プリンターインクの種類とは? 純正・汎用・リサイクルインクの違いなどから選び方を解説!
更新日時 : 2022-11-23 14:02
「メーカーが同じならどのインクでも使える?」「いつもより安いインクはあるのかな?」
プリンターのインクが切れたとき、アレコレと選び方に迷ってしまいがちです…。
プリンターのインクをスムーズに購入できるように、インクの選び方を把握しておきましょう!
プリンターのインクを選ぶときに重要なのが、インクの「種類」です。
実は、インクの種類によって印刷の品質やコスト、メーカーの保証対応などが異なってきます。
今回はプリンターのインクの種類とともに選び方について解説していきます。
選び方のポイントをおさえて、後悔しないインク選びをしましょう!
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目次
インクの種類
インクは、現在使っている製品と同じ製品を選ぶのが基本となっています。
プリンターの型番がわかれば、店頭のプリンターインク対応表から購入対象を確認できます。
ただし、インクにはいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なるので、自分にあった種類を選ぶことも重要です。
インクの種類は下記の通り主に3種類あります。
- 純正インク
- 汎用(互換)インク
- リサイクルインク
先に、それぞれの違いを簡単に表としてまとめてみます。
純正インク | 汎用インク | リサイクルインク | |
カートリッジ | 新品 | 新品 | 再利用品 |
インク | 純正(メーカー正規品) | 非純正 | 非純正 |
価格 | 高い | 安い | 安い |
なお純正以外のインクは、プリンターのメーカー保証が対象外になる恐れもあるので、注意してください。
引き続き、それぞれの種類を詳しくチェックしてみましょう。
種類1.純正インク
純正インクは、プリンターメーカーがプリンターの特徴に応じて製造したインクです。
メーカーが推奨するインクであり、高品質でムラがなく、動作保証されているのがメリットです。
耐水性と対光性が高く、写真も美しく印刷できます。
メーカーの種類
家庭用のインクジェットプリンターのメーカーは主に下記の4社が展開しています。
- Canon(キャノン)
- EPSON(エプソン)
- brother(ブラザー)
- hp(ヒューレット・パッカード)
注意点
品質が高い分、値段が高くなっており、気軽に印刷しづらいです。
たくさん印刷をする場合にはコストがかさんでしまいます。
種類2.汎用(互換)インク
汎用(互換)インクは、プリンターメーカー以外の会社が作ったインクです。
Canonやbrotherといった代表的なプリンター機種に問題なく使用できます。
価格が安い点が最大のメリットです。
ただし、写真印刷の長期保存には向いていません。
直射日光に長くあてると写真が少し色あせてしまいます。
文書の印刷に適した作りとなっており、文書を頻繁に印刷する方におすすめです。
プリンターとの相性によっては、カートリッジの認識不良が発生することもあるようです。
具体的なメーカーの種類
汎用インクの主なメーカーは下記の通りです。
- エルソニック
- インク革命
- インクナビ
- チップス
注意点
汎用インクと聞くと、どのインクを選んでもプリンターに使えると思うかもしれません。
汎用インクも純正インクと同じで、対応しているプリンターと対応していないプリンターがある点に注意が必要です。
プリンターに適合する汎用インクを選ばないと、うまく印刷できないだけでなく、故障の原因になる恐れもあります。
汎用インクを選ぶときも、プリンターの型番に対応していることを確認しましょう。
種類3.リサイクルインク
リサイクルインクは、回収されたカートリッジにインクを補充した製品です。
カートリッジは家電量販店やPC専門店などの回収BOXで回収されています。
純正品のインクの特性をふまえて、機種ごとに成分・配合・配色を調整したインクが開発されます。
純正インクとの混在使用を検証してから販売するのが一般的です。
カートリッジを再利用している分、価格が安くなっています。
売上1個あたり1円を寄付するメーカーもあり、日常生活で環境保護の取り組みに参加したい方にピッタリでしょう。
具体的なメーカーの種類
具体的なリサイクルインクのメーカーは下記の通りです。
- JIT(ジット)
- ecorica(エコリカ)
- mita(ミタ)
注意点
カートリッジが純正だと、インクまで純正だと思う方もいるかもしれません。
実際は汎用インクと同様に非純正インクが使用されています。
企業努力で純正インクに近い色合いに調整されますが、厳密には純正インクと色合いが異なってしまいます。
そのほか、残量を検知できない製品もあるようです。
プリンターのインクには詰め替え製品もある
ここまでプリンターのインクの代表的な種類をご紹介しましたが、実はプリンターのインクには詰め替え製品も提供されています。
ボトルにインクが詰められており、空になったカートリッジにインクを補充できる製品です。
価格が安いメリットがある一方で、詰め替え作業の手間が発生します。
なお、メーカーによって補充作業の方法が異なるので、取扱説明書の付属について確認が必要です。
ノジマでは、次回購入するときに型番をメモする必要がないよう、箱から切り取って使えるタグチケットが付いた製品を取り扱っています。
プリンターの非純正インクを選ぶときのポイント
少しでもコストを節約するために、汎用(互換)インクやリサイクルインクなどの、純正以外のインクを検討する方もいるでしょう。
ただ、純正品と違ってトラブルが生じないか、不安を感じるかもしれません。
純正以外のインクを選ぶときのポイントをまとめてみます。
ポイント1.現在利用している製品の品番と購入対象を照合する
今まで純正インクを使っていた方であれば、まずは現在利用している「プリンターメーカー」と、現在利用している「インクの品番」を確認して、購入対象を照合しましょう。
たとえば、純正以外の製品のパッケージには「(プリンターメーカー)(インクメーカー)(インクの種類)(品番)(カラー)」などの要素がパッケージに記載されています。
リサイクルインクのJIT製品のパッケージを例に挙げると、写真のように対応しているメーカーと色などの要素が確認できます。
BCI-326Mはキャノンの純正インクの品番です。
今まで使っていたインクがBCI-326Mであれば、上記のJITの製品を問題なく使えるとわかります。
ポイント2.形が同じ製品を選ぶ
カートリッジの形が一致していない場合はプリンターにセットできません。
形が似ていても、無理やり入れてしまうと、トラブルの原因になりかねません。
カートリッジの形が一致していることをよく確認しましょう。
ポイント3.保証内容を確認する
純正以外のインクを販売するインクメーカーについては、保証内容を確認することも重要です。
たとえば、購入したインクを正常に利用できなかった場合、購入後に返品交換してもらえる製品があります。
初回購入の場合、インクの品質に満足できなかったとき、全額を返金してもらえることもあります。
インクが原因でプリンターが故障しないか、不安の方もいるかもしれません。
その点、購入したインクを利用したことによりプリンターが故障してしまった場合は、プリンターの修理代金を保証してもらえることもあります。
保証内容が充実していれば、純正以外のインクでも安心して購入できるでしょう。
ポイント4.購入前に口コミを確認する
純正以外のインク選びで失敗したくないのであれば、口コミをチェックしましょう。
たとえば、汎用インクの販売サイトでは実際に利用した方の口コミが掲載されていることがあります。
口コミでわかる評価の例は下記の通りです。
- 印刷結果(インクの発色)
- 定着性(色ムラやにじみの有無)
- 耐光性(色あせの有無)
- 価格(商品価格の妥当性)
- 印刷コスト(価格と印刷枚数をふまえたコスパ)
- 使いやすさ(設置の難易度)
「インク切れのサインが出たのにまだインクが残っている」「純正に比べて本当に安くて助かった」など、パッケージの表記だけではわからない有益な情報が得られます。
口コミを参考にすれば、購入時の失敗を避けられるだけでなく、継続して愛用できるインクも見つけられるでしょう。
プリンターのインクを実際に利用した方の口コミ
どの種類のインクを購入しようか迷っている方のために、純正インクや汎用インク、リサイクルインクを利用した方の口コミについてもご紹介していきます。
口コミ1.プリンターが壊れるのが不安
“キャノンの古いプリンターですが、まだまだ現役なので、この純正インクを愛用しています。
純正以外だと、やはりプリンターがつまったり、壊れたりするのが怖いので純正を使用しています。
とにかく純粋に他社より安いですし、ノジマだと偽物を掴ませられたりする心配がないので、配送もスムーズで本当に頼んで安心です。
いつも購入する時は、黒の310と一緒に頼みます。これからもリピートします。”
【引用:ノジマオンライン】
プリンターがつまったり、壊れたりするのが怖くて、純正インクを利用する方が見受けられました。
純正インクは価格が高い傾向ですが、ノジマの純正インクをリピートしてくださっています。
純正インクは購入先をうまく選ぶことでコストを下げることができるようです。
口コミ2.DVDやCDの印刷でにじみが生じた
“キャノンのインクジェットプリンターを使用していますが、インク代を節約しようと互換インクを使用していました。
紙への印刷には全く支障なく安心していたところ、DVDやCDへの印刷が1年後にじみが出て見るに耐えない状態になっていました。
それに対して純正インクでは全く変色もにじみもないことが分かりました。すこしの経費をケチったための失敗です。
それ以降キャノン純正インクの品質には代えられないので純正を使用することにしました。出来れば価格をもっと安価にして欲しい気持ちです。”
【引用:ノジマオンライン】
互換性インクを使ったときは、紙への印刷が問題ないだけでは安心できません。
DVDやCDに印刷したあと、にじんでしまうことがあるようです。
DVDやCDに印刷をする方は、うかつに互換性インクを選ばず、価格は高くなってしまうこともありますが、純正インクの利用も慎重に検討したほうがよいでしょう。
口コミ3.普通に使えている
“初めて、純正でない商品を買いました。普通に使えています。とりあえず、問題なく使えています。”
【引用:ノジマオンライン】
ブラザー用のリサイクルインクを購入して、問題なく使えている方の口コミがありました。
純正でないからといって、トラブルが発生するとは限らないようです。
プリンターに関する染料インクと顔料インクの違い
プリンターのインクを選んでいるとき、染料インクと顔料インクという言葉が目に入り、戸惑うこともあるでしょう。
ここでは、染料インクと顔料インクの違いを解説していきます。
違い1.インクの付き方
染料インクは紙に染み込みます。紙に色が塗られるというより、
同心円状にシミが広がっていくようなイメージです。
その一方で顔料インクは、紙の表面に定着します
紙の中まで色が染み込むことはありません。
違い2.印刷後の見え方
染料インクは発色がクリアで鮮やかです。
紙に染み込む特性から、光沢紙に印刷しても光沢感が失われません。
写真を印刷する場合に適しているでしょう。
その一方で顔料インクは、文字や色をはっきりと印刷できます。
資料やグラフなど、はっきり見せたい資料の印刷に適しているでしょう。
違い3.インクの乾き方
染料インクはインクが乾燥するまでに時間がかかり、プリント直後と乾いたあとの色の見え方が異なります。
その一方で顔料インクは、プリントしてから乾くまでの時間が比較的短く、プリント直後と乾いたあとの色の見え方に差が生じにくいです。
プリンターのインク選びに関するQ&A
プリンターのインク選びに関する疑問についてQ&A形式で回答していきます。
Q1.純正インクがおすすめと言われたけれど、やっぱり純正が良いの?
A1.仕上がりの美しさを優先する場合は純正インクを選択するのがおすすめです。
ただし、コスト面を優先したいのであれば、汎用インクやリサイクルインクも検討するのも良いでしょう。
Q2.純正以外のインクだと、どれくらい安くなる?
A2.価格が半額くらいになるケースもあります。
リサイクルインクであれば、環境に配慮でき、コストも抑えられるのは嬉しいですね!
ノジマではインクカートリッジの下取りに対応!
今回は、プリンターのインクの種類と選び方を中心に解説しました。
純正インクは、印刷の仕上がりが高品質であり、写真の印刷にも適しています。
ただし、価格が高いので、たくさん印刷したい場合には、その分コストがかかってしまいます。
その一方で、汎用インクは価格が安く、文書の印刷をする際に適しています。
また、リサイクルインクは価格が安いだけでなく、環境保護の取り組みにも貢献しやすいです。
ただし、純正以外のインクは、プリンターメーカーの保証に対応していないことがあります。
種類ごとの特徴をあらためて理解して、自分にあったインクを探してみましょう!
ノジマでは、モバイル会員様限定で、インクカートリッジの下取りに対応しています。
処分する純正インクカートリッジ1本あたり、新しく購入するインクカートリッジの会計から30円値引きしています。
下取りを希望する際は、レジにてお声がけくださいね!
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