キーボードの種類と選び方|配列の違いからワイヤレスまで詳しく解説!
更新日時 : 2022-09-02 15:48
パソコンの操作に必須なキーボード。
無線にするべきか、有線にするべきかなど、選択肢が多いため悩みますよね。
さらに、キーボードにはメンブレン式やパンダグラフ式、メカニカル式など、さまざまな種類があるため、どんなキーボードが自分にピッタリなのかわからない人もいるでしょう。
そこでこの記事では、キーボードの種類や配列など基本的なことから、最適なキーボードの選び方などを解説します。
この記事を最後まで読めば、自分にピッタリなキーボードの選び方がわかります。
1分でわかる選び方解説!
キーボードの種類から自分にあったタイプを選ぼう
まずは、キーボードにはどんな種類があるのかを知っておきましょう。
キーボードは、主に以下の4種類にわかれます。
スタンダードタイプならメンブレン
メンブレン式は、昔から広く普及しているキーボードです。
キーの下にラバーカップやラバードームと呼ばれるパーツが埋め込まれています。
キーを押し込んだときに、ラバーカップの反発によって、キーが戻る仕組みになっているのが特徴です。
その他にも、以下のような特徴があります。
- 他のキーボードに比べて価格が安く種類が豊富
- ストロークが深い
- キーを押したときの音が静か
メンブレンは、一般的なデスクトップパソコンに付属しているキーボードです。
ラバーカップはゴムでできているため価格が安く、キーを押したときにゴムが吸収してくれるので、カチャカチャといったうるさい音が鳴らないのがメリット。
ストロークが深いので指疲れしやすいのがデメリットですが、打ち間違いしにくく、しっかりとした打ち心地で操作できます。
疲れにくさで選ぶならパンダグラフ
パンダグラフ式は、ノートパソコンによく使われているタイプのキーボードです。
メンブレンと同じような仕組みを採用していますが、キーの下にひし形のスプリングを使っています。
これにより、長時間の操作でも疲れにくく、軽い打ち心地でキー操作できるのが特徴です。
パンダグラフ式キーボードの特徴をまとめます。
- 長時間の操作でも疲れにくい
- 軽い打ち心地で入力できる
- キーボード全体が薄いので、無線タイプなら持ち運びできる
- 価格が安いので購入しやすい
- 静音性が高い
ただ、軽くキーを触っただけで文字が入力されてしまうので、打ち間違いが増えてしまう可能性があります。
ライターやブログの執筆など、主に文字を書くのがメインの人は、パンダグラフ式のキーボードがおすすめです。
打ち心地で選ぶならメカニカル
メカニカルキーボードは、主にゲーミングキーボードとして使われています。
キー1つ1つが独立した構造になっており、特殊なバネやスイッチなどが使われているのが特徴です。
もしキーが正常に作動しなくても、特定のキーのみを交換できるので、長期間にわたって使用できます。
メカニカルキーボードの特徴は、以下のとおりです。
- 素早いタイピングが可能
- 耐久性が高い
- 他のキーボードの種類に比べると、初期費用が高い
- 軸によって音やタイピング感が変わる
メカニカルキーボードは、キーの下に導入している軸によって、音の大きさやタイピング感が大きく変わります。
そのため、家電量販店などで実際にタイピングしてみないと、音の大きさやタイピング感がわかりにくいといった特徴があります。
メカニカルキーボードには軸(じく)の種類がある
メカニカルキーボードには、主に青軸、赤軸、茶軸、黒軸の4種類にわかれます。
それぞれの軸の特徴は、以下のとおりです。
軸の種類 | 押下圧 (おうかあつ) |
静音性 |
赤軸 | 軽い | 静か |
青軸 | 重い | 音が大きい |
茶軸 | 赤軸と青軸の中間 | 青軸より静か |
黒軸 | とても重い | 静か |
※押下圧とは、キーボードのキーを押す強さことをしめす言葉です。
赤軸のメカニカルキーボードは、キーを押したときの音が静かで、滑らかなタイピング感が特徴です。
キーを押した感覚が滑らかなので、他の軸に比べて押した感覚がありません。
音を抑えられて指疲れもしにくいので、ライターやプログラマーなど長時間作業をする人におすすめです。
青軸は、「カチカチ」という大きな音が鳴るので、打っていて気持ちのいい軸です。
ただ、指が疲れやすく音が大きい点には注意しましょう。
茶軸は、青軸と赤軸の中間のような押し心地です。
黒軸は、押したキーの戻りが早く、押し込んだ感覚が強く伝わります。
押した感は欲しいけど、音を抑えたい人は茶軸のメカニカルキーボードがおすすめです。
静音性や疲れにくさで選ぶなら静電容量無接点方式
静電容量無接点方式は、メカニカルキーボードと同じく、1つ1つのキーが独立しています。
キーを押したときに電気が流れ、キーが物理的に他のパーツと接触しない仕組みであることが特徴です。
キーが摩耗しないので、半永久的に使えます。
静電容量無接点方式のキーボードの特徴は、以下のとおりです。
- キーの押下圧(おうかあつ)が低く、滑らかなタイピング感で指が疲れにくい
- 音が非常に静か
- 耐久性が高いので買い換える必要がない
- チャタリングが発生しない
チャタリングとは、文字が連続して入力されてしまう動作のことです。
たとえば、「A」を1回だけ入力したつもりが、2回3回と入力されてしまうことを言います。
静電容量無接点方式のキーボードは、キーを押したときに「ON」になり、離したときに「OFF」になります。
そのため、タイピングミスを防げるのが大きなメリットです。
静かな環境下で作業をしたい人や、タイピングミスを防ぎたい人、長時間の作業を目的としている人におすすめです。
上記の4つのタイプのキーボードの特徴をまとめた表がこちら
価格が安い | 疲れにくい | 音が静か | ゲーム向け | |
メンブレン | ◎ | △ | △ | 〇 |
パンダグラフ | ○ | ○ | ○ | × |
メカニカル | △ | ○ | × | ◎ |
静電容量無接点方式 | × | ◎ | ◎ | ○ |
キーボードを選ぶ際の重要なポイント
ここからは、キーボードを選ぶ際に押さえておきたい重要なポイントを紹介します。
ゲーム用か作業用などの利用目的
キーボードを選ぶうえで重要になってくるのが、どんな利用目的でキーボードの購入を考えているのかです。
ゲーム用ならメカニカルキーボード、長時間の作業用として購入するなら指疲れしにくいパンダグラフなど、用途に合わせてキーボードを選びましょう。
また、静かな環境下での仕事なら、音が静かな静電容量無接点方式のキーボードなどがおすすめです。
各キーボードには特徴があるので、利用目的に合致したキーボードを選べば、ストレスなく快適に作業を進めることができるでしょう。
有線or無線で選ぶ
キーボードには、有線タイプと無線タイプの2つにわかれます。
有線タイプのメリットは、以下のとおりです。
- 入力遅延が起きにくい
- 接続が安定している
- 電池切れの心配がない
有線接続の最大のメリットは、接続が安定しているので安心して使える点です。
電波障害が起こらないので、接続トラブルを防げます。
ゲーム用としての購入を目的としている人は、有線タイプがいいでしょう。
ただ、ケーブルの取り回しが面倒で、テーブル周りがゴチャゴチャしてしまう、見栄えが悪くなってしまうので、ケーブルをうまく隠す必要があるなどのデメリットもあります。
無線タイプのメリットは、以下のとおりです。
- デスク周りがスッキリするので気分も上がる
- 接続可能な範囲であれば、キーボードを自由な位置に置ける
無線キーボードの最大のメリットは、デスク周りがスッキリすることです。
煩わしいケーブルを減らせるので、ストレスを感じることも少ないでしょう。
ただ、電波障害により入力遅延が起きやすい、電池切れが起きてしまう、接続障害が起きることがある、などのデメリットもあります。
有線・無線ともにメリット・デメリットがあるので、しっかりと考えてから購入しましょう。
有線タイプ | メリット | ・入力遅延が起きにくい ・接続が安定している ・電池切れの心配がない |
デメリット | ・ケーブルの取り回しが面倒 ・テーブル周りがゴチャゴチャしてしまう ・ケーブルをうまく隠す必要がある |
無線タイプ | メリット | ・デスク周りがスッキリするので気分も上がる ・接続可能な範囲であれば、キーボードを自由な位置に置ける |
デメリット | ・電波障害により入力遅延が起きやすい ・電池切れが起きてしまう ・接続障害が起きてしまう |
テンキーの必要性
キーボードには、テンキーがあるキーボードとテンキーがないキーボードがあります。
テンキーがあれば数字入力が楽になる半面、横長になってしまうので場所を取ります。
十分な長さの机がないと厳しいでしょう。
テンキーは、税利関係や書類整理など、数字を入力する機会が多い人におすすめの機能です。
それ以外の人にとっては、場所を取るだけになってしまい、マウスまでの距離も遠くなってしまうのでおすすめできません。
必要性を感じたらテンキーそのものを単体で購入することもできます。
配列の違い
キーボードには、JIS(日本語)配列とUS(英字)配列の2つがあります。
それぞれの違いは、キーの数や並び方、印字の違いなどです。
たとえば、最上段に割り振られている記号や、EnterキーとBack Spaceキーの大きさの違いがあります。
JIS配列はBack Spaceキーが小さく、US配列は横長で大きくなっているなど、サイズが違う点もあります。
JISからUS、USからJISのキーボードに切り替えると、配列やキーの大きさの違いから入力ミスが非常に大きくなってしまうのがデメリット。
普段からJISのキーボードで作業しているならJIS、US配列のキーボードに慣れているならUS配列のキーボードを選びましょう。
日本では、一般的にはJIS配列のキーボードが学校や会社で使われているので、プログラマーやシステムエンジニア以外の人は、JIS配列のキーボードがおすすめです。
キーストロークなど打ちやすさをチェック
キーストロークとは、キーを押したときの沈みこみの深さのことで、押下(おうか)とも呼びます。
キーストロークが深いほど、しっかりと打ち込む必要があるのでタイピングミスが起きにくいです。
ただ、指疲れしやすく、タイピング速度も遅くなります。
一方で、パンダグラフなどのキーストロークが浅いキーボードは、速い速度で入力できるぶん、タイピングミスが起きやすいです。
入力ミスが多い人はキーストロークが深いキーボード、ブラインドタッチで入力でき、かつタイプミスが少ない人は、キーストロークが浅いキーボードがおすすめです。
キーボードの選び方のまとめ
この記事では、自分にピッタリなキーボードの選び方を紹介しました。
キーボード選びの重要なポイントは、以下の5つです。
- ゲーム用か作業用などの利用目的
- 有線or無線で選ぶ
- テンキーの必要性
- 配列の違い
- キーストロークなど打ちやすさをチェック
キーボードの購入を検討している方は、ぜひノジマの店舗にお越しください。
というのも、ネットで購入してから実際に触ってみると、音が予想以上に大きかったり、入力しにくくストレスを感じたりすることが多いからです。
キーボードは安いものだと3,000円ほどで購入できますが、メカニカルキーボードとかだと1万円を超える商品が多くあります。
安い買い物ではないので、失敗をしないためにも、店舗で実際に触れ、自分にピッタリなキーボードを選びましょう。
サンプルのキーボードに限りがある場合がありますので、詳しくはスタッフにお尋ねください。
ノジマにはメーカー販売員はおらず、スタッフがすべてのメーカーからお客様に最適な製品をご提案します。
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