【プロが解説】エアコンの設定温度は何度がおすすめ? 夏・冬の目安や電気代も説明!

更新日時 : 2024-07-20 10:47

【プロが解説】エアコンの設定温度は何度がおすすめ? 夏・冬の目安や電気代も説明!

エアコンを利用するときに気になるのが設定温度ではないでしょうか。

自由に温度を設定すれば快適に過ごせますが、少し気が引けてしまうという方も多いと思います。

結論として、エアコンの設定温度は目安を把握して体調を崩さないような温度に設定することが大切です。

しかし、目安になる温度の理由がわからないと、少しもやもやしてしまいますよね。

今回は、エアコンの設定温度に関する基礎知識をはじめ、夏・冬の目安温度、電気代の例などを解説します。

エアコンの温度設定に迷う方はぜひ参考にしてみてください!

エアコンの設定温度に関する基礎知識

エアコンの設定温度に関する基礎知識

エアコンの設定温度を納得して調整するには、設定温度に関する基礎知識を理解しておくことが重要です。

まずは、エアコンの設定温度に関する基礎知識から解説していきます!

基礎知識1.エアコンの設定温度は地球温暖化に影響する

基礎知識1.エアコンの設定温度は地球温暖化に影響する

私たちが電気を使うためには、発電所で石炭や石油を燃やす必要があり、必然的に地球温暖化の原因であるCO₂が増えてしまいます。

したがって、エアコンの使い方によっては余計なCO₂の排出を増やしてしまうということです。

たとえば、外気温と設定温度の差が大きければ、エアコンがパワフルに稼働するため、電気を多く消費します。

地球温暖化を防ぐためには、なるべく外気温と設定温度の差を大きくしないように配慮が必要です。

基礎知識2.設定温度は電気代削減の鍵を握る

基礎知識2.設定温度は電気代削減の鍵を握る

冷房・暖房ともに1℃調整するだけで約10%の節電効果があります。

1℃くらい変わりないと思っていた方にとっては見過ごせない見解ではないでしょうか。

エアコンの設定温度を見直せば大幅に節電できるかもしれませんね。

基礎知識3.設定温度と室温は違う

基礎知識3.設定温度と室温は違う

エアコンの温度を設定するときに必ず理解しておかなければならないのが、設定温度と室温が違うことです。

エアコンは室内機のセンサーで温度を感知しており、設定温度と室温が異なる可能性が高くなっています。

センサーの部分と人がいる場所は異なり、人がいる位置の室温が設定温度になっていなくても、風が止まったり弱まったりします。

また、エアコンの設定温度が同じでも、日あたりのよい部屋と日あたりの悪い部屋の室温を比較すれば、日あたりのよい部屋のほうが室温は高いはずですよね。

そのほか、エアコンのフィルターが詰まっていれば能力を発揮しきれず、室温が設定温度まで到達しづらくなるでしょう。

エアコンの設定温度と室温の違いを勘違いしてしまえば、温度調整に失敗して体調不良を起こすリスクも高まります。

エアコンの設定温度と室温を同一視しないように注意してください。

エアコンの温度設定に必要な室温の測定方法

エアコンの温度設定に必要な室温の測定方法

設定温度と室温の違いについて解説してきました。

結論として、エアコンは室温を確認しながら温度設定をするのが望ましいことになります。

では、肝心の室温はどのように測定すればよいのでしょうか。

ここではエアコンの温度設定に必要な室温の測定方法を解説します。

デジタル温度計を導入する

デジタル温度計を導入する

基本的な測定方法としてはデジタル温度計の利用が挙げられます。

デジタル温度計は画面に温度が数値で表示される温度計です。

数値が直接表示されるので、ガラス温度計のようにメモリを読む必要はありません。

単純に置くだけでなく、フック穴やマグネットを利用して掛けたり貼ったりできる製品もあります。

気軽に設置して室温を測定できるでしょう。

ただし、デジタル温度計は比較的値段が高い傾向です。

1,000円以上の製品も多く、価格の面から導入をためらう方もいるかもしれません。

ガラス温度計を導入する

ガラス温度計を導入する

温度計にはガラス温度計という種類もあります。

小学校や中学校などで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

ガラス温度計とは、温度による液体の膨張原理を活かした温度計です。

ガラスの細管の中に感温液が封入されており、液柱の位置からメモリを読んで温度を測定します。

デジタル温度計と違って価格が比較的安く、1,000円以下の金額で購入しやすいです。

ただ、ガラス温度計はとてもデリケートな測定機器であり、衝撃で破損するリスクがあります。

水銀タイプは毒性が強いので、選ばないようにしましょう。

小さなお子さんやペットがいるご家庭では思わぬ事故につながる恐れがあります。

不安があればデジタル温度計を導入したほうが安全でしょう。

温度計は基本的に室内の中心に配置する

温度計は基本的に室内の中心に配置する

温度計を導入して室温を測定するためには、配置場所もよく検討する必要があります。

たとえば、金属製の壁に装着すると、壁の温度変化が数値に影響してしまうかもしれませんよね。

室温を正しく測定するには、部屋の中心かつ床から60cm以上離れた場所に設置するのがよいといわれています。

たとえば、部屋の中央にあるテーブルやスツールの上などです。

家の中にはキッチンのように火を使うと温度が上昇しやすい場所もあります。

熱を発する場所から遠ざけたほうがより正確に温度を測定できるでしょう。

エアコンの設定温度の目安【夏編】

エアコンの設定温度の目安【夏編】

夏にエアコンの設定温度をガンガン下げる方がいる一方で、設定温度を下げるのをためらってしまう方もいますよね。

夏はエアコンの設定温度をどれくらいにすればよいのでしょうか。

ここでは環境省が推奨している室温や調査、口コミなどからわかる設定温度を確認していきます!

おおよその目安を把握してみてください。

環境省が推奨する夏の室温

環境省が推奨する夏の室温

環境省は設定温度ではなく室温の推奨値を提示しています。

過度な冷房に頼らず快適に過ごせる軽装や取り組みを促すライフスタイルのクールビズを推進しており、夏の室温として28℃を推奨しています。

紛らわしいのですが、設定温度について具体的な見解を示していません。

ただ、部屋の室温を温度計などで視覚化して、28℃に近づけるように設定温度を調整すればよいとわかります。

なお、室温を必ず28℃にすればよいわけではない点にも注意が必要です。

室温は、外気温や湿度、西日、空調施設の種類、建物の状況などによっても変わり、人によっては体感温度も違います。

あくまで、室内で過ごすときの体調を考慮しながら、無理のない範囲で冷やしすぎないよう、柔軟に温度を設定することが重要です。

調査からわかる夏の設定温度

環境省のホームページでは、世帯における冷房設定温度の集計結果が公開されていました。

令和2年における世帯の冷房設定温度は下記の通りです。

設定温度 割合
24℃以下 7%
25℃ 11%
26℃ 20%
27℃ 31%
28℃ 27%
29℃ 4%
30℃以上 図に記載なし

全体の平均設定温度は26.7℃でした。

27℃に設定している世帯が最も多く、その次に28℃に設定している世帯が多いです。

29℃は極端に少ない傾向があります。29℃が暑く感じてしまうボーダーなのかもしれません。

24℃以下に設定している世帯もとても少ない傾向が読み取れます。

24℃以下に設定している方は、室内を必要以上に冷やしすぎていないか、エアコンの使い方を振り返ってみましょう。

口コミからわかる夏の設定温度

28℃と27℃で調整していたところ、最終的に27.5℃にできればよかったと嘆く方が見受けられました。

夏は細かく設定温度を調整できるエアコンが役立ちそうですね。

比較的高めの温度設定ですが、就寝時に29℃に設定している方がいました。

自分が寝られるのであれば設定温度を高めにするのもよさそうですね。

旦那さんが24℃に設定したあと、奥さんが26℃に調整している事例がありました。

家族がいる場合は設定温度の調整が難しくなりそうですね。

エアコンの設定温度の目安【冬編】

エアコンの設定温度の目安【冬編】

冬は夏と違って厚着をしたり暖房器具を併用したりして寒さをしのげます。

夏よりは設定温度を極端に変えずに済むかもしれませんが、目安はどれくらいなのでしょうか。

夏の目安温度と同様に、環境省が推奨している室温や調査、口コミなどからわかる設定温度を確認していきます!

環境省が推奨する冬の室温

環境省が推奨する冬の室温

環境省は、過度な暖房に頼らず冬を快適に過ごすライフスタイルを促すウォームビズを推進しており、冬の室温として20℃を推奨しています。

冷房の場合と同様、設定温度については具体的な値が明示されていません。

温度計の数値が20℃になるように設定温度を調整する必要があります。

もちろん、体調に配慮したうえで柔軟に温度を調整することも重要でしょう。

断熱性が高い建物では、暖房をつけなくても室温が20℃を超えるケースがあります。

その場合は冷房で20℃に調整したほうがよいわけではありません。

あくまでウォームビズは適切な暖房の使用を呼びかける取り組みなので、設定温度の調整に関しても解釈を誤らないようにしましょう。

調査からわかる冬の設定温度

環境省のホームページでは、世帯における暖房設定温度の集計結果も公開されていました。

令和2年における暖房器具の中でエアコンを最もよく使う世帯の設定温度と割合は下記の通りです。

設定温度 割合
18℃以下 4%
19℃ 3%
20℃ 13%
21℃ 7%
22℃ 14%
23℃ 14%
24℃ 11%
25℃ 12%
26℃ 11%
27℃以上 11%

全体の平均温度は23.2℃とのことです。環境省が推奨する室温20℃よりも約3℃ほど高いとわかります。

最も設定されやすい温度は22℃・23℃であり、19℃以下にする世帯は少ない印象です。

24℃以上に設定する世帯は4割以上となっています。

全体的に突出して設定されやすい温度はないようです。

各世帯では住環境や体調に応じて柔軟に温度設定が行われているのでしょう。

口コミからわかる冬の設定温度

東京で6畳の室内で24℃に設定している方が見受けられました。

寒冷地でなく広くない部屋でエアコンの温度を決めるときの参考になりそうです。

22℃で就寝・起床の悩みが和らいだという方が見受けられました。

22℃は決して高い温度ではないと思われますが、それでも電気代は気になってしまうようです。

27℃にしても室温が19℃にしかならず困惑している方の口コミが見受けられました。

環境によっては温度を高くしても室温が高くなるとは限らないようです。

冬にエアコンをつけても寒いという方は、室温を視覚化して現状を把握することから始めたほうがよいかもしれませんね。

エアコンの設定温度と電気代

エアコンの設定温度と電気代

エアコンの設定温度と電気代の関係は、自宅の環境や時期、使い方などによって変わる可能性があります。

設定温度が○℃だから電気代は○円というように、金額がいつも同じ関係になるとは限りませんよね。

ただ、エアコンの設定温度と電気代のおおよその関係を把握しておきたい方もいるでしょう。

世間ではSNSでエアコンの設定温度と電気代の関係について投稿している方がたくさんいます。

エアコンの設定温度と電気代の関係を知りたい方は参考にしない手はありません。

SNSでの投稿をもとに夏と冬に分けてエアコンの設定温度と電気代の関係をいくつか例示してみます。

※エアコンの使用時期が正確にわからない情報については投稿時期を記載しています。

夏における設定温度と電気代の例

エアコンの夏における設定温度と電気代の例を表にまとめてみます。

設定温度 電気代 時期 エアコン等の使い方
27℃ 約11,000円 2022年7月分(使用時期) エアコンはリビング1台・オール電化
26℃ 約5,000円 2023年7月分(使用時期) ほぼフル稼働
26℃ 約7,600円 2023年8月(投稿時期) 24時間つけっぱなし
25℃ 約5,200円 2023年7月(投稿時期) ずっとつけっぱなし
24℃ 約9,000円 2023年9月(投稿時期) 24時間30日連続稼働

オール電化だとエアコン以外の電気代も含まれるため、設定温度が高めでもランニングコストが高くなってしまうようです。

25℃~26℃に設定しているケースでは、エアコンをほぼフル稼働しても5,000円程度に抑えられています。

設定温度を低くすると、電気代が10,000円近くになってしまうこともあるようです。

冬における設定温度と電気代の例

冬における設定温度と電気代の例

エアコンの冬における設定温度と電気代の例を表にまとめてみます。

設定温度 電気代 時期 エアコン等の使い方
28℃ 約35,000円 2023年2月(投稿時期) オール電化 エアコンはあたたまらずつけっぱなし エアコンはリビングで15年使用
23℃ 約9,000円 2024年2月(使用時期) テレビはつけっぱなしにしがち
21℃ 約10,000円 2023年12月(投稿時期) エコ自動・デロンギを就寝時に併用
20℃ 15,000円超 2023年2月(投稿時期) 部屋が寒く感じるよう状態
16℃ 約3,000円 2023年1月(使用時期) 1人暮らしでエアコンを基本的に使わず我慢できない場合に使う

冬は電気代が10,000円を超えてしまうケースが多く見受けられました。

設定温度を問わず夏よりも電気代が高くなりやすいようです。

エアコンが古い場合は、部屋があたたまらず設定温度が高くなり、電気代も増えやすくなっています。

古いようであれば、電気代が増えないよう買い替えも検討したほうがよいかもしれません。

エコ自動設定をしてもほかの暖房器具を併用すると電気代が高くなってしまうようです。

省エネモードにしたからといって安心はできないとわかります。

1人暮らしの方で設定温度を低めにすると、電気代がかなり安くなるようです。

エアコンを必要ないときに使わないのも節電のポイントなのでしょう。

エアコンをつけても室内温度が設定温度にならない場合の対処方法

エアコンをつけても室内温度が設定温度にならない場合の対処方法

エアコンをつけているのに、室内の温度が設定温度にならないように感じることもあるでしょう。

節電志向の方であれば、設定温度を下げたり上げたりしたくありませんよね。

設定温度にならない場合はエアコンの使用環境を見直す必要があります。

ここでは、エアコンをつけても室内温度が設定温度にならないときの対処方法を冷房・暖房に分けて解説していきます!

冷房をつけても室内温度が設定温度にならない場合

冷房をつけても室内温度が設定温度にならない場合

まずは冷房をつけても室内温度が設定温度にならない場合の対処方法からまとめてみます。

吹出口付近にある障害物を移動させる

吹出口付近にある障害物を移動させる

タンスやカーテンレールの出っ張りのように、吹出口に風を妨害する障害物があると、冷風がエアコンの吸込口に戻って室温を低めに検知するケースがあります。

室温が下がりきっていないのに、エアコンは室温が下がったと勘違いしてしまうということです。

結果として室温が設定温度まで下がりにくくなります。

吹出口付近にある障害物を移動させるなどして、冷風が部屋全体に行き届くようにしましょう。

直射日光の影響を減らす

直射日光の影響を減らす

室温が冷房の設定温度にならないのは窓から入る直射日光の影響が考えられます。

窓から太陽光が入射すると室内に熱が伝わり、室温が上昇します。

したがって室温を設定温度まで近づけるには窓の遮熱対策が重要です。

カーテンやすだれ、断熱フィルム、ブラインドなどを導入することも検討してみましょう。

室外機周辺の障害物を移動させる

室外機周辺の障害物を移動させる

室外機の周辺が障害物で塞がれていると、熱交換が正常に行われなくなり、冷房能力が低下する恐れがあります。

室外機の周辺に植木鉢を移動させるなどして周囲のスペースを確保しましょう。

冷房の風速を自動にして、設定温度をかなり低くしても室外機のファンが動かない場合、室内機が不具合を起こしているかもしれません。

その場合は、メーカーの修理相談窓口に問い合わせをしてみましょう。

なお、エアコンをつけても部屋が冷えないときの原因や対策は下記の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧になってください。

エアコンが冷えない?室外機の掃除&日よけで解決!水没や雪のトラブル対処法もエアコンが冷えない?室外機の掃除&日よけで解決!水没や雪のトラブル対処法も

暖房をつけても室内温度が設定温度にならない場合

次に暖房をつけても室内温度が設定温度にならない場合の対処方法をまとめてみます。

風向を下向きにする

風向を下向きにする

一般的に暖かい空気は上にたまりやすく、冷たい空気は下にたまりやすい傾向があります。

そして室内機は、天井近くに設置されている一方で、人がいる位置は床に近いですよね。

室内機が感知する温度と人が感知する室温に差が生じてもおかしくありません。

したがって、暖房時に室温を設定温度に近づけるには、ルーバーの位置を下向きにして風向を調整し、床近くから空気をあたためるようにする必要があります。

部屋全体の温度が均一になりやすくなるでしょう。

ほかの暖房器具を併用する

ほかの暖房器具を併用する

エアコンは屋外の熱を取り入れることで部屋をあたためます。

屋外温度が0℃以下になると暖房能力が低下しやすいです。

また、部屋の広さや外気温などの条件によって設定温度にならないこともあります。

特に朝晩は外気温が低いので暖房能力が低下し、吹出口から出る温風の温度が低下し、暖房が効きにくいです。

室温を設定温度に近づけるにはほかの暖房器具の併用も検討してみてください。

寒冷地用エアコンを導入する

寒冷地用エアコンを導入する

住環境が原因で暖房時の室内温度が設定温度にならない場合、寒冷地用エアコンの導入も検討する必要があります。

寒冷地用エアコンは、通常のエアコンよりも室外機のコンプレッサーが強力で、暖房能力が高いエアコンです。

室外機に霜取り機能や雪の吹き込み低減機能、凍結防止ヒーターなども搭載しています。

雪が降りやすい寒冷地でも室温を設定温度に近づけやすくなるでしょう。

犬・猫などペットがいる場合のエアコンの設定温度

犬・猫などペットがいる場合のエアコンの設定温度

自宅に犬・猫などのペットを飼っている場合、エアコンの設定温度に悩んでしまうことはありませんか?

犬・猫などのペットは言葉を話せないので、暑がっているのか寒がっているのか、正確に判断しづらいですよね。

ダイキンは過去に第19回「人とペットが共生する室内環境と空気の課題」に対する意識調査の結果を公表しています。

「あなたは、ペットが室内で暮らす上での適温を知っていますか」という質問に対する回答結果は「知らない」が84.3%でした。

では、犬・猫などのペットを飼っている場合はエアコンの設定温度を何度にすればよいのでしょうか?

ペットと住宅の専門家によると、夏は25℃~28℃、冬は20℃~23℃を目安にするとよいそうです。

また、室内は可能な限り4℃以上の温度差を作らないようにする配慮も必要とのことでした。

ペットを飼っている方は参考にしてみてください。

エアコンの設定温度を調整する前に試して欲しいこと

エアコンの設定温度を調整する前に試して欲しいこと

エアコンを使っていて暑いと感じたときは、設定温度をすぐ下げてしまいたくなりますが、その前に試してほしいことがあります。

「風量を強めることです。」

直観的にもわかると思いますが、うちわや扇風機で風を起こすと涼しくなるように、風量を強めれば体感温度が下がりやすくなります。

つまり、設定温度を下げなくても涼しく過ごせる可能性があるということです。

風量を強くすると電気代が高くなるから意味がないように思うかもしれません。

ただ、温度を下げるよりも風量を強くするほうが、使用する電気を節約できるといわれています。

夏場にエアコンの設定温度を下げたいと思ったときは、ひとまず風量を強くして涼しく過ごせないか試してみてください。

エアコンの設定温度に関する気になるQ&A

エアコンの設定温度に関する気になるQ&A

エアコンの設定温度について解説しましたが、まだわからないことが残っている方もいると思います。

ここではエアコンの設定温度で気になる疑問についてQ&A形式で回答していきます!

Q1.設定温度を決めるのが難しい場合は?

設定温度を決めるのが難しい場合は?

A1.自動運転機能も活用してみましょう。

自動運転機能とは、室内外の温度に応じて自動で設定温度を決定してくれる運転機能です。

自分で設定温度を決めずに快適な空調を実現します。

使用している機種によっては自動運転の設定温度を確認できる場合があります。

たとえば、リモコンのボタン操作でリモコン画面に温度を表示させられる機種があります。

日頃から設定温度に悩む方は、自動運転中の設定温度を確認して、その後の温度設定の目安にするのもよいでしょう。

Q2.自動運転にしたけれど快適に過ごせない場合は?

自動運転にしたけれど快適に過ごせない場合は?

A2.自動運転中でも設定温度を微調整できる場合があります。

エアコンによっては自動運転中でも設定温度を微調整できる機種があります。

たとえば、自動運転中に自動設定された適温を基準として、リモコンの温度調整ボタンで「-0.5℃」「-1.0℃」「-1.5℃」のように温度を微調整することが可能です。

自動運転で寒かったり暑かったりするようであれば、リモコンの設定温度を微調整できないか試してみましょう。

プロの家電販売員が考察したエアコンの設定温度

プロの家電販売員が考察したエアコンの設定温度

エアコンの設定温度について疑問を解決できたでしょうか。

たくさんの情報をお届けしたため、結局エアコンの設定温度を何度にすればよいのか、迷ってしまった方もいるかもしれません。

ここまでの情報を一度整理して、夏と冬の設定温度の目安を考察してみます。

夏の設定温度の目安は26.5℃~27℃

夏の設定温度の目安は26.5℃~27℃

まず夏の設定温度についてわかったことは下記の通りです。

  • 環境省の推奨室温は28℃
  • 世帯調査でわかった全体の平均設定温度は26.7℃で27℃に設定する方が特に多い
  • 口コミでは29℃で就寝している方もいた

環境省が推奨していた室温は28℃でした。

ただ、28℃に設定したとしても環境によっては室温が28℃まで下がらない可能性が想定されます。

実際に世帯調査では28℃よりもわずかに低い27℃に設定する方が多いという結果が出ていました。

全体の平均設定温度が26.7℃だったこともふまえて、夏の設定温度は26.5℃~27℃に設定するのが落としどころなのかもしれません。

ただ、夜は日中よりも気温が低くなりますよね。

27℃よりも高めの温度に設定しても問題はなさそうです。

寝苦しくないようであれば27℃以上の温度設定も検討してみるとよいかもしれません。

冬の設定温度の目安は22℃~23℃

冬の設定温度の目安は22℃~23℃

次に冬の設定温度についてわかったことは下記の通りです。

  • 環境省の推奨室温は20℃
  • 世帯調査でわかった全体の平均設定温度は23.2℃で22℃・23℃に設定する方が比較的多い
  • 口コミでは22℃でも電気代が気になる方がいた

環境省が推奨していた室温は20℃でした。ただ、夏と同じ観点で20℃に設定したとしても環境によっては室温が20℃まで上がらない可能性が想定されます。

実際に世帯調査では20℃よりもわずかに高い22℃・23℃に設定する方が多いという結果が出ていました。

全体の平均設定温度が23.2℃だったこともふまえて、冬の設定温度は22℃~23℃に設定するのが適しているのかもしれません。

ただ、22℃で電気代が気になるという口コミも見受けられました。

電気代が気になる方は体調を崩さないように21℃以下の温度設定も検討してみるとよいでしょう。

設定温度の悩みを解決したいなら省エネエアコンへの買い替えも検討!

エアコンの設定温度は地球温暖化や電気代などに関係しているため、ご自身に最適な温度をよく考えたうえで設定することをおすすめします。

特に、設定温度を1℃下げるだけで10%の節電効果があるといわれている点は、節電を心がけているご家庭にとっては、気になるポイントだったのではないでしょうか。

環境省の推奨室温や世帯調査の結果、口コミなどをふまえると、夏は26.5℃~27℃、冬は22℃~23℃を目安に温度を設定するのが適しているという結論になりました。

あくまで目安であり、体調を崩さない温度設定が最優先です。

今回お伝えした目安を参考にして自分が快適に過ごせる設定温度を見つけてみましょう。

ただ、快適に過ごせる設定温度にした結果、電気代が高まることもあるかもしれません。

ノジマでは省エネ性能の高いエアコンをご用意しています。

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