洗濯機のイヤな臭いの原因は? 簡単な取り方や洗浄方法をご紹介!
更新日時 : 2023-01-24 14:12
洗濯機や洗った洗濯物からイヤな臭いがすると、なんだか不衛生な気持ちになってしまい、日常生活でストレスを感じてしまいますよね。
しかし原因がわからないと、どのように対応すればよいのかわからず、臭いがそのまま放置されてしまいがち…。
そこで今回は、洗濯機のイヤな臭いの原因をはじめ、簡単な臭いの取り方や洗濯機の洗浄方法などを解説していきます。
洗濯機や洗濯物の臭いに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
洗濯機からイヤな臭いがする原因
洗濯機から発生するイヤな臭いを解消するには、臭いの正体から知る必要があります。
早速、洗濯機からイヤな臭いがする主な原因を解説していきます。
原因1.カビ
洗濯機は、洗剤のかすや汚れ、ほこりなどが蓄積しやすい家電製品です。
洗濯槽の穴やふち、底面、洗剤の投入口などに汚れがたまり、カビが生えてしまうことでカビくさいような臭いが発生している可能性があります。
特に洗濯槽の裏側は水分が蒸発しにくく、カビが繁殖している可能性が高いです。
また、ドラム式洗濯機の中は湿度が高くなりやすく、カビが繁殖しやすいです。
手入れをかかさないように心がける必要があります。
原因2.雑菌
近年はSDGsなどの観点から節約を意識した生活を心がけている方も多くなってきました。
洗濯機を利用するときに、お風呂場の残り湯を活用して水を節約している方もいるのではないでしょうか。
ただ、お風呂の残り湯は雑菌が多いので、雑菌が洗濯槽に残って繁殖してしまうリスクがあります。
生乾きのような臭いが発生する原因となりかねないので注意が必要です。
原因3.排水トラップや排水口
排水トラップは、排水管の一部に水をためて、臭いの逆流を防ぐ構造です。水によって臭いの通り道を防ぎ、臭いの逆流を防いでくれます。
排水トラップに水がたまっていないと、臭いの通り道ができてしまい、ドブくさいような臭いが逆流しやすくなります。
臭いがするときは、洗いと脱水の運転によって排水トラップに水をためて、様子を見ましょう。
また、排水口から下水のような臭いが生じている場合もあるので、排水口に関して年に2回ほど定期的な掃除が必要です。
洗濯機から発生する臭いの簡単な取り方
洗濯機から発生する臭いの簡単な取り方を解説していきます。
洗濯機が臭うと感じたときにまず試してみてください。
洗濯機から発生する臭いの簡単な取り方1.臭い取りグッズを利用する
市販の洗濯機専用の臭い取りを使う方法が手軽です。使い方はとてもシンプル。
基本的に、臭い取りを洗濯機に入れていつも通りに洗濯するだけです。面倒な作業が発生しません。
手軽に使えるにもかかわらず、洗濯槽の汚れやカビ、配水管内の汚れまで除去してくれ、悪臭対策を行える製品があります。
洗濯機のお手入れをする時間が取れない方におすすめの方法です。
洗濯機から発生する臭いの簡単な取り方2.洗剤トレイを掃除する
洗剤トレイを掃除します。
布でふき取るのが一般的ですが、細かい形状のデザインだと掃除がしづらいので、必要に応じて不要な歯ブラシを活用するとよいでしょう。
汚れが強い場合は、40度くらいのお湯や浴室用の中性洗剤の利用も検討します。
なお機種によってお手入れ方法が変わってくるので、必ず洗濯機の取扱説明書の確認が必要です。
洗濯機から発生する臭いの簡単な取り方3.排水トラップカバーを装着する
排水トラップカバーを装着することで、臭いの逆流が防ぎやすくなります。
ただし、排水口のデザインによっては装着できないケースもありえます。据付説明書の確認が必要です。
ホームセンターなどで購入して自分で装着することも可能です。自信がない場合は、リフォーム業者や洗濯機の設置業者に相談するといでしょう。
洗濯機を掃除して臭いを取る方法
洗濯機を掃除して本格的に臭いを取りたいと考えている方もいるでしょう。
ここからは洗濯槽や排水口を掃除して臭いを取る方法を解説していきます。
洗濯槽の掃除方法
洗濯槽を掃除する方法として、塩素系もしくは酸素系洗濯槽クリーナーを利用した掃除方法があります。
まずは塩素系・酸素系洗濯槽クリーナーの概要をおさらいしてから、今回は塩素系洗濯槽クリーナーによる洗濯槽の掃除方法を紹介していきます。
洗濯槽クリーナーの概要
洗濯槽クリーナーには塩素系・酸素系の2種類があります。それぞれの特徴を紹介します。
塩素系洗濯槽クリーナーとは
塩素系洗濯槽クリーナーは、次亜塩素酸ナトリウムが主成分です。
洗濯物における生乾きの臭いの原因の、洗濯槽の裏側のカビや雑菌を強力に分解・洗浄してくれます。
基本的に洗濯槽に入れて運転するだけなので、使い方もシンプルです。
縦型だけでなくドラム式でも使える製品があります。洗濯機の種類を気にせず掃除ができる点も気軽です。
ただし、洗浄力が強い分、手や顔にかかると危険です。
色落ちの可能性もあるため、衣服にもつかないよう注意してください。
酸素系洗濯槽クリーナーとは
酸素系洗濯槽クリーナーは、過炭酸ナトリウムが主成分です。
汚れを泡で浮かして落とすため、効果が目に見えやすいです。
塩素系のツンとした臭いが苦手な方や肌や衣服へのダメージが気になる方は、酸素系がおすすめです。
ただ、ドラム式洗濯機では使えないことがほとんど。
また、浮いてきた汚れを取り除く作業やつけ置きが必要な場合もあるため、塩素系に比べて少し手間がかかります。
塩素系洗濯槽クリーナーの使い方
今回は、塩素系洗濯槽クリーナーの使い方を5つのステップに分けて確認してみましょう。
ステップ1クリーナーを洗濯槽に入れる
電源を入れてから塩素系洗濯槽クリーナーを洗濯槽に直接投入します。
※洗剤トレイには入れないでください。
洗剤トレイに残ってしまい、次回の洗濯のときに衣服が漂白される可能性があります。
ステップ2洗濯槽に水をためる
洗濯槽の中が高水位になるように給水します。
入浴剤を使用している風呂の残り湯を使わないように注意してください。
なお、給水後につけおきの時間を設けると効果的です。
ステップ3洗濯機を運転させる
洗濯槽の洗浄コースに設定して洗濯機を回し、洗い・すすぎ・脱水までの1コースを完了させます。
洗濯槽の洗浄コースがない場合は標準コースに設定しましょう。
ステップ4洗濯槽を確認
洗浄が完了したら洗濯槽の内側を確認します。
汚れが残っているようであれば、さらにすすぎを行います。
ステップ5洗濯槽を乾燥させる
洗濯機のドアを開放して、洗濯槽の内部を乾燥させます。
排水口の掃除方法
洗濯機の排水口付近からイヤな臭いがしているのであれば、排水口に洗浄液を流し込んで掃除する方法も検討します。
市販の洗浄液でも、こびりついた髪の毛やヘドロまで強力に分解し、臭いを解消してくれる製品があります。
排水口を洗浄液で掃除する流れは下記の通りです。
ステップ1洗浄液を排水口に流し込む
排水ホースを外して、直接排水口に洗浄液を流し込みます。
ホースを差し込む部品がスリットがあれば、スリットの隙間から洗浄液を流し込みます。
ステップ2一定期間放置する
洗浄液で目安とされている時間を計って放置します。
汚れがパイプの途中でつまってしまわないように、長時間放置しないようにしましょう。
ステップ3水を流す
洗浄液の目安とされている量の水を流し込みます。
ステップ4ホースを元に戻す
洗浄が完了したらホースを元通りに戻します。
ホースがはずれたままだと、防水パンから水が漏れてしまうので注意してください。
洗濯機から特殊な臭いが発生した場合は?
洗濯機から発生する臭いはカビの臭いだけではありません。少し変わった臭いがすることがあります。
場合によっては、掃除だけでは済まないケースもあるので、適切に対応できるようにしておきましょう。
ゴムやプラスチックのような臭い
洗濯機を新しく購入したばかりのとき、ゴムの臭いがするケースがあります。
主に内部の部品に塗布されている機械油や、ゴムの部品から発生している臭いです。
また、使い始めならではの独特なプラスチックの臭いがすることもあります。
ゴムやプラスチックの臭いは、洗濯機を利用していると自然になくなっていくので、あまり心配する必要はありません。
焦げたような臭い
洗濯機の内部に異物が挟まっていると、摩擦が生じて焦げくさい臭いが生じるケースがあります。
具体的には、洗濯槽の底にある回転翼(パルセーター)や、洗濯機の裏側にあるベルト駆動部分などに、ヘアピンやコインなどが挟まってしまうことがあるようです。
そのほか、電源コードが断線して接触不良が続くと、発煙・発火のリスクもあります。
いずれにせよ焦げくさい臭いがしたときは、不具合が起きている場合やそのまま使い続けるのが危険な場合もあります。
念のためすぐに販売店やメーカーに点検・修理を依頼しましょう。
また、6~7年ほど経った洗濯機であれば、洗濯機の寿命も疑えます。必要に応じて買い替えも検討するとよいでしょう。
洗濯機の寿命については下記の記事が参考になります。ぜひチェックしてみてください。
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普段からできる洗濯機の臭い対策
洗濯機からイヤな臭いが発生させないようにするためには、日ごろから細かい視点で対策をすることも大切です。
普段からできる洗濯機の臭い対策を解説していきます。
対策1.洗濯槽を洗濯物入れとして利用しない
洗濯槽に洗濯物を入れると、時間経過にともない雑菌が増えてしまいやすくなります。
洗濯をするタイミングでなければ、洗濯カゴの中に洗濯物をためる習慣をつけましょう。
また、洗濯が終わったあとも洗濯槽から洗濯物を取り出し、すぐに干すことが大切です。
部屋干しをするときはカーテンレールに干してしまいがちですが、窓際は湿気がたまりやすくて雑菌も多いので注意してください。
対策2.洗剤の使用量を守る
きれい好きの方だと、汚れをきれいに落としたいあまり、洗剤や柔軟剤をたくさん使ってしまいたくなるかもしれません。
しかし、規定以上の洗剤を使ってしまうと、洗濯槽に洗剤が残りやすくなってしまいます。使用量を守って洗剤を利用するようにしましょう。
対策3.糸くずフィルターやゴミ取りネットを手入れする
洗濯機には、糸くずやゴミを取るフィルターが設置されています。手入れが不足すると、排水口に汚れが流れてしまう原因になりかねません。
洗濯機を運転する前に糸くずやゴミがたまっていないかどうかチェックしましょう。
手入れの方法はシンプルです。洗濯機の説明書に従ってフィルターを取り外したあと、ゴミを除去してから不要な歯ブラシで細かい汚れを掃除します。
フィルターにカビが生えているのであれば、一定時間、酸素系漂白剤を入れた溶液に浸すことも検討するとよいでしょう。
対策4.お風呂の残り湯をなるべく使わない
お風呂のお湯にはアカや皮脂が溶けており、排水ホースや排水管を汚す原因です。
臭いの原因を除去するには、お風呂の残り湯を使わないほうが無難です。
もしお風呂の残りを使うときは、できればその日のうちに使い、すすぎを水道水で行うようにします。
入浴剤を利用している方は、洗濯に対応した製品を選ぶことも忘れないようにしましょう。
対策5.洗濯後はふたを開ける
使い終わったアイテムのふたを閉めるのは、当たり前のような行動だといえます。しかし、洗濯機については話が別です。
洗濯後には洗濯槽内に水分が残っています。そのままふたを閉めてしまうと、カビが繁殖しやすくなってしまいます。
洗濯機を使ったあとはふたを開けるようにしましょう。
洗濯機の臭いに関するQ&A
洗濯機の臭いに関する疑問についてQ&A形式で回答していきます。
Q1.洗濯機の臭いを取るための掃除で重曹やクエン酸は役に立つ?
A.洗濯槽の掃除において重曹やクエン酸は適していません。
重曹は、家庭の掃除で使える万能アイテムですが、洗濯槽の雑菌やカビを落とすくらいの洗浄力はないといわれています。
仮に重曹を使って洗濯槽を掃除するときは、大量の重曹が必要になってしまいます。
溶けにくい性質もあり、溶け残りが洗濯槽の穴に詰まるリスクが高いです。
そのほか、クエン酸の利用を検討する方もいるかもしれません。
しかし、酸性なので洗濯機の部品を劣化させる恐れがあります。
以上の理由から、洗濯機の掃除に重曹やクエン酸を利用するのはおすすめできません。
Q2.洗濯機で洗った衣類の臭いが取れないときは?
A.洗濯物を乾燥機で殺菌しましょう。
雑菌は湿った場所で繁殖してしまうので、洗濯機に乾燥機能があれば、乾燥させて殺菌するとよいでしょう。
もし乾燥機能が利用できなければ、コインランドリーの乾燥機を利用するのもありです。
一般家庭の乾燥機よりも高温なので、雑菌を除去しやすいといわれています。
臭いをはじめ洗濯機のお困りごとがあればノジマへ相談!
以上、洗濯機からイヤな臭いがする原因をはじめ、簡単に臭いを取る方法や掃除による対処方法などを解説しました。
洗濯槽や排水口の掃除方法がわかり、早速試してみたいと思えた方もいたのではないでしょうか。
ただ、洗濯機を利用しているときの悩みは臭いだけではありません。
ガタガタと大きな音が発生したり水が漏れてしまったりするトラブルなどがあります。
寿命が来てしまった場合は当然買い替えも必要です。
このような洗濯機のお悩みが少しでもある場合は、ノジマのスタッフにご相談ください!
また、洗濯機を買い替えする際に下取りを検討する方もいるでしょう。
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