エアコンのドライとは? 冷房との違いや電気代、洗濯物を部屋干しするコツなどを解説

更新日時 : 2024-07-10 16:16

エアコンのドライとは? 冷房との違いや電気代、洗濯物を部屋干しするコツなどを解説

エアコンの運転方式は冷房だけではありません。ドライ運転が存在しています。

リモコンに「ドライ」というボタンがあっても、あまり使っていない方も多いのではないでしょうか。

ドライ運転には冷房と違った利点があります。

今回はエアコンのドライ運転とは何かが分かるように冷房との違いや仕組み、メリット、種類などについて解説します。

電気代や部屋干しのコツについても触れているので、コストや部屋干しの方法が気になる方もぜひご一読ください。

記事の監修
株式会社ノジマ 家電小ネタ帳編集部


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エアコンのドライ運転とは?

エアコンのドライ運転とは?

エアコンのドライ運転とは、空気中の水分を屋外に排出して部屋の湿度を低下させる機能です。

まずは、ドライ運転と冷房の違いやドライの仕組み、使い方などについて解説していきます!

ドライ運転と冷房の違い

ドライ運転と冷房の違い

ドライ運転と冷房では低下させる対象が異なります。

冷房は部屋の温度を下げます。暑い部屋から熱を追い出して室内を涼しくしてくれるのです。

その一方で、ドライ運転は部屋の空気の湿度を下げる機能です。部屋から水分を追い出して空気をサラッとさせます。

涼しく過ごしたい場合は冷房を使って、ジメっとした不快感を減らしたい場合はドライ運転を使います。

室内干しした洗濯物を早く乾かしたい場合もドライ運転が適しているでしょう。

ドライ運転の仕組み

ドライ運転の仕組み

ドライ運転は冷房と違い湿度を下げますが、どのような仕組みなのか気になった方も多いでしょう。

空気は、温度低下により空気中の水分があふれ出る性質を持ちます。たとえば、冷たいジュースが入ったコップの外側には水滴が生じますよね。

ドライ運転で湿度を下げる仕組みも同様です。

具体的には、室内機が湿度の高い空気を吸い込み、内部の熱交換器で空気の熱を吸収して温度を下げます。

熱交換器に付着した水分はまとめてホースによって室外に排出され、乾燥した空気は室内に送られる仕組みです。

ドライ運転の使い方(操作方法)

ドライ運転の使い方(操作方法)

ドライ運転の使い方はシンプルです。

基本的にはリモコンの除湿・ドライなどのボタンを押せば運転をスタートします。

機種によっては運転後にボタン操作で除湿の強弱を調整することも可能です。

停止するときは停止ボタンを押します。

ドライ運転は、冷房や暖房を使うときと同じような感覚で使えます。利用したことがない方は気軽に試してみてはいかがでしょう。

ただ、冷房や暖房では温度の数値を細かく設定できるボタンがありますが、ドライ運転では湿度の数値を細かく設定できるボタンがない場合もあります。

湿度を細かく調整したい方は製品ごとに除湿機能を確認してから購入しましょう。

エアコンのドライ運転を使うメリット

エアコンのドライ運転を使うメリット

エアコンのドライ運転を使うメリットについて解説していきます!

メリット1.快適に就寝できる

メリット1.快適に就寝できる

寝ているとき汗ばんでくると、不快感が気になって寝られないこともあるでしょう。

その点、ドライ運転は湿度を下げるので、寝汗を乾かす効果も期待できます。弱冷房によって湿度を下げることから、風量が弱く温度も激しく低下させません。

汗っかきで夜中に目が覚めやすい方にとって利用を検討しやすいでしょう。

メリット2.部屋干し効率をアップできる

メリット2.部屋干し効率をアップできる

部屋干しをすると、洗濯物の水分で部屋の湿度が上昇し、洗濯物が乾きにくくなります。生乾き状態が続けば、雑菌が増え洗濯物が臭くなるので、素早く乾かすのが理想的です。

エアコンのドライ運転なら部屋の湿気を外に排出できるため、洗濯物の乾燥スピードがアップします。

臭いが不快で部屋干ししたくないという方はドライ運転を試してみるとよいでしょう。

エアコンのドライ運転を使うデメリット

エアコンのドライ運転を使うデメリット

エアコンのドライ運転にはメリットだけでなくデメリットもあります。

特にデメリットとして感じられやすいのが喉の不調です。

湿度が低下しすぎると部屋が乾燥しすぎて喉が痛くなるリスクも高まります。

暑いときにエアコンをドライのままつけっぱなしで就寝してしまうと、早朝に喉が不調になることがあります。

喉が痛くて体調が悪いと思っていたときに、冷房ではなくドライ運転だったことに気づくケースも少なくありません。

就寝時に快適に過ごせる便利な機能ではありますが、人によっては体調不良を引き起こす恐れがあるので、つけっぱなしにするかは慎重に判断したほうがよさそうです。

心配であれば、湿度計で湿度を視覚化するなどして、体調が悪くなる数値を把握して使い方を調整すると安心でしょう。

エアコンのドライ運転で洗濯物を乾かすときのポイント

エアコンのドライ運転で洗濯物を乾かすときのポイント

エアコンのドライ運転のメリットとして、部屋干し効率をアップについて触れましたがドライ運転のメリットを高めるためにはいくつか知っておくべきポイントがあります。

ここでは、エアコンのドライ運転で洗濯物を乾かすときのポイントを解説します。

洗濯物の間に隙間を作る

洗濯物の間に隙間を作る

ドライ運転で洗濯物を乾かすとき、衣類同士が密着している部分は、乾燥しづらくなる恐れがあります。

衣類と衣類の間に隙間を作るように干すと効果的です。目安としては約10~15cmほど空けるとよいでしょう。

洗濯物のボタンを外す

洗濯物のボタンを外す

衣類のボタンをとめてしまうと、内側に空気が通りにくくなる恐れがあります。

シャツなどの洗濯物は、空気が通りやすくなるように、ボタンを外して部屋干しをしましょう。

洗濯物の重なりを減らす

洗濯物の重なりを減らす

バスタオルのような長い布製品は2つ折りにして干してしまいがちです。2つ折りにすると重なりによって内側に空気が触れにくくなります。

なるべく洗濯バサミを用いて2つ折りにしないように吊るしましょう。2つ折りになってしまう場合でも、長さを変えて重なりを少なくすれば、乾きやすくなるでしょう。

衣類に適したハンガーを使う

衣類に適したハンガーを使う

衣類に適したハンガーを使うと部屋干しの効率を高められます。フードがある衣類だとフードが重なった部分が乾燥しにくいです。

フード用ハンガーを使えば、フードの内側を広げて空気が触れるように干せるので、ドライ運転による乾燥効果も高まるでしょう。

フード用ハンガーは100円ショップなどで購入可能です。

エアコン用ハンガーも検討する

エアコン用ハンガーも検討する

ドライ運転をしているとき、なるべくエアコンのそばで洗濯物を干したい方も多いでしょう。そんなときはエアコン用ハンガーを利用する方法も検討できます。

エアコンにほし竿をセットすることで室内機のすぐ下に洗濯物を干せるようになります。

通販で1,500円~3,000円程度で購入可能です。

しかし、エアコンの吹き出し口に直接ハンガーを掛けるのはNGです。

エアコンの故障の原因になってしまうので、注意しましょう。

エアコンのドライ運転の種類

エアコンのドライ運転の種類

エアコンのドライ運転には、弱冷房除湿と再熱除湿とハイブリッド除湿いう3つの除湿方法があります。

今回は弱冷房除湿と再熱除湿とハイブリッド除湿、それぞれの方法について解説します。

弱冷房除湿

弱冷房除湿

弱冷房除湿は、湿度を目標値まで下げるために行う微弱な冷房ドライ運転です。

梅雨のように低温で高湿の時期は、室温設定が外気温より高いと冷房運転ができず、除湿できません。

空気の温度を下げることから寒く感じてしまうこともあります。

再熱除湿

再熱除湿

再熱除湿は、冷やして乾燥させた空気と暖めた空気を室内機の中で混ぜて送風するドライ運転です。

室内の温度低下を防げるので、除湿しても寒く感じづらくなっています。

ハイブリッド除湿

ハイブリッド除湿は冷やして乾燥させた空気に室内の空気を混ぜ、室温に近づけてから送風するドライ運転です。

弱冷房除湿よりも部屋が冷えにくくなっています。

エアコンのドライ運転の具体的な機能【メーカー別】

エアコンのドライ運転の具体的な機能【メーカー別】

エアコンのドライ運転の概要と種類についてお伝えしました。

エアコンのドライ運転はメーカーの製品によっては差別化の要素となる存在であり、さまざまな機能が見受けられます。

ここではエアコンのドライ運転の具体的な機能について、メーカーを例に挙げながらご紹介します。

シャープ

シャープ

シャープのドライ機能をご紹介します。

氷結ドライ

氷結ドライ

氷結ドライは、熱交換器の温度を氷点下まで低下させるドライ機能です。

冷えたペットボトルよりも凍ったペットボトルのほうが、容器の外側にたくさんの水滴が付着するイメージが湧きますよね。

氷結ドライであれば、室温が低くて除湿しにくいときでもたくさんの湿気を除去できます。

熱交換器の温度を氷点下まで下げると、部屋が寒くなるように思えるかもしれません。

その点、ファンの回転数を極限まで落とすことで冷気の広がりを抑えて、快適に除湿できるように工夫されています。

コアンダ除湿

コアンダ除湿

コアンダ除湿は、風が直接体にあたらないようにするドライ機能です。

除湿運転時の冷風を天井面に吹き上げるように制御します。冷風による肌寒さを抑えやすいです。

ダイキン

ダイキン

ダイキンのドライ機能をご紹介します。

さらら除湿(リニアハイブリッド方式)

さらら除湿(リニアハイブリッド方式)

さらら除湿(リニアハイブリッド方式)は、熱交換器の冷却・加熱をスマートに制御する快適なドライ機能です。

冷却リニアコントロールは熱交換器の冷やす範囲を制御。必要な分だけ除湿することで寒くなりにくいように運転できます。

加熱リニアコントロールは熱交換器の加熱温度を制御。室外との温度差が少ない状況でも除湿運転できます。

パワフル除湿

パワフル除湿

パワフル除湿は強力な除湿運転が行えるドライ機能です。

除湿運転時にリモコンの「パワフル」ボタンを押すと大風量運転になり、室内の除湿量を増やせます。

しつどクリーン

しつどクリーン

しつどクリーンは、低湿度を維持して室内のカビの成長を抑制するドライ機能です。

強力なドライ運転によって、不在時に低湿度環境を約3時間以上にわたってキープします。外出時や梅雨の時期などに室内のカビ対策を行いやすいです。

日立

日立

日立のドライ機能をご紹介します。

自動カラッと除湿

自動カラッと除湿

自動カラッと除湿は、寒くならないように自動でカラッと快適に除湿してくれるドライ機能です。

湿度は40~60%の間で5%ごとに設定できます。

ムシっとするときは温度を維持しながら湿度を下げ、体感温度を下げて心地よさをもたらします。

室温が13℃~22℃くらいのときは、室温を上げながら除湿して肌寒さを和らげます。

ちなみにカラッと除湿は手動モードもあり、好みに応じて室温・湿度を調整することも可能です。

ランドリー除湿

ランドリー除湿

ランドリー除湿は、部屋干しの洗濯物を狙って乾燥させるドライ機能です。

くらしカメラAIと湿度カメラによって部屋干しの洗濯物を認識して集中的に除湿して乾燥させます。室温が低い場合は暖房運転も組み合わせます。

カビ見張り除湿

カビ見張り除湿

カビ見張り除湿は、カビが発生しやすい場所を狙って乾燥させるドライ機能です。

室内の温度と湿度を監視して、カビが発生しやすい状態(室温10℃以上かつ湿度70%以上)になると、約40~50%の湿度を目標として自動で除湿運転します。

くらしカメラAIと湿度カメラによって湿度が高い場所を優先して除湿するのが賢いです。

けつろ抑制除湿

けつろ抑制除湿

けつろ抑制除湿は、冬の結露対策に適したドライ機能です。

暖房を停止してからセットすると、除湿運転をして2時間後に自動で停止します。外気温1℃から使用可能です。すでに結露した水滴は減らせません。

パナソニック

パナソニックのドライ機能をご紹介します。

快適除湿モード

>快適除湿モード

快適除湿モードは、室温と湿度を確認しつつ室温を下げすぎないように快適さを維持するドライ機能です。

「選べるしつど設定」に対応した機種であれば、設定した湿度を維持するようにドライ運転をします。

ドライ給気制御では、室外機に搭載された換気・除加湿ユニットが外気を吸収して湿気を除去。

乾燥した空気を室内に送風することで室温を低下させずに湿度を低下させることが可能です。

パーシャル制御では、熱交換器に除湿する箇所としない箇所を作り、ごく弱い除湿を実現。

熱交換器全体を使用する通常の除湿と切り換えしつつ室温を低下させすぎないように湿度を低下させます。

冷房除湿モード

冷房除湿モード

冷房除湿モードは、冷房運転から除湿運転に切り替えるドライ機能です。

部屋の温度が設定温度に近づくまでは冷房運転をしますが、近づいてからは微弱な風量で湿気を除去してくれます。

夏の就寝時などに利用するのに適しています。

衣類乾燥モード

さらっと除湿冷房

衣類乾燥モードは、部屋の湿度に適した風量で除湿をして衣類を乾燥するドライ機能です。

ナノイーXによって部屋干し臭を抑制してくれます。雨の日や花粉の季節などに利用するのに適しています。

三菱電機

三菱電機

三菱電機のドライ機能をご紹介します。

さらっと除湿冷房

さらっと除湿冷房

さらっと除湿冷房は、冷房と再熱除湿を組み合わせたドライ機能です。冷房と再熱除湿を自動で切り替えて快適な空調を実現します。

冷房で設定温度まで低下させた室温を維持できるのが特徴です。

プレミアム除湿

プレミアム除湿

プレミアム除湿は、2つのファンを制御して部屋の温度と湿度を同時に自動コントロールするドライ機能です。

弱冷房方式でファンの細かい制御によって部屋の温度低下を和らげます。弱・標準・強からドライ運転の強さを調整することもできます。

スマート除湿

スマート除湿

スマート除湿は、風速自動設定時にファンの回転数を制御しながら除湿するドライ機能です。

弱・標準・強からドライの強さを選択できます。室内の環境によって定期的に風速が変化したり、ファンが停止したりします。

選べる3モード除湿

選べる3モード除湿

選べる3モード除湿は弱冷房方式のドライ機能です。湿度設定はできませんが、弱・標準・強からドライの強さを選択できます。

コロナ

コロナ

コロナのドライ機能を紹介します。

再熱除湿

再熱除湿

一般的な再熱除湿に該当するドライ機能です。除湿した空気を室外機の熱によって適温に調整して送風します。

リモコンに再熱除湿というボタンがあるのが特徴です。1時間あたりの450mlを除湿できます。

涼除湿

涼除湿

涼除湿は、ジメっとした暑さを和らげるのに最適なドライ機能です。

パワフルに除湿をして室内にやさしい涼しさをもたらします。

1時間あたり1,200mlを除湿できます。

弱冷房として使えるので、省エネ運転としても利用可能です。

東芝

東芝

東芝のドライ機能をご紹介します。

無風感除湿

無風感除湿

無風感除湿は、特許技術の無風感ルーバーによって風を拡散するドライ機能です。

無風感ルーバーを通った速い風に通常の冷風が引き寄せられます。

気流の異なる2つの風をぶつからせて拡散し、風あたりを和らげる仕組みです。

梅雨などの季節に風のあたりや肌寒さが気になる方に適しています。

エアコンのドライ運転は冷房よりも電気代は高い?

エアコンのドライ運転は冷房よりも電気代は高い?

エアコンのドライ運転は、冷房よりも電気代が高くならないか不安に思う方もいるかもしれません。

ドライ運転と冷房は使用目的が異なり、温度や湿度の使用環境や設定温度、設定湿度などによって電気代も異なります。どちらが高くなるとは一概にはいえません。

ただ、運転の種類によって消費電力の違いがあるので、最低限把握しておくことが大切です。

冷房再熱除湿より少ない

運転の種類 消費電力
弱冷房除湿 少ない
再熱除湿 冷房より多い
ハイブリッド除湿 少ない

弱冷房除湿は微弱な冷房運転であり、コンプレッサーを駆動するモーターの回転が低く維持され、消費電力も少ない傾向です。

再熱除湿は、空気を暖めることから冷房よりも若干消費電力が増えやすくなっています。

ハイブリッド除湿は、空気を暖めないことから再熱除湿よりも消費電力が少ないです。

エアコンメーカーによっては弱冷房除湿や再熱除湿、ハイブリッド除湿以外の運転モードを搭載した機種も販売しています。

目新しいドライモードを見かけたときは、ほかのモードと比べて消費電力が高くならないかよく確認しましょう。

ドライ運転の電気代の計算

ドライ運転の具体的な電気代を計算するときは、一般的な電気代の計算式を把握しておく必要があります。

電気代は、消費電力と時間、電気料金単価をかけることで算出します。

1時間あたりの電気代=消費電力(kW)×1(h)×電気料金単価(円/kWh) 1日あたりの電気代=消費電力(kW)×24(h)×電気料金単価(円/kWh) 1か月あたりの電気代=消費電力(kW)×24(h)×電気料金単価(円/kWh)×30日

仮にエアコンのドライ運転の消費電力が600W(0.6kW)、電気料金単価が31(円/kWh)だったとしましょう。

1時間あたりの電気代、1日あたりの電気代、1か月あたりの電気代は下記の通り計算できます。

1時間あたりの電気代 =0.6kW×1h×31(円/kWh) =18.6円 1日あたりの電気代 =0.6kW×24h×31(円/kWh) =446.4円 1か月あたりの電気代 =0.6kW×24h×31(円/kWh)×30日 =13,392円

なお、エアコンごとにさまざまなドライモードがあることから、一般的には除湿の消費電力がわかりづらい傾向があります。

具体的な消費電力にもとづき電気代を計算したい場合は、家電量販店のスタッフに値がわかるか問い合わせてみるとよいでしょう。

エアコンのドライ運転の電気代を節約する方法

エアコンのドライ運転の電気代を節約する方法

エアコンのドライ運転の電気代について解説しました。ドライ運転にも消費電力が発生し、冷房や暖房と同様に電気代がかかることがわかります。

ドライ運転で電気代をかけたくないと思った方もいるのではないでしょうか。

エアコンのドライ運転を使う量を減らせば当然電気代を減らせます。

したがって、なるべく部屋の湿気が増えないような対策を行うことも重要です。

ここでは、エアコンのドライ運転の電気代を節約する方法について解説していきます!

定期的に換気をする

定期的に換気をする

シンプルな方法が定期的に室内を換気することです。

雨が降っていない場合であれば窓を開けることで換気できます。ただ、1つの窓を開けるだけでは、風がスムーズに通り抜けないので、換気効率が低いです。

ほかの窓や扉を開けるなどして風の通り道を作ると換気効率が高まります。

風が通り抜けるだけで暑さまで軽減する場合もあります。

ドライ運転を使うか迷ったときはひとまず換気を試してみましょう。

家具の周囲に隙間を確保する

家具の周囲に隙間を確保する

家具を壁にピッタリとつける方が多いかもしれません。ただ、密着させると空気の通り道がふさがれ、湿度が高まる恐れがあります。

家具に壁の湿気が移りカビが生えてしまえば大変ですよね。

広いお部屋であれば、家具の周囲に隙間を確保するように配置を見直すと、湿度の影響を和らげやすくなるでしょう。

浴槽のフタと浴室のドアを閉める

浴槽のフタと浴室のドアを閉める

水がたまった浴槽にフタをしていないと、湿気が浴室に広がります。

さらに浴室のドアを開放したままにすると、湿気の高い空気がほかの部屋にまで流入する恐れがあります。

ほかの部屋の湿気を増やさないようにするには、浴槽のフタと浴室のドアを閉めたほうが無難でしょう。

新聞紙でさまざまな場所の湿気を除去する

新聞紙でさまざまな場所の湿気を除去する

吸湿性のある新聞紙は、部屋のさまざまな場所を除湿するのに役立つアイテムです。配置するだけで除湿効果が期待できるほか、天日干しによって再利用することもできます。

押し入れやクローゼット、靴箱などの湿気を減らせます。

また、部屋干しするときに洗濯物の下に敷き詰めることで部屋の湿気を和らげることも可能です。

エアコンのドライ運転に関するよくあるQ&A

エアコンのドライ運転に関するよくあるQ&A

エアコンのドライ運転に関するよくある疑問にQ&A形式で回答します。

Q1.エアコンのドライ運転の効果がないと感じたときは?

エアコンのドライ運転の効果がないと感じたときは?

A1.湿った空気が室内に流入していないか確認しましょう。

ドライ運転で湿度が下がらない場合は、エアコンの性能が発揮しにくい環境になっているのかもしれません。

屋外の湿った空気が室内に流入すると除湿効果が弱まります。まずは室内の状況を確認してください。

窓や換気口が開いていたら閉じてみましょう。換気扇が動いている場合も使用を控えます。

すでにお伝えした通り、室内温度よりも設定温度が高いと、うまくドライ運転できない場合があります。

梅雨のように暑くないけれど湿度が高いときは、短時間の冷房運転で部屋の温度を低下させ、湿気を取り除くとよいでしょう。

Q2.エアコンのドライ運転と除湿って違いはある?

エアコンのドライ運転と除湿って違いはある?

A2.一般的にエアコンを使用するうえでは同じ意味として使われるようです。

ドライは英語でdryと表され、意味は「乾燥した」「水分が少ない」などの意味を持ちます。

除湿は湿度を低下させることなので、除湿をすれば空気は乾燥水分も少なくなります。

その点を踏まえると、除湿はドライの過程であり、ドライは除湿の結果にあたる状態を意味するといってもよいでしょう。

ただ、エアコンを使用するうえではあまり区別されていません。

除湿(ドライ)のように表記されるケースもあります。

エアコンの機能を理解するにあたって、ドライ=除湿と認識して問題ないでしょう。

Q3.エアコンのドライ運転は室内機のカビ対策になる?

エアコンのドライ運転は室内機のカビ対策になる?

A3.室内機にカビが生じやすくなります。

ドライ運転と聞くと室内機のカビ対策になりそうですが、反対にカビが生じやすくなるといわれています。

ドライ運転では、室内機に結露水が発生して内部の湿度が上昇するからです。

内部で湿った状態が続けばカビが生えやすくなるでしょう。

除湿運転後に内部を乾燥させるには、内部クリーン機能を使う必要があります。

内部クリーン機能は室内機の内部を乾燥させてカビや臭いの発生を和らげる運転です。

自動内部クリーンを設定しておけばドライ運転の停止後に自動で動作します。ただ、購入時の設定がオフになっている製品もあるので確認してみましょう。

Q4.冬の寒い時期はドライ運転を使う?

冬の寒い時期はドライ運転を使う?

A4.基本的に必要ありません。

冬の寒い時期は、空気中における水分量が少なく、湿度が高くなりにくい傾向があります。

ドライ運転をすると空気が乾燥しすぎてしまい、感染症にかかるリスクが高まる恐れもあります。

雨や雪が降っている場合であっても、冬の寒い時期にドライ運転をするのは控えるのが無難です。

Q5.温度が高いときにエアコンのドライ運転と冷房を使い分ける目安温度は?

温度が高いときにエアコンのドライ運転と冷房を使い分ける目安温度は?

A5.30℃が目安といわれています。

ドライ運転でも部屋の温度が少し下がるので、温度が高いときに冷房ではなくドライ運転を使えばよいと思う方もいるでしょう。

ただ、温度が高いときにドライ運転した場合、温度が下がりにくいです。長く運転すると消費電力が増えやすくなります。

一般的に30℃を超えると暑さを感じやすいので、30℃を超えたときは冷房を使い、30℃を越えなければドライを使うと快適に過ごせるでしょう。

Q6.ドライ運転できるエアコンがあれば除湿機はいらない?

ドライ運転できるエアコンがあれば除湿機はいらない?

A6.基本的に新たに除湿機を購入する必要はありませんが、併用したほうがよい場面もあります。

一般的にエアコンのほうが除湿量は高く、除湿機がなくても湿度を下げるのに困ることはないでしょう。

ただ、エアコンは設置場所が固定されており、移動できません。通常のドライ運転であれば、部屋干しの洗濯物をピンポイントで乾かす効果は期待しづらいです。

その一方で、除湿機は洗濯物の近くに配置して乾かせます。部屋干しの乾燥効率を重視するならば除湿機の併用も検討してみるとよいでしょう。

ちなみに、除湿機はコンパクトタイプやコードレスタイプが販売されており、狭いスペースの湿気対策にも効果的です。

クローゼットや押し入れ、下駄箱などの湿気を除去したい場合にも役立つでしょう。

Q7.ドライ運転を節約するために部屋に除湿剤を使うのはあり?

ドライ運転を節約するために部屋に除湿剤を使うのはあり?

A7.除湿剤は広い部屋には適していません。

除湿剤は基本的に密閉空間で使用するため、広い部屋には向いていません。

ドライ運転を節約するために広い部屋に除湿剤を使うのは現実的ではないでしょう。

Q8.エアコンのドライ運転で部屋干しが乾きにくいときは?

エアコンのドライ運転で部屋干しが乾きにくいときは?

A8.フィルターの掃除も検討しましょう。

エアコンのドライ運転をしても部屋干しが乾きにくいときは、フィルターが汚れているかもしれません。

ほこりで目詰まりしていると、空気が通りづらくなって除湿機能が低下する恐れがあります。

部屋干しの効率をよくしたいときはフィルターが汚れていないかチェックしてみましょう。

ドライ機能を備えたエアコン選びに迷ったらノジマに相談!

ドライ機能を備えたエアコン選びに迷ったらノジマに相談!

今回はエアコンのドライ運転とは何かがわかるように解説しました。

エアコンのドライ運転は室内の湿気を屋外に排出して部屋の湿度を下げる機能です。

温度低下によって空気の水分を出現させることで除湿する仕組みでした。ジメっとした不快感を減らしたい場合に使います。

また、エアコンのドライ機能は洗濯物を部屋干ししたときの乾燥効率を高めるのにも最適です。

洗濯物の間に隙間を空けたり、洗濯物をエアコン用ハンガーで干したりするとさらに効率がアップするでしょう。

ドライ運転はメーカーによってさまざまな機能が開発されています。

風が直接体にあたらないようなドライ機能や、除湿量を増やせるパワフル運転に対応したドライ機能、部屋干しの洗濯物を狙って乾かすドライ機能などもありました。

ドライ機能に着目してエアコンを選べば、より快適な空調・部屋干しを実現できるでしょう。

ノジマではさまざまメーカーのエアコンを販売しています。

店舗にはメーカーの派遣販売員がいないので、忖度なしで家庭に最適なドライ機能を備えたエアコンをご案内できます。

部屋の湿気が多くて悩んでいる方や部屋干しの効率を高めたい方などは、ぜひノジマの店頭までお越しいただきスタッフにご相談ください!

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