マウスの選び方!ワイヤレス、トラックボールの違いや設定方法も解説
更新日時 : 2022-08-15 18:57
パソコン操作に必須になるのが、モニター上のポインタを自在に動かせるマウス。
パソコン起動中は常に触っているといってもいい機器なので、壊れたりすると、困ってしまいますよね。
また、良く使うものだけに、良いマウスを使用すれば毎日の操作が快適になります。
しかし、マウスを選ぼうと思っても、その種類は膨大で、価格も1,000円を切るものから1万円を超える商品まであります。
マウスの価格の違いは、機能面の違いから来ています。少し予算をあげれば、ワイヤレスや5ボタン、トラックボールなど、便利な機能を利用できるようになります。
この記事ではマウスの選び方について、有線・無線のどちらが良いか。レーザーや光学式などの感度の違い。5ボタンによるボタン割当てを使った利便性の向上、マウスメーカーなどについて、解説していきます。
ビジネスやゲーミングマウス、接続の簡単なマウスなど、用途別にどんなマウスがおすすめかも紹介するので、この記事を読めば、マウス操作がより快適になる、自分にピッタリなマウスの見つけ方が分かりますよ!
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マウスの選び方
マウスはモニターに表示されるポインタを動かすのに必要になる入力デバイスです。
現状は様々なタイプのマウスが製作・販売されていて、価格も1,000円未満のものから、数千円のもの、1万円を超えるものまで、ピンキリです。
マウスの価格は機能の良さに比例して上昇する傾向にあり、主な違いには以下の理由があります。
接続方法:ワイヤレスマウスならコードなしでマウスを使える
マウスの接続方法には、大きく分けて有線と無線(ワイヤレス・Bluetooth)の3つのタイプがあります。
有線接続のマウスでは、マウスのコード先端にある接続端子を本体側のUSBポートに挿入し、接続を行います。
有線タイプのマウスのメリットは、接続が簡単なところ。コードをつなげるだけですぐにPCの利用ができるので、ペアリングなどの面倒な初期設定を行う必要がありません。
ただし、有線マウスにはコードが邪魔になるというデメリットもあります。PC周辺はモニターやキーボードなど、なにかと配線が多くなりがちなので、マウスも有線での接続にしていると、デスクの上が配線でゴチャゴチャ、という状態になりがちです。
有線マウスのデメリットであるコードを無くしたもの、それが無線タイプのマウス、ワイヤレスマウスです。ワイヤレスマウスは、USBレシーバー・Bluetoothという2つの方法で、無線でPCなどのデバイスとマウスの接続を行います。
無線接続になると感度・反応が有線に比べて劣るのでは?と気になるかもしれませんが、心配は無用です。
もちろん製品によっても異なるのですが、基本的にワイヤレスマウスの感度は有線に比べて劣るものではありません。ワイヤレスマウスの感度・遅延に関しては、心配無用です。
ただし、ワイヤレスマウスにもデメリットはあります。ワイヤレスマウスには充電式と電池式があるのですが、電池式のワイヤレスマウスの場合、電池が切れると交換する必要があるので、ランニングコストがかかってしまいます。
また、Bluetooth接続のワイヤレスマウスの場合、接続にペアリングが必要になるので、初期設定が面倒になるというのもデメリットです。
充電式のマウスならランニングコストがなく、USBレシーバー接続のマウスなら設定は簡単になります。
ワイヤレスマウスを使いたいけれどランニングコストや接続ができるか不安という方なら、充電式やUSBレシーバー接続のワイヤレスマウスを選ぶと良いです。
レーザー・光学式など感度の違い
マウスの感度に関わる読み取り方式には、下の4つがあります。
読み取り方式によって、カーソル移動がしづらい環境もあるので、表にしてご紹介します。
光学式 |
IR LED |
BlueLED |
レーザー式 |
|
ガラス面 | × | △ | △ | △ |
光沢(鏡)面 | × | △ | ◯ | ◯ |
白い面 | △ | △ | ◯ | ◯ |
木目 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
紙 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
布 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
消費電力 | 普通 | 低い | 普通 | やや高い |
価格帯 | 安い | 普通 | やや高い | 高い |
基本的に光学式のマウスでも感度は十分です。その上で、マウスパッドなして使いたい、少しでも読み取り精度の高いものを使いたいというケースなら、レーザー式のマウスなどを考慮すると良いです。
トラックボール
光学式などの従来のマウスとは全く異なる方法でポインタを操作するものとして、トラックボールのマウスもあります。
トラックボールは、マウス本体上部にあるボールを指で動かすことで、ポインタを操作するマウスです。トラックボールの位置は製品によって異なり、人差し指や中指でボールを操作するもの、親指で操作するもの、手の平で操作するものなどがあります。
マウスを全く動かさずにポインタの操作ができるのが、トラックボールのメリットです。
手首への負担が無いので、長時間のマウス使用で手が疲れることが多い、そんな方なら、トラックボールを試してみるのがおすすめです。マウスを動かすスペースが不要というのも、トラックボールマウスのメリットになります。
トラックボールマウスのデメリットとしては、操作方法が大きく変わるので、慣れるまでに時間が必要な点があります。特に、マウスで精密な操作が必要になる方は、最初は苦労する可能性が高いです。
また、ボールがマウス本体の表面にあることから、ボールの周辺にほこりなどの汚れが貯まりやすいのも、トラックボールのデメリットです。普通のマウスに比べ、こまめな手入れが必要になります。
製品の幅はまだ少な目で、価格も高い傾向にありますが、長時間作業で手が疲れることが多い方なら、トラックボールを試してみるのもおすすめです!
5ボタンなどボタンの数が多いマウスはパフォーマンス向上が可能!
マウスは左右のクリックボタンにスクロール用のホイールという3ボタンが主流でしたが、最近は本体のサイドや上部にボタンを追加した多ボタンマウスも人気です。
人気の理由は、追加されたボタンに様々な操作を割り当てられる点。「コピー」・「切り取り」・「貼り付け」などをマウスに追加されたボタンに割り当てれば、仕事の効率アップにつながります。
追加されるボタンの数はモデルによって異なり、5ボタンや15ボタンというように、豊富な選択肢があります。
仕事の効率アップやゲームプレイのパフォーマンス向上を求めるなら、多ボタンマウスがおすすめです。
静かに使いたいなら静音タイプがおすすめ
マウスをクリックした時に「カチカチ」となる音、これを軽減するマウスが、静音マウスです。
静音マウスはクリック時の音を抑えてくれるマウスで、製品によっては90%以上も音をカットしてくれます。クリックしても音が気にならないので、公共の場でマウスを使う場合も、周りの人に気兼ねなく、使用可能です。
静音マウスを選ぶ場合は、小さなささやき声と同等の音量である30dB以下の商品を選ぶのがおすすめです。
また、誤操作を防ぐために、クリック感があるのも大切なので、可能であれば店舗などで実際にマウスをクリックしてみて、操作に問題が無いか確認してから静音マウスを購入すると、失敗がありません。
自分の手に合った形のマウスを選べば使いやすい
マウスは見た目がマウスに似ていることからその名称が来ています。しかし、現在は見た目がとてもマウスには見えない、エルゴノミクスに基づくマウスも登場しています。
エルゴノミクスとは人間工学に基づいた設計のことで、マウスの形を手にフィットする形状に変える事で、手首への負担を軽減できる設計が用いられています。
長時間の使用で手首が痛くなる人。仕事や趣味で長時間マウスを使う人なら、エルゴノミクスのマウスを使うと、手の疲れのケアになります。
エクセルを良く使うならチルトホイールが便利
チルトホイールとは、マウスホイールを横に傾けられるようになっているマウス。ホイールを横に傾ければマウスだけの操作で、横に画面をスクロールできます。
エクセルなど横に長いウィンドウを見るときにチルトホイールが活躍するので、頻繁に横スクロールを使う方なら、チルトホイールのマウスを選ぶと、作業効率を上げることができます!
マウス選びでおすすめのメーカー
マウスは高機能になるほど価格も高くなるのですが、中には性能と価格の見あわない製品もあります。粗悪品をつかまないためにも、信頼性のあるメーカーのマウスを選ぶと、失敗がなくなります。
マウスに定評のあるメーカーは、ロジクール・バッファロー・エレコムなどです。
お気に入りのメーカーを見つければマウスを買い替える際にそのメーカーの新製品をチェックするだけで良いので、次からのマウス選びが楽になります。
用途別おすすめのマウスを紹介!
マウスの使用用途に分けて、どんなタイプのマウスを選べば良いか、紹介していきます。
ゲーミングにおすすめのマウス
ゲーミングマウスで大切なのは、ボタンの数・操作性・センサー感度になります。
ゲームに多ボタンマウスを使うと、パフォーマンス向上や快適性の向上が可能です。メニュー・インベントリなどをマウスのボタンに割り当てておけば、プレイの快適性は間違いなく向上します。
普段よくプレイするタイトルに合わせ、マウスで操作できれば便利な機能を考えて、多ボタンマウスを選択するのが良いでしょう。
細かなマウス操作でパフォーマンスの変わるタイトルをプレイする場合は、操作性とセンサー感度に関わるポーリングレート・DPIをチェックしたいです。
ポーリングレートとは1秒間にどれだけの情報をパソコンに伝えることができるかを表す数値のことで、基本的に、高ければ高いほど、なめらかなマウス操作が可能になります。
より操作性を高くしたいなら、ポーリングレートが500Hz、1000Hz といったマウスを選ぶと良いでしょう。
DPIは、1秒間にどれだけの情報をパソコンに伝えることができるかを表す数値です。DPIも大切には違いないのですが、こちらは高ければ高いほど良いという訳ではありません。
DPIの数値が高すぎるとカーソル飛びの原因になってしまうので、DPIは400から1200程度のマウスを選んでおくと良いです。
ビジネスにおすすめのマウス
オフィス製品などを良く使用する、ビジネスに使うマウスの場合、注目したいのはボタンの数とマウスの形です。
5ボタンマウスに「進む」「戻る」を割り当てておけば、それだけで作業の効率をアップできます。業務内容を考え、良く使う操作をどれだけボタンに割り当てたいか判断し、マウスを選ぶと良いです。
仕事で長時間マウスを使用するなら、手にかかる負担の少ないエルゴノミクスのマウスか、トラックボールのマウスを選ぶのもおすすめです。
エクセルなどで横方向のスクロールを多用する方にはチルトホイールのマウスもおすすめです。
クリック音が気になるなら静音マウス
マウスをカフェなど公共の場で使用するなら、クリック音を抑えた静音マウスがおすすめです。
クリック音が30dB以下のマウスなら、クリックしても人のささやき声程度の音しかしないので、周りの人の迷惑にならずにマウスを使用できます。
面倒な接続設定をしたくないなら有線マウスかUSBレシーバー接続のワイヤレスマウス
マウスを使いたいけれど、難しい設定はしたくない。買ってすぐに使いたいというケースでは、有線のマウスか、接続方法がUSBレシーバータイプのワイヤレスマウスを選ぶと良いです。
有線のマウスなら、コードをデバイス本体に接続するだけで、すぐに使用できます。
ワイヤレスマウスでもUSBレシーバータイプなら、デバイス本体のUSBポートにレシーバーを接続すれば自動でドライバーのインストールが行われるので、難しい初期設定は必要ありません。
Bluetooth接続に必要なペアリングが良く分からない、こういった方は、有線のマウスかUSBレシーバーのワイヤレスマウスを選択しましょう。
まとめ
マウスの価格は1,000円未満のものから、1万円を超える商品まであります。
ワイヤレスマウス、読み取り精度の高いレーザーマウス、動かさずに使えるトラックボールなど、付加機能が付くと、マウスの価格は高くなっていきます。
マウスは使用頻度が高いので、高機能な製品を選べば、毎日の業務やゲームプレイが快適になります。
最後に有線・無線マウスのメリット・デメリットをまとめると、以下の通りです。
マウスの種類 | メリット | デメリット |
有線 | ・価格が安い商品が多い ・挿すだけで使える ・充電を気にせず使える |
・ケーブルが絡まってしまうことがある ・パソコンから離れた場所から操作できない ・USBポートが空いていないと接続できない |
ワイヤレス | ・ケーブルがないので持ち運びに便利 ・ドングル(USBレシーバー)を挿せばすぐに使える ・パソコンから少し離れていても使える |
・バッテリーを気にしないといけない ・電波の影響で動作が不安定になることがある ・持ち運ぶ際にドングルをなくしてしまうことも |
Bluetooth | ・ケーブルがないので持ち運びに便利 ・パソコンの周りがすっきりする ・商品によってはスマホやタブレットにも使える |
・バッテリーを気にしないといけない ・最初に使うときは設定(ペアリング)しないといけない ・電波の影響で動作が不安定になることがある |
価格の高いマウスにはその価値があるので、自分の用途に合わせ、必要なマウスを購入してください。
マウスが自分の手にフィットするかや、静音マウスの音量・クリック間などは実際に触れて見ないと分かりづらいかと思うので、余裕のある方は店舗に足を運び、実物に触ってからマウスを購入すると、失敗せずに自分にあったマウスを購入することができます。
ノジマでは、豊富な種類のマウスをご用意しています。ぜひ一度お近くのノジマ店舗へお越しください!
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