク方式のプリンターを選ぶことでインクのランニングコストを抑えることができます。
小容量・大容量(増量)タイプとは?
カートリッジ方式(一体型・独立型)のインクの中には、標準タイプに加えて小容量や大容量タイプのインクが販売されている場合があります。
小容量タイプのインクは、印刷枚数や頻度が少ない方向けに販売されています。使いたいときに必要な分だけ印刷できるので、インクの劣化を防ぐことができます。
大容量タイプのインクは、標準タイプよりも内容量が多いため、ランニングコストを抑えることができます。
エコタンク方式ってなに?
上位モデルのプリンターには「エコタンク方式」のインクを搭載しているプリンターも存在します。
エコタンク方式のプリンターはカートリッジ方式に比べ、インクタンクの容量が大きいことからインクの持ちが圧倒的に良く、インク代を抑えることができます。
コピーやスキャン機能は搭載されているか
プリンターには、プリント機能だけでなく「コピー」や「スキャン」「FAX」といった機能が搭載されているものもあり、そのようなプリンターは「複合機プリンター」と呼ばれています。
コピーやスキャン機能が搭載されていることでプリンター自体のサイズは大きくなりますが、プリンターとは別にスキャナーなどを設置しなくても良いので、結果的にスペースを有効活用することができます。
Wi-Fiに対応しているか
最近のプリンターでは当たり前になりつつありますが、Wi-Fiに対応している機器を選ぶことをおすすめします。
USBなどで直接繋げることも可能ですが、Wi-Fiに対応していればワイヤレスでデータの送信ができ、離れていても印刷できることから使い勝手が良いです。
また配線も必要ないことから部屋もすっきりしますし、コードにひっかかり怪我をする心配もありません。
そしてワイヤレスに対応している場合は、プリンターを設置する場所も選ばないことから人気を集めています。
メーカーによるプリンターの特徴
Canonの特徴
※引用元:キヤノン(Japan)
顔料インクで文書の印刷に優れている
Canonのプリンターは文書の印刷を得意としており、文字を鮮明に印刷できることから多くの方々に選ばれています。
6色インク搭載のプリンターの場合、文字の印刷に長けた「顔料インク」と写真印刷に長けた「染料インク」、2種類の黒色インクを使われています。
そのため、文書の印刷をメインに考えている方にとってはおすすめできるメーカーといえます。
使用しているインクの違いを理解しておくこともメーカーの特徴を把握するうえで大切です。
染料インクも使えるので写真もきれいに印刷できる
またCanonのプリンターは文字だけでなく写真もきれいに印刷することができます。
上述した通り、Canonのプリンターは文字を印刷する際に顔料インクを使用しますが、実は染料インクにも対応しており印刷物によって使い分けることが可能です。
写真印刷では染料インクを使うため精細な印刷ができることから、年賀状などを作成するために家庭用として購入する方は少なくありません。
独立型インクを搭載している
Canonは家庭用プリンターとして、はじめて独立型インクを搭載したメーカーです。
Canonの独立型インク6色を搭載したプリンターの場合、2色のBK(ブラック)に加え、GY(グレー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)が使われており、文字も写真も美しく印刷することができます。
1色ごとにインクが分かれており、インク切れになったものだけを詰め替え用で交換できるためコストを削減できるのもCanonの特徴です。
EPSONの特徴
※引用元:経営理念 | 企業概要|エプソン
写真印刷が得意
染料インクを使用している商品が多いことから、EPSONの家庭用プリンターは写真印刷を得意としているのが特徴です。
EPSONのプリンターの標準以上モデルの多くは、通常のBK、C、M、Yの4色に加えて、LC(ライトシアン)・LM(ライトマゼンタ)という淡い2色を加えた全6色の染料インクを搭載しており、思い出の写真や大切な方への年賀状も美しくプリントします。
そのため、写真の印刷をメインに考えている方にとってはおすすめできるメーカーといえます。
もちろん染料インクだけでなく顔料インクに対応しているプリンターも発売されているため、どのような使い道かで商品を選んでください。
インクのパッケージに工夫がされている
EPSONのインクは種類が多く、商品番号だけでは紛らわしいことから、パッケージに「亀」や「サツマイモ」、「マグカップ」といったイメージ写真が描かれています。
そのためインクを購入する際、欲しいインクをイメージ写真で探すことができるので、インクの買い間違いを防ぐことができます。
無線LANやスマートフォンに対応している
今や欠かせない機能のひとつといえるのが無線LANやスマートフォンに対応していることです。
EPSONの家庭用プリンターはワイヤレス接続を可能としているモデルを扱っており、離れた場所からでもデータを送信できます。
またWi-Fi Direct(ワイファイ ダイレクト)に対応している商品の場合は、無線LANが使用できない環境でも、機種によってパソコンやスマートフォンに接続をしてプリントを実行することが可能です。
brotherの特徴
※引用元:ブラザーホームページ
機能面について
brotherのプリンターは写真と文書のどちらでもきれいに印刷できることから人気を集めています。
また自動給紙装置機能を兼ね備えているモデルを扱っていたり、FAXだけでなく受話器がついて電話にも対応していたりと、使い勝手の良い商品が多いのが特徴です。
ランニングコストが安い
brotherのプリンターはランニングコストが安く、長く使い続けられる点を支持する方は少なくありません。
brotherのインクは他のメーカよりも価格が安いのが特徴で、インク代を抑えたいのであればおすすめのメーカーです。
brotherは染料インクと顔料インクのハイブリット構成で、上述したように写真でも文字でもきれいに印刷することを実現しています。
スマートフォンやタブレットなどと連携できる
brotherのプリンターはアプリが充実している点も特徴で、「Brother いつでも はがき・年賀状プリント」を使えば誰でも年賀状などを手軽に作成できます。
さらに「Brother iPrint&Scan(ブラザー アイプリントアンドスキャン)」をダウンロードすると、iPhoneから直接FAXを送信できたり、インクの残量も確認できたりと、スマートフォンやタブレットとの連携が素晴らしいです。
アプリの機能が充実しており、使い勝手が良いところがbrotherの特徴のひとつといえるでしょう。
プリンターのご相談ならノジマまで!
今回は、プリンターメーカーの3強といわれる「Canon」・「EPSON」・「brother」3社の比較をご紹介しました。
家庭用でプリンターを一台持っておくことで、写真や文書の印刷や、年賀状の作成も気軽に行うことができるため便利です。
CanonとEPSON、そしてbrotherのおすすめ商品を把握し、それぞれの機能を理解したうえで用途に合った商品を選ぶようにしましょう。
各メーカーのプリンターの特徴はこちら。
家庭用プリンターを選ぶ際の6つのポイントはこちら。
便利に活用するうえで無線LANへの対応は外せない機能であり、プリンターによっては無料のアプリと連携させることでバラエティに富んだ写真を印刷できるモデルも登場しています。
またインクを長持ちさせられるようにエコタンクを搭載したモデルを購入することで、ランニングコストを削減できます。
プリンターの寿命を迎えるまで長く使い続けるには、コストを意識した選び方も大切です。
用途に合わせて、ご自身にぴったりのプリンターを選びましょう。
ノジマには、メーカー販売員(ヘルパー)はおりません。
専門知識豊富なノジマスタッフがお客様のご希望を伺い、メーカー問わず最適な商品をご提案いたします。
プリンターの購入をご検討されている方は、ぜひお近くのノジマにご相談ください。
※この記事は2022年7月時点の情報を元に作成しています。
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