家庭でできる地震対策方法|防災グッズや地震時に取るべき行動を紹介
更新日時 : 2024-08-09 16:53
いつ起こるかわからない地震。
日本は地震大国であり、現在までに数々の地震を経験してきました。
先日、2024年8月8日には、日向灘を震源とする地震が発生し、宮崎県で最大震度6弱を観測する地震が発生しました。
さらに先日の地震を受けて、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が初めて発表しました。
今後1週間程度は大きな地震に注意が必要ということで、不安に感じている人も少なくないでしょう。
この記事では、いつ起こるかわからない地震に対する基本的な対策方法や取るべき行動、地震対策グッズ3つを紹介しています。
大規模地震に備えて、身の安全を守り、生存率を上げるための事前準備が今こそ重要です。
日頃から防災への意識をもって、しっかりと地震対策を行いましょう。
今すぐできる!地震対策方法を5項目にわけて紹介
大規模地震は予測できません。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、東北地方が壊滅的な被害を受けたことを鮮明に記憶している方は多いでしょう。
そして2024年は1月1日に能登半島地震、先日8月8日に宮崎県で震度6弱の揺れを観測され、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が初めて発表されました。
あくまでも注意が必要ということで必ず地震が起きるわけではありませんが、今のうちにしっかりと備えておくことは大切です。
地震に対する恐怖が蘇(よみがえ)り、地震対策を強化しようと思った方もいるはずです。
そこでこの記事では、家庭でできる地震対策を5つの項目にわけて紹介します。
いつまた大きな地震が発生するか分からないので、今すぐに対策をしましょう。
家具や家電の置き場所・固定方法の見直し
家具や家電の置き場所や固定方法を見直しましょう。
阪神淡路大震災の死因の8割は、家具や家電の転倒による窒息・圧死でした。
強い地震が発生したら、家具や家電は転倒するものだと考え、以下の転倒防止対策をする必要があります。
- 寝室や子供部屋には家具はなるべく設置しない。
- 置く家具は転倒しても下敷きになりにくい、背の低い家具を選ぶ。
- 家具は必ず固定し、出入り口の付近に設置しない。
家具の固定方法は、以下のとおりです。
固定器具 | 固定方法 |
L字金具 |
L字金具を壁に取り付ける位置を探し、家具と壁をネジで固定する |
---|---|
突っ張り棒 |
家具と天井の隙間を突っ張り棒で固定し、家具が動かないようにする |
粘着シート |
家具と床の間に粘着性のシートを貼り付け、床と接着させる |
キャスター下皿 |
キャスター付きの家具は、キャスターの下に丸形の下皿を設置し、動かないように固定する |
ガラス飛散防止フィルム |
窓にフィルムを貼り、ガラスが飛散しないように防止する |
上記の方法で家具を固定しておくことを強くおすすめします。
また、家具が転倒しても避難できるように、ドア付近に設置しないようにしましょう。
万が一倒れてしまったときのためにも、避難経路を確保しておくことも重要です。
食料や飲料水などの備蓄
強い地震が起きると、ガスや電気、水道といったライフラインは止まるものだと思っておきましょう。
したがって、水や非常食の備蓄をしておくべきです。
用意しておくべきもの、量は以下のとおり。
用意しておくべきもの | 用意しておくべき量・内容 |
飲料水 |
3日分(1人1日3リットル) |
---|---|
非常食 |
3日分(ビスケットや板チョコ、乾パンなど) |
日用品 |
トイレットペーパー、懐中電灯、タオル、軍手、ラジオ、ラップ、ビニール袋など |
乾電池 |
3日分(1人17本) |
非常食は、長期保存ができて、かつエネルギーを補給できるものが好ましいとされています。
3日分である理由は、地震発生から救援物資が届くまでの想定時間だからです。
しかし、東日本大震災のような大規模地震の場合は、1週間分が必要とされています。
そのため、1週間分の備えがあると安心です。
非常用バッグの準備
大規模地震が起こった場合、避難場所に移動し、生活を送ることになります。
大規模な地震が起これば誰でもパニックになり、何を持っていけばいいかのわからなくなります。
そのためにも、すぐに持ち出せる非常用バッグの備えが必要です。
非常用バッグの中には、先ほど紹介した飲料水・非常食・日用品以外にも、以下のものを入れておきましょう。
- 貴重品(通帳や印鑑、身分証明書など)
- 救急セット(ばんそうこう、包帯、マスク、消毒液など)
- 衣類(下着や上着、タオル、毛布など)
非常用バッグの中には、荷物を入れすぎないように注意しましょう。
あまり重すぎると、逃げ遅れてしまう可能性があります。
必要最低限のものだけを入れておきましょう。
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家族との連絡手段・安全確認の方法
家族と離れているときに地震が発生したときに備え、家族との連絡方法や安全確認の方法を話し合っておきましょう。
災害時には、通信回線が混雑し繋がりにくくなります。
また、通信回線が止まる可能性も考えられるでしょう。
その際には、災害用伝言ダイヤル「171」や災害用伝言板が役立ちます。
災害用伝言ダイヤルは、「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが、その伝言を再生できます。
災害用伝言板は、文字情報を登録し、自分の電話番号を知っている家族などが、登録された情報を閲覧できます。
家族と正確な情報を共有するためにも、災害用伝言ダイヤルと災害用伝言板の使い方を、今のうちに把握しておきましょう。
キャリア名 | 災害用伝言板 |
---|---|
ドコモ |
http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi |
au |
http://dengon.ezweb.ne.jp/ |
ソフトバンク |
http://dengon.softbank.ne.jp/ |
楽天モバイル |
https://public-safety.mobile.rakuten.co.jp/?lang=ja |
避難場所・避難ルートの確認
避難場所や避難ルートを確認しておきましょう。
避難場所は、地域ごとに指定された避難場所があります。
住んでいる地域の避難場所と避難経路の確認方法は、以下のとおりです。
- 住んでいる地域の自治体のホームページ
- 国土交通省のハザードマップポータルサイト
上記に記載したサイトから、防災マップやハザードマップを入手し、避難場所や避難経路を確認しておきましょう。
避難経路と避難場所を把握しておけば、慌てずにたどり着くことができ、二次被害を回避できる可能性が高くなります。
また、防災マップやハザードマップを入手したら、実際に歩いて確認しておくといいでしょう。
地震が起きたらどうするべき?取るべき4つの行動
地震が起きたらどんな行動を取るべきか。
生存率を上げるためにも、以下の4つの行動を取りましょう。
まずは身の安全を守る
まずは、身の安全を守ることが最優先です。
地震の揺れを感じたら、机やテーブルの下に身を隠しましょう。
この時に、なるべく家具や家電の少ない場所に移動するのがベストです。
また、枕やクッション、毛布などで頭や首といった場所を保護すれば、致命傷を避けることができます。
地震の揺れを感じ、すぐに避難するべきだと思っても、慌てて外に飛び出すのは得策ではありません。
理由は、瓦や窓ガラスが飛散し、落ちてくる危険があるからです。
地震の揺れを感じたら、家具や家電の少ない場所に移動し、枕やクッションで頭を保護し、机やテーブルの下に隠れましょう。
自宅に閉じ込められないために脱出口を確保する
地震の揺れが大きいと、ドアや窓が変形して開かなくなることがあります。
ドアが開かなくなると、避難が難しくなり、閉じ込められる可能性があります。
身の安全を確保し、揺れの合間をみて、ドアや窓を開け、避難経路を確保しましょう。
火の始末をしておく
料理をしているときに地震の揺れを感じたら、即座に火を消し、身の安全を確保しましょう。
これは、火災による二次被害を防ぐためです。
地震による死因は、圧死・窒息死・津波・火災が挙げられます。
国土交通省が公開している「大震災における犠牲者の死因割合」によると、関東大震災のときは火災による死亡が8割となっています。
火災の発生原因は、火の始末だけでなく、ガスの元栓の締め忘れによるガス漏れや停電復旧後にともなう通電火災も挙げられます。
したがって、火の始末だけでなく、地震発生時はガスの元栓を締め、電気のブレーカーも切っておくようにしましょう。
テレビ・ラジオなどで情報を入手する
揺れが収まっても安心できないのが地震です。
地震後には、火災や津波の発生が想定されます。
揺れが収まり、自身や家族の安否を確認できたら、テレビやラジオ、SNSを通じて情報を入手しましょう。
SNSだとデマ情報が拡散される可能性もあるので、できるだけテレビやラジオからの情報入手がおすすめです。
地震対策グッズ6つを紹介
ここからは、地震対策グッズを紹介します。
家具や棚などの転倒から身を守るためのグッズから、正確な情報を入手するためのグッズまで紹介しています。
「絶対にこれは必要!」と言えるグッズを厳選して紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
災害時に役立つ用品33点セット 防災リュック BRS-33
近年、地震や自然災害の頻度が高まり、防災意識が向上しています。
災害発生時には、食料や飲料水を準備するだけでなく、「一時持ち出し品」も必要になってきます。
しかし、何をどの程度準備すべきか迷ってしまう方も多いでしょう。
そんな方におすすめなのが、この防災リュックです。
このリュックには、「これさえあれば安心」と言える必要最低限の33点のアイテムがセットされています。
災害はいつ起こるかわかりません。
いざという時に備えて、家庭に一つ準備しておくことをおすすめします。
エレコム モバイルバッテリー DE-C38-10000WF
このモバイルバッテリーは、USB Type-C(TM)コネクター搭載スマートフォンを充電するのに最適です。
手になじむラウンド形状と薄型デザインがあり、持ち運びにも便利です。
10000mAhの大容量バッテリーで、スマートフォンを3.3回ほど充電できます。
USB-A – USB Type-C™(USB-C™)ケーブルが付属しており、スマートフォンをすぐに充電できます。
モバイルバッテリー本体はUSB-A – USB Type-C™(USB-C™)ケーブルで充電可能で、過充電・過放電・過電圧・過電流防止機能や短絡保護機能・温度検知保護も備えています。
Lightningケーブルを利用することで、iPhoneも充電可能です。
約500回繰り返し使用可能な充電式リチウムイオン電池を搭載しているので、災害時でも快適に充電することができます。
乾電池式モバイル充電器 EFH-MBAA
EFH-MBAAは、乾電池式のモバイル充電器で、災害時に役立つ防災グッズの1つです。
このモバイル充電器は、単3電池を使用して動作しますので、充電のための電源がなくても使用することができます。
この乾電池式モバイル充電器は、スマートフォンやガラケーを充電することができます。
自然災害や停電時には、電力供給がストップしてしまうため、スマホやガラケーを充電することができないことがあります。
そんな時に、EFH-MBAAはとても役立ちます。
また、乾電池式のため、充電式モバイル充電器のように充電が必要ないため、使用する準備も簡単です。
EFH-MBAAは、乾電池式のモバイル充電器として役に立ち、災害時にあると心強いアイテムです。
単3/単4形アルカリ乾電池 40本セット EGT3P40/EGT3T4P40
災害時に備えてアルカリ乾電池を用意しておくことは、非常に重要です。
災害時には停電や通信網の寸断など、様々な問題が発生する可能性があります。
そのため、懐中電灯、ラジオなどの携帯電子機器を動かすためには、アルカリ乾電池が必要になります。
そこでおすすめしたいのが、単3形アルカリ電池40本セットと単4形アルカリ電池40本セットです。
これらの商品は、高品質のアルカリ乾電池を40本セットにしており、災害時にも長時間の使用に耐えることができます。
どちらの商品も、アルカリ乾電池ならではの長時間稼働と高い安定性を備えています。
災害時にアルカリ乾電池を用意しておけば、停電や通信網の寸断など、様々な問題にも対応できます。
家族や周りの方と共有することで、不安を少しでも軽減することができます。
家具や家電の転倒防止に便利!転倒防止マット P-TV37C
阪神淡路大震災のときの死亡原因の8割は圧死・窒息死です。
家具や家電の転倒防止対策が、十分ではなかったために起こってしまった被害だと言えます。
プロセブンから販売されている「テレビ転倒防止マットP-TV37C」は、公的機関の安全基準に合格および認定を受けています。
耐久性・安全性・粘着力に非常に優れており、官公庁や電機メーカー、金融機関などさまざまな機関への納入実績がある優れものです。
商品名にテレビ転倒防止マットと記載されていますが、家具や家電の転倒防止にも利用できます。
突っ張り棒では不安を感じるという人におすすめです。
1台3役の手回しラジオ ICF-B300-SC
地震発生時において重要とも言えるのが、情報です。
現代では自宅にテレビがない人や情報はSNSで調達するといった人は多くいるでしょう。
SNSの場合、速報性があり情報を入手するには良い手段と言えます。
しかし、SNSはデマが拡散される可能性があり、インターネット回線が使用できなくなるリスクを伴います。
その際に便利なのが、手回しラジオです。
SONYから販売されている「手回し充電対応 FM/AMポータブルラジオ ICF-B300-SC」は、乾電池がなくても利用できます。
手回し、もしくはソーラーパネルによる充電で利用できるため、電気を使用しません。
手回しによる充電を1分ほど行った場合、AMラジオは約60分、FMラジオは約40分、ライトは約15分の利用が可能です。
また、スマホの充電にも利用できます。
これ一つで情報の入手、ライト、スマホの充電と1台3役の機能を発揮。
非常用バッグの中に入れておけば、コンセントのない避難場所でもスマホを利用でき、スマホやラジオから正確な情報を入手できます。
まとめ
この記事では、家庭でできる地震対策方法や地震時における取るべき行動、そして地震対策グッズを紹介しました。
いつ起こるかわからない地震において生存率を上げるには、日ごろの対策が重要です。
中でも、記事の前半で紹介した5項目は今すぐにでもできる対策方法です。
早めに実施し、いつ地震が起こっても大丈夫なように対策をしておきましょう。
最後に、地震時に必要なものをチェックリストにまとめたので参考にしてください。
リュックサック
非常食
飲料水
靴またはスリッパ
懐中電灯
乾電池
ヘルメット
ラジオ
携帯電話用充電器
チャッカマン
非常用携帯トイレ
軍手
タオル
救急セット
洗面用具
下着・靴下
トイレットペーパー
ウエットティッシュ
雨具
アルミシート
使い捨てカイロ
ビニール袋
ラップ
ライト・ランタン
現金
筆記用具・ノート
保険証・通帳
ノジマでは、ラジオやライトのほか、防災グッズも取り扱っております。
地震対策についてご心配なことがあればお手伝いさせていただきますので、お気軽に店頭スタッフにご相談くださいませ。
この記事を作成したスタッフ 株式会社ノジマ 福井 綾子
普段は株式会社ノジマ本部で、主に生活家電を紹介する記事の作成を行っています。
株式会社ノジマは、関東を中心に200以上の店舗を展開している、東証プライム市場上場の家電専門店です。
地震対策グッズのご購入を検討している方は、ぜひノジマをご利用ください!
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