ソロキャンプや車中泊、災害時にも大活躍！おすすめポータブル電源

更新日時 : 2024-11-11 16:13

ソロキャンプ(ひとりキャンプ)や車中泊をご存じでしょうか。
アウトドアの新しい楽しみ方として老若男女問わずブームになっています。

ソロキャンプ(ひとりキャンプ)はその名の通り一人でキャンプをすることです。
ひとり焚火にあたりながら料理をしたり、楽器の演奏したり、映画鑑賞などの趣味を周囲に遠慮なく堪能できる、まさにロマンあふれる大人の遊びなんです。

また車中泊とは車で少し遠出をして、そのまま車の中にて宿泊することです。
キャンプに敷居の高さを感じる方でも車中に宿泊することで非日常を味わいながら、キャンプより気軽にアウトドアを楽しめるんです。

どちらもここ数年You Tubeなどで話題になっている趣味ですが、童心に帰り自分だけの秘密基地感を楽しめるのが人気の秘密ですね。
そしてこれらの遊びに欠かせないのが、ポータブル電源です。
実は最近頻発している自然災害の備えに、停電時の非常電源としても注目されているんですよね。

そんな話題満載で役に立つポータブル電源のおすすめ【入門編】【上級編】【番外編】をまとめてみました。
サイズや容量、正弦波・矩形波の違いやヘルツフリー家電など、ポータブル電源や接続する家電の選び方と合わせて是非参考にしてください。

モバイルバッテリーとは違う！ポータブル電源とは

ポータブル電源とはどういった商品なのか、ご利用の方が多いモバイルバッテリーとの比較でご紹介します。

どちらも充電してある電力を他の製品へ通電するといった機能は一緒ですが、貯めておける【量】と出力する【端子】に違いがあります。

モバイルバッテリーは1万mAh(ミリアンペアアワー)くらいまでの電力をUSBケーブルで出力する製品ですが、ポータブル電源は何倍にも相当する数万から数十万mAhもの電力を家庭用コンセントのプラグとして出力できます。

商品	ポータブル電源	モバイルバッテリー
電力容量	数万～数十万mAh(数百Wh)	数千～1万mAh
出力	AC・DCコンセント・USB	USB
主な用途	主に200～500W前後で動く家電製品	スマホやゲーム機など
重量	3～10数kg	数百ｇ

モバイルバッテリーがスマホなどの小型家電に使用するのに対し、ポータブル電源は自宅で使う一般家電を屋外でも使えるようにする製品なんです。
ポータブル電源があれば、例えば扇風機や電気毛布など、キャンプや車中泊で利用が多い家電製品を車内や屋外でも使用できます。

また「発電機」と違って燃料を必要とせず、誰でも気軽に大容量の電力を屋外で使用できるのが人気の秘密です。

そんなポータブル電源を選ぶ上で、まず最初に3つのことを考えておきましょう。

ポータブル電源には電力の波形や容量、形状など、あらかじめ知っていないと失敗してしまう要素があります。
あらかじめ自分の使用目的をしっかり決めて、あなたにぴったりな商品を選びましょう。

ポータブル電源の選び方のポイント

それでは実際にポータブル電源を購入する際に、確認するべきポイントを紹介します。

矩形波（くけいは）モデルに注意！

いきなり専門用語で申し訳ないです。
購入して失敗したというケースで一番多いのが、この矩形波モデルを購入してしまった場合です。
その為、この用語も説明します。

出力する電力の波形の違いで、以下の2種類があります。
矩形波(くけいは)のモデルはリーズナブルでついつい手がのびますが、正直おすすめできません。

そもそも正弦波・矩形波とは電気が進む際の波の形状を指します。
それぞれの特徴が以下です。

正弦波(せいげんは)

プラス/マイナスがなだらかな波形で切り替わります。
家庭用コンセントと同じで急に入れ替わるということがない為、多くの家電製品を安心して使用できます。
おすすめはこちらです。

矩形波(くけいは)

プラス/マイナスが直線的（直角）に切り替わる為、明るさ調整・温度調整がつくような製品は作動が不安定になるか、通電できません。
矩形波モデルでは電気毛布が(ほぼ)動きません。

充電容量とサイズ

どういった製品をどのくらいの時間使用したいのかで必要な充電量が決まりますが、貯めておける電力が増えるとその分本体が大きく・重たくなります。
サイズと充電量のどちらを重視するか、充電のために自宅と車を往復することも考えて検討しましょう。

 定格の電力に注意

ポータブル電源で注意する部分として、貯めておける容量(ｍAh/ミリアンペアアワー)(Ah/アンペアアワー)と(Wh/ワットアワー)のほか、もう一つ大切な項目として、使用する家電製品側の安全に使用できる電力量(定格電力○○W/ワット)も確認が必要です。

一般的なポータブル電源で使用できる定格電力は200W~500Wのことが多いです。
接続する機器に【定格〇〇W】と記載があります。

ドライヤー・炊飯器・電器ケトルなどは定格1,000W以上であり、使用は難しいです。
定格を超えた電力を使用する家電はそもそも通電できないか、使用してすぐにブレーカーが働き、ポータブル電源自体の電源がOFFとなります。

一部大型のポータブル電源ですと、定格1,000Wに対応する機種もあります。

使える家電品の例

※上記はあくまで一例です。
ご使用の家電製品とポータブル電源の組み合わせによってご利用になれない可能性もあります。

使えない家電品の例

※一般的に定格消費電力の高い、熱を扱う器具は使用できません。

形状や入出力端子など

取っ手を折りたたんで上部がフラットになる機種がおすすめです。
フラットになった上部にスマホを置いて充電などの使い方が可能で、車内スペースを有効活用できます。

またコンセントプラグやUSBポートの数、充電する方法(ソーラー充電・走行充電などに対応しているか)など、使用目的に合わせて検討しましょう。

使用可能な気温に注意

ポータブル電源も突き詰めれば大型の電池です。
その為どうしても低温/高温での使用に限界があります。

気温が0度を下回ると使用できなくなることもあります。
また低温時は効率が下がるため、仮に使えたとしても使用できる電力量が何割か減少します。
また炎天下の締め切った車内に放置することも危険ですのでご注意ください。

電気毛布などの使用を検討されている場合、ポータブル電源を過信せず、防寒着や厚手のシュラフ(寝袋)の用意など、最悪電源を使用できなくとも暖がとれる準備もしておきましょう。

家電製品はヘルツフリーを選びましょう

日本の東西で家庭用コンセントから流れる電気の周波数が異なることはご存じでしょうか。
静岡県富士川と新潟県糸魚川周辺を境に、東は50Hz(ヘルツ)・西は60Hzの周波数で電気が供給されています。

引用元：東京電力エナジーパートナーTEPCO

この周波数の違いで使用できる家電製品が異なり、東京で購入した電子レンジが大阪で使えない可能性があったりなどします。

最近ではそういった不便が生じないよう、どちらの周波数にも対応するヘルツフリーの家電製品が主流になっています。
ポータブル電源は50Hzか60Hzのどちらかの周波数でしか出力できない機種が多いため、対応の周波数を確認して使用するか、ヘルツフリー家電の利用をおすすめします。

【入門編】おすすめポータブル電源

入門機としておすすめできる、コンパクトなサイズの中からご紹介します。

イデアル PhewMan100_W IDL-P100W 〈正弦波〉

超軽量の899gで、子どもや女性でも簡単に持ち運びができます。
ペットボトルサイズで、リュックなどに入れても場所をとりません。

コンパクトでありながら、しっかり27,000ｍAhの容量があるので安心して使用できます。
出入力を兼ね備えたACコンセントを搭載で、本体を約3時間とハイスピードでフル充電可能です。

飛行機の機内に持ち込みもできるので、海外旅行や出張時にも活躍してくれます。

AUKEY(オーキー) PS-RE03-GY 〈正弦波〉

低価格ながら日常から緊急時まで使える、コスパのいいモデルです。
最大で同時に9台を充電可能で、急速充電に対応しています。

別売りの充電器を併用すれば、わずか2.5時間で本体をフル充電可能です。

また、重量が3.6kgと女性や高齢の方でも持ち運びしやすく、LEDライトも搭載しているので、停電時や災害時の持ち出し用予備電源としても活躍してくれるでしょう。

ホワイト、ブルー、グレーのおしゃれな3色から、お好みのカラーを選べるのも人気の理由の一つです。
インテリア性の高いデザインで場所を選ばず、使用できます。

cheero(チーロ) Energy Carry CHE-110 〈正弦波〉

5.4kgと他のモデルに比べると少し重量がありますが、大容量の124,800mAh！

テレビやパソコン、電気毛布、電気調理器など、幅広く使用できる正弦波のコンセントが2口ついているので、とても便利です。

また急速充電にも対応しているので、時間がなくて急いでいる時にも、パソコンやスマホなどのデバイスをあっという間に充電完了してくれます。

ソーラーパネル(別売り)を使うと、コンセントが無い屋外でも充電可能です。
災害・停電時の備えとしても安心して使えますね。

JVC(ジェーブイシー) BN-RB37-C 〈正弦波〉

北米中心に多くの販売実績を持つJackery(ジャクリ)社と日本のJVCケンウッド(ジェイブイシー)とが共同開発し、安全基準もクリアした信頼できるモデルです。

確かな品質で、AC出力が家庭用コンセントと同じ正弦波ですので、さまざまな家電製品に利用可能です。
マイナス10℃から40℃まで使用可能で、日常生活からアウトドアまで幅広く活躍してくれるでしょう。

また、ハンドルは折りたたみ式なので、車に積む際もコンパクトに持ち運びできます。

大きな液晶画面で、簡単に入出力の電力とバッテリー残量がリアルタイムで確認できるので、「初めてポータブル電源を購入してみようかな」という方にもおすすめです。

【入門編】おすすめポータブル電源 比較表

商品	IDL-P100W	PS-RE03-GY	CHE-110	BN-RB37-C
イメージ
正弦波・矩形波	正弦波
充電池タイプ	リチウムイオン充電池
充電池容量	27,000ｍAh (97.2Wh)	82,500ｍAh (297Wh)	124,800mAh (450Wh)	104,400mAh (375Wh)
寸法（縦×奥行き×幅）	175×85×85mm	156×164×262mm	約167×84×306mm	168×134×231mm
質量	899g	3.7kg	約5.4kg	3.6kg
動作温度	0℃～40℃	0℃～40℃	0～45℃	-10℃～40℃
AC出力	100V 50/60Hz	100-120V～50/60Hz (定格出力300W、瞬間最大600W)	AC×2 : 100V 60Hz (500W max.)	100V／2A 60Hz 200W （瞬間最大400W）
USB出力	USB（QC3.0）×2 USB-C（出力／入力） PD：5V／3A、9V／3A、12V／2.5A、15V／2A、20V／1.5A (30W max.)	USB-A×2ポート: 5V／2.4A （合計4.8A） USB-A （QC3.0）×2ポート: 5V／3A、9V／2A、12V／1.5A USB-C （PD3.0）×1ポート: 5V／3A、9V／3A、12V／3A、15V／3A、20V／5A	USB-A1,2 : 5V／2.4A max. USB-A3 : 5V／2.4A, 9V／2.4A、 9-12V／2.4A USB-C : 5V／3A、9V／3A、 12V／3A、15V／3A, 20V／2.25A（PD 45W max.）	USB‐A×2 : DC5V／2.4A （最大24W）
DC出力	記載なし	DC 6530×1ポート: 12V／8A シガーソケット×1ポート: 12V／10A 合計120W（最大）	DC1 : 9-12.5V／10A max. DC2 : 9-12.5V／5A max. (5.5×2.1mmプラグ用　4 ports total)	シガーソケット×1 : DC12V／10A (最大120W)
その他同梱品	AC用電源コード ACアダプタ	ACアダプター カーチャージャー アクセサリーポーチ	充電用アダプタ バッグ	ACアダプター 電源コード 車載用シガーアダプター ポーチ
商品リンク

【上級編】入門機に満足できない方向け！おすすめポータブル電源

高出力・大容量の本格的なモデルをお求めの方へ、おすすめモデルをご紹介します。

JVC(ジェーブイシー) BN-RB10-C 〈正弦波〉

大人気モデルに大容量1002Wh、高出力1000Wの上位モデルが追加されました。
1000Wに対応したことで定格内であれば電子レンジやドライヤーの利用も可能に！

また、ACコンセントも3つに増設されたことにより、煩わしいプラグの抜き差しの回数を抑えることができます。

さらにオプションのソーラーパネルを追加接続することでソーラー充電にも対応。
車中泊やキャンプだけでなく、災害対策など有事の備えにも期待できます。

【別売】ポータブルソーラーパネル BH-SP68-C

EFDELTA(イーエフデルタ) EFDELTA1300-JP 〈正弦波〉

蓄電量が非常に多いうえに、100Vコンセントから1,600W(瞬間最大3,100W)もの圧倒的な出力まで対応したモデルです。

そのうえ、特許申請中のEFDELTA(イーエフデルタ)独自の技術で、高速充電に対応しており、1時間で80％、2時間でフル充電が完了するのも魅力的な特徴の一つです。

また、マイナス20℃から60℃までと使用できる気温の幅も広いため、キャンプや車中泊にもおすすめ！

さらに、最大13台のデバイスへ同時に給電することが可能なので、災害時の備えとしても安心でしょう。

エスケイジャパン SKJ-MT1000SB 〈正弦波〉

家庭用コンセント、シガーソケット、ソーラーパネル（別売り）の3wayで充電できる、日本製の大容量モデルです。

そして、ヘルツフリータイプのポータブル電源というのが大きな特徴で、50Hz・60Hzどちらの周波数にも切り替えて使うことができます。

長時間使用できるので、日常生活での使用だけでなく、屋外のイベントやキャンプ、それから非常時まで、さまざまなシーンで大活躍してくれるでしょう。

【上級編】おすすめポータブル電源 比較表

商品	BN-RB10-C	EFDELTA1300-JP	SKJ-MT1000SB
イメージ
正弦波・矩形波	正弦波
充電池タイプ	リチウムイオン充電池
充電池容量	278,400ｍAh (1,002Wh)	350,000mAh (1,260Wh)	301,600mAh (1,085.76Wh)
寸法（縦×奥行き×幅）	244×234×333mm	400x270x210mm	146×294×200mm
質量	10.9kg	13.6kg	約10kg
動作温度	-10℃～40℃	-20℃～60℃	0℃～40℃
AC出力	AC×3 : 100V/10A 60Hz 1,000W （瞬間最大2,000W）	AC×6 : 100V 50/60Hz 1,600W （瞬間最大3,100W）	100V 50/60Hz 1000W
USB出力	USB-A : 5V DC／2.4A USB-A（Quick Charge 3.0）: DC5V-6.5V 3A、DC6.5V-9V／2A、 DC9V-12V／1.5A USB-C×2 : DC5V／3A、DC9V／2A、DC12V／1.5A (最大66W)	USB-A×2（一般使用向け）：各12W 5V USB-A×2（急速充電向け）：各28W（最大20V） USB-C×2（急速充電向け）：各60W（最大20V）※入力と共用	USB2.0×2 QC3.0（最大18W) Type-C PD対応（45W max.)
DC出力	シガーソケット×1 : DC12V／10A (最大120W)	車載アクセサリーソケット×1 : 12V 96W (最大108.8W)	DC×2 : 12V／5A 車載 : 12V／10A
その他同梱品	ACアダプター 電源コード 車載用シガーアダプター ポーチ	バッグ XT60変換ソーラー充電ケーブル（MC4からXT60へ入力 ） 専用ACケーブル（入力1.5ｍ） 専用車載シガーソケット 充電ケーブル（入力1.5ｍ）	ACアダプター 電源コード
商品リンク

【番外編】ジャンプスターター

ポータブル電源とは異なる商品ですが、アウトドアでは必要になることがある商品です。
また機種によっては一部共通している部分もあるので、今回ご紹介いたします。

キャンプで訪れた人里離れた場所で万が一バッテリーが上がってしまったら・・・
ぞっとしてしまうシチュエーションですが、ジャンプスターターを持っていると安心ですね。

Cellstar(セルスター) PD-650 〈短形波〉

キャンプ中にバッテリーが上がってしまった際も車のエンジンをかけることができ、いざという時に安心です。

そのうえ、AC電源の出力も備えており、ポータブル電源の代わりとしても使用可能です。

ただ他のポータブル電源と異なりUSB出力がないこと、さらにAC出力が矩形波なこと、9kgとあまりにも重いことが残念なところです。

ポータブル電源として考えるのは難しいですが、ジャンプスターターにAC出力が備わっていると考えるとアリなのかもです。

カシムラ KD-151

12Vのバッテリーを使用する自動車やバイク用ジャンプスターターです。

普段は通常のモバイルバッテリーとして使用でき、いざという時はジャンプスターターになります。

LEDライト搭載で、真っ暗な中でバッテリーが上がってしまった際も安心です。

まとめ

ソロキャンプ・車中泊は非日常を体験するために【不便をたのしむ】ことも醍醐味ですが、楽しみ方は皆さんそれぞれだと思います。
今回掲載したポータブル電源もあくまで一例だとお考え下さい。

あなたにとってどういったものが必要か、そもそもポータブル電源が必要かなど、想像しながら計画することもたのしみの一つですので、あなたの考える必要なものをそろえていきましょう。

ノジマ店舗では、お客様のライフスタイルやご要望に合った製品を、メーカー問わずご提案いたします。
家電選びでお困りの際は、ぜひお近くの店舗スタッフまでお気軽にご相談ください。

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