レグザの55X9900Mを実機レビュー!新機能の解説や4K液晶テレビと比較
更新日時 : 2024-08-08 16:25
2023年、今年のレグザは凄いとの評判の55X9900M。
レグザは有名なテレビブランドでその製品はどれも高いクオリティーを誇っています。
その中でも最高峰と呼ばれるレグザ55X9900Mはどの程度の実力があるのでしょうか。
今回はレグザの2023年の4月21日に発売された55X9900Mの実機を視聴・操作して、その特徴をレビューしていきます。
55X9900Mの特徴
レグザは2006年からテレビの製造・販売を行っているテレビブランドです。
映像はもちろん、音質や操作性で定評があり、長年日本のトップブランドの一角を担っています。
ここではレグザの中でも高い人気を誇る55X9900Mの特徴を分かりやすく解説していきます。
新搭載のレグザセンシング
レグザの最新モデルに搭載しているレグザセンシングでは、視聴している人の位置を検知して最適な高画質、高音質を届けることが可能です。
これは、ミリ波レーダーシステムによって視聴者の位置を検知、高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZRα」による視聴距離に応じた最適な画質に自動調整するものです。
画質だけではなく音質も視聴者がいる位置に最適な音質へと調整してくれるので、どこにいてもテレビの性能をフルで感じることができます。
レグザセンシング、ミリ波レーダーの新機能はレグザにとって大きな進化と言えるでしょう。
レグザと言えば地デジが綺麗
レグザは地デジの見せ方に力を入れているブランドです。
映像処理の中核であるレグザエンジンにより、画像の鮮明さや解像度を向上させるための処理を行います。
バラエティー番組やニュース番組では出演者を自然な美しい肌色で表現ができます。
好きなタレントや推しの芸能人をきれいな映像で楽しめるのはレグザのいいところです。
サウンド面も強い
レグザの特徴を挙げるなら「サウンド」を浮かべる人も多いはず。
最近のフラッグシップモデルでは、ライブや映画などコンテンツに応じて最適な音質を表現することができます。
それはまるでボーカルが目の前で歌っているかのような感覚に陥るほどの高レベルの音質を誇ります。
優れた映像とあわせて素晴らしいサウンド体験を得ることができるのがレグザの特徴のひとつです。
タイムシフトマシン
レグザと言えばタイムシフトマシンと言われるほど代表的な機能です。
このタイムシフトマシンではテレビ放送をまるごと録画することができます。
例えば、帰ってきて、テレビを付けたら見たい番組の途中だったというケース。
この場合、「始めにジャンプ」ボタン一つでその番組の最初から視聴することができます。
55X9900Mのレビュー
ここでは今回の記事のメイン、55X9900Mのレビューをしていきます。
55X9900Mの実機を用意して実際に視聴してみて感じたことをありのまま紹介していきます。
動画でもご覧いただけます!
まずは見た目をチェック
55X9900Mの外観はシンプルな有機ELテレビのデザインです。
フレームが大きくないので圧迫感が無く、リビングにすっきり置くことができます。
スタンドが両サイドにありますが、内側に移動することができるので、テレビ台が少し小さめという方にも安心な設計です。
スピーカーがフロントに付いていてダイレクトにクリアな音質を届けます。
ダイレクトボタンが豊富なリモコン
リモコンには豊富なダイレクトボタンが配置されています。
これにより、NetflixやPrime Videoなどの動画配信サービスにボタン一つで跳ぶことができます。
主要な動画配信サービスが登録されていて、更に「マイチョイス」といって自分で設定できるボタンが2つ付いています。
見たい動画配信サービスにボタン一つで接続できるのは嬉しいポイントですね。
レグザセンシング
55X9900Mにはミリ波レーダーという新機能が搭載されています。
ミリ波レーダーは見ている人の場所を検知して、見ている人に最適な画質と音質に自動調節する機能です。
対象が移動してもレーダーが検知してその人がいる場所に最適な画質と音質を届けてくれます。
これにより、テレビの前のどこに座ってもベストなコンディションでテレビを見ることができます。
前モデルよりも20%明るさが向上
有機ELというと液晶と比べて画面が暗めのイメージがあると思いますが、55X9900Mの映像は非常に明るいです。
というのも昨年発売したモデルと比較して輝度が20%もUPしているとのことで、この違いは肉眼でもすぐに分かります。
輝度の20%UPにより有機ELテレビは画面が暗いというイメージの払拭に成功しています。
さらに有機ELテレビの代名詞、「黒」の表現も、2023年の最高峰のモデルにふさわしい締まった黒でした。
アニメ好きに嬉しいアニメビューティーPRO
今までのレグザでは映像に映った人の顔を検知して画質を調整する機能が備わっていました。
今回はさらに、アニメキャラの顔まで検知。
レグザが考えるベストコンディションで表示することで推しのアニメキャラの顔をさらに美しく表示することができます。
線がしっかりくっきりして輪郭のコントラストが上がるイメージです。
ゲーム好きにピッタリの「ゲームセレクト」機能搭載
55X9900Mはゲーマー層も取り込もうという狙いが伺える機能を搭載しています。
4K120P入力、VRR対応、ALLM、eARCという機能面はもちろん、ゲームセレクトというモードを搭載し、ゲームのジャンルに応じて映像表現を変えます。
最新ゲーム機の性能をフルに引き出すことができるので、迫力ある映像で快適にゲームプレイを楽むことができます。
映像とサウンド、操作性はゲームをする人にとって最高峰のテレビと言って間違いはないでしょう。
ネット動画を美しく表現
YouTubeなどのネット動画を見ていると、ノイズが目立つものや古い映像のコンテンツもけっこうありますよね。
55X9900Mはそういう映像も高画質化することが可能です。
古い映像であっても、好きな動画を美しい映像で楽しめるのは55X9900Mのネット動画ビューティPROならでは。
リモコンのダイレクトボタンもあり、動画配信サービスを思う存分楽しめるテレビです。
驚異的なサウンド
テレビ選びの重要なポイントの一つが音質の良さです。
55X9900Mは「重低音立体音響システムXHR」と後に紹介する「ミリ波レーダー」の組み合わで臨場感あふれる高レベルのサウンド表現が可能になっています。
映画や音楽の視聴では、まるで映画館やライブ会場にいるかのような没入感を体験できます。
55X9900Mの音質は控えめに言って「凄い」です。
55X9900Mと通常の4K対応液晶テレビを比較
ここではレグザの4K有機ELテレビ55X9900MとELSONIC(エルソニック)の4K対応液晶テレビECC-TU55R3の性能を比較してみたいと思います。
55X9900MとECC-TU55R3の基本性能の違い
名前 | 55X9900M | ECC-TU55R3 |
種類 | 有機EL | 液晶 |
画面サイズ | 55V型 | 55V型 |
音声出力 | 90W | 16W |
年間の電気代 | 6,183円 | 4,995円 |
特徴 | 高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZRα」 | 日本メーカー製最新チップを搭載 |
55X9900MとECC-TU55R3の地デジ映像の違い
まずエルソニックのECC-TU55R3で見た地デジの放送を見ていきましょう。
部屋を少し暗めにして反射を抑えたのですが画面に見ている人が映り込んでしまっていますね。
次にレグザの55X9900Mの映像がこちらです。
レグザの55X9900Mでは正面から撮影しているにも関わらず、反射や映り込みが気にならない映像でした。
全体的に色が綺麗で見やすく表現されているのが分かりました。
55X9900MとECC-TU55R3のアニメ映像の違い
3D映像やアニメの映像を比較してみましょう。
こちらはエルソニックのECC-TU55R3で「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」を見た画像です。
これをレグザの55X9900Mで映すと…
こうなります。
くっきりはっきり色合いも奇麗ですね。
次に、エルソニックのECC-TU55R3で「浦和の調ちゃん」を見たときの画像です。
どことなくボヤっとしていますね。
これをレグザの55X9900Mで映すと…
色が鮮やかで線もくっきりしていますね。
生の映像を肉眼で見たときは撮影した画像以上に違いがはっきり分かります。
カメラ越しでも55X9900Mの映像の美しさは一目瞭然ですね。
55X9900MとECC-TU55R3のゲーム映像の違い
さて、最後にゲームの映像の比較です。
Nintendo Switchの「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」をプレイしているところを撮影しました。
まず、エルソニックのECC-TU55R3の映像を見ていきましょう。
暗いシーンで正面から撮影している人が映り込んでしまいます。
ゲームをしている自分の姿が画面に映り込んでしまうわけですから、少し気になってしまう人もいるでしょう。
次にレグザの55X9900Mの映像を見てみましょう。
色も綺麗で映り込みも少なかったです。
映り込みも少なかったことについては、55X9900Mに搭載されている低反射 ARコートの影響があると考えられます。
映像が綺麗で黒の迫力が強調されて没入感のある映像に仕上がっています。
ECC-TU55R3と55X9900Mの比較まとめ
今回は映像の違いを視認しやすいように、レグザとエルソニックのテレビの映像の写真を撮って比較してみました。
検証して思ったのはエルソニックのECC-TU55R3でも正直十分きれいな映像に感じましたが、レグザの55X9900Mの映像は格が違いました。
レグザの55X9900Mの映像の表現力はECC-TU55R3では比較にならないほど美しく、色合いが鮮やかです。
ECC-TU55R3は映り込みが強めだったのでゲームなど集中したいものに対しては向かないかもしれません。
55X9900Mは映り込みは気にならずミリ波レーダーでいる位置に適した画質にしてくれるので撮影でもその実力を発揮していました。
最新モデル55X9900Mと前年度モデル55X9900Lの違い
ここでは55X9900Mと昨年発売した55X9900Lの性能の違いを解説します。
機種 | 55X9900M | 55X9900L |
発売時期 | 2023年4月 | 2022年6月 |
超解像技術 | AIナチュラル フォーカス テクノロジーPRO 超解像技術 AI 構図推定 |
AI ナチュラル フォーカス テクノロジー 超解像技術 |
HDR高画質 | AI HDRオプティマイザーPRO HDR復元PRO HDRリアライザーPRO |
AI HDRオプティマイザーZRα |
ミリ波レーダー | ○ | × |
アニメビューティPRO | ○ | × |
ゲームセレクト | ○ | × |
ブルーライト制御 | ○ | × |
ハイレゾ対応 | ○ | × |
低反射 | 低反射 ARコート | × |
パネルモジュール | 新開発 レグザ専用有機ELパネルモジュール | × |
年間消費電力量 | 229kWh/年 | 244kWh/年 |
55X9900Mが55X9900Lから進化した点
まず、テレビを見ている人の位置を検知して最適化した画質・音質をとどけるミリ波レーダーを搭載されました。
次に、55X9900Lと比較して輝度が20%アップして、明るさと鮮やかさが強化されました。
また、ネット動画ビューティ、地デジAIビューティ、ナチュラルフェイストーンがPROに進化し、さらに高品質な映像になりました。
さらに、ゲームセレクト3モードとアニメ顔の検出機能を新たに追加しました。
最後に、新ざんまいスマートアクセスの搭載により、見たいコンテンツをネット動画・地デジ・BSからシームレスに選ぶことができるようになりました。
55X9900Mと55X9900Lの共通点
55X9900Mと55X9900Lの共通点は次世代のハードウェアAIエンジン、レグザエンジンZRαを搭載しているところです。
55X9900MではレグザエンジンZRαがさらに進化。
また、重低音立体音響システムXHRによる迫力と臨場感に満ちたサウンドも継承しています。
さらに、タイムシフトマシンの「始めにジャンプ機能」も引き継がれました。
瞬速ゲームモードも共通の機能ですが55X9900Mではさらなる進化を見せています。
まとめ
今回は2023年4月に発売されたレグザの55X9900Mのレビューを紹介しました。
公式ホームページで4K有機ELレグザの最高峰と銘打っているだけのことはあり、打つ非が見つからないほど優れたテレビです。
良いことばかり書く気はなかったのですが、実機を視聴・操作してみて、言えることは、ただ「進化」しているということ。
テレビであれ他の家電であれ、最先端の技術に触れるということは、驚きとともに鮮明な経験となり人を豊かにします。
ご紹介した55X9900Mはノジマ店舗でもお取り扱いがございますので、ご興味のある方はぜひお近くの店舗までお越しください。
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