HDMIケーブルの種類や選び方とは?購入時に確認するポイントをご紹介!

更新日時 : 2024-11-11 17:12

HDMIケーブルの種類や選び方とは?TOP画像

HDMIケーブルは、テレビやゲーム機、パソコンなどを接続するためのケーブルです。

映像が映るのであれば、どれも同じではないかと思うかもしれません。

しかし近年は、4Kや8Kなどディスプレイの進化にともない、HDMIケーブルもバージョンアップが重ねられています。

高画質の映像を快適に楽しみたいのであれば、利用環境に適したHDMIケーブルを選ぶことが重要です。

今回は、HDMIケーブルの概要をおさらいしつつ、バージョンごとの特徴やコネクタの種類、機能、選び方などを解説していきます。

HDMIケーブルの購入に迷ったときにぜひ参考にしてみてください。

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HDMIケーブルとは?

HDMIケーブルはどのようなケーブルなのでしょうか。

まずは、HDMIケーブルの概要を簡単におさらいしつつ、バージョンやコネクタの種類、機能、価格相場などを解説していきます。

HDMIケーブルの概要

HDMIケーブルの概要のイメージ

HDMIケーブルとは、High-Definition Multimedia Interface(ハイ・デフィニション・マルチメディア・インターフェイス)の略称であり、映像や音声、制御信号を1本のケーブルで送信できる通信規格です

ケーブルの本数が少ないので、配線がスッキリします。

身近な使い道として挙げられるのがパソコンとテレビです。

パソコンとテレビをHDMIケーブルで接続すれば、パソコンの画面をテレビの大画面に映せます。

そのほか、ゲーム機やHDDレコーダー、AVアンプなど、HDMIケーブルはさまざまな機器の接続に使用されています。

HDMIケーブルのバージョンの種類

HDMIケーブルのバージョンの種類のイメージ

HDMIケーブルは2002年に初めてHDMI1.0が登場しました。

バージョンアップが重ねられ、現在の最新規格はHDMI2.1となっています。

バージョンは、解像度や伝送速度に応じてスタンダード、ハイスピード、プレミアムハイスピード、ウルトラハイスピードなどに区分されます

解像度は数値が高いほど細かい部分まで美しく見え、伝送速度は数値が高いほど一度に多くのデータを伝送可能です。

HDMIは新しいバージョンほど高性能であり、高画質の映像をスムーズに映し出せます。

  通信速度 解像度 特徴
スタンダード 4.95Gbps フルHD  
ハイスピード 10.2Gbps 4K(30Hz) 3Dに対応しているものもある
プレミアム ハイスピード 18Gbps 4K(60Hz) HDR・Ultra HD Blu-rayに対応しているものもある
ウルトラ ハイスピード 48Gbps 4K(120Hz) 8K(60Hz) 10Kも転送可能

HDMIケーブルの種類のロゴの見方

HDMIケーブルの種類はロゴで表されておりパッケージを見て確認することができます。

下の画像はハイスピードの種類であることを記載したパッケージの一例です。

購入時には確認して用途にあったものを選ぶようにしましょう。

HDMIバージョンの記載例のイメージ

種類1.スタンダード(HDMI1.2以前)

HDMIスタンダードのイメージ

主な解像度 1920×1080
伝送速度 4.95Gbps
用途 フルHD映像

スタンダードは、さまざまな目的で使える定番のHDMIケーブルです

フルHD映像を転送できますが、高解像度なデータや転送量の多いコンテンツを再生するのには不向きです。

種類2.ハイスピード(HDMI1.3~1.4)

HDMIハイスピードのイメージ

主な解像度 3840×2160 4096×2160
伝送速度 10.2Gbps
用途 4K映像、3D映像(1.4)

ハイスピード以降のHDMIケーブルは4Kに対応しており、4K対応ビデオカメラやデジタルカメラなどに使われています

HDMI1.4であれば3D映像にも対応しています。

種類3.プレミアムハイスピード(HDMI2.0)

HDMIプレミアムハイスピードのイメージ

主な解像度 3840×2160 4096×2160
伝送速度 18Gbps
用途 4K映像

夜景や花火、太陽のまぶしさなどを自然でリアルに描写できるHDRに対応しています

PS4 Proや4Kテレビなどのスペックを活かしたい方におすすめです。

種類4.ウルトラハイスピード(HDMI2.1)

HDMIウルトラハイスピードのイメージ

主な解像度 7680×4320 3840×2160
伝送速度 48Gbps
用途 8K映像

8Kや4K120P(1秒あたり120コマの滑らかな映像)のようなデータ量が大きい信号を伝送できます

PS5やXbox Series Xなどの最新ゲーム機器で、高解像のハイフレームレートな映像を楽しみたい方におすすめです。

HDMIケーブルのコネクタの種類

HDMIケーブルのコネクタの種類のイメージ

HDMIケーブルのコネクタは、主にHDMIコネクタ(タイプAコネクタ)、ミニHDMIコネクタ(タイプCコネクタ)、マイクロHDMIコネクタ(タイプDコネクタ)に分かれています。

種類1.HDMIコネクタ(タイプAコネクタ)

HDMIコネクタのイメージ

HDMIコネクタは一般的なコネクタです。単にHDMIケーブルと呼ぶ場合はタイプAに該当します。

テレビやゲーム機、パソコン、プロジェクター、BDレコーダーなどに使われます

種類2.ミニHDMIコネクタ(タイプCコネクタ)

ミニHDMIコネクタのイメージ

ミニHDMIコネクタは、タイプAよりも小さく、小型機器に使われる傾向があります。

具体的には、ビデオカメラやノートパソコンなどが挙げられます。

種類3.マイクロHDMIコネクタ(タイプDコネクタ)

マイクロHDMIコネクタのイメージ

マイクロHDMIコネクタは、タイプCよりもさらに小さく、スマートフォンやタブレット、デジタルカメラなどで使われることが多いです。

HDMIケーブルの機能の種類

HDMIケーブルの機能の種類のイメージ

HDMIケーブルはバージョンアップを重ねる中で、さまざまな機能も追加されています。

HDMIケーブルを選ぶときに知っておきたい機能をチェックしてみましょう。

種類1.HEC(HDMI Ethernet Channel)

HDMI Ethernet Channelのイメージ

HECは、インターネットを利用できる機器をHEC対応のHDMIケーブルで接続すると、接続された機器でもインターネットを使用できる機能です

たとえば、テレビとインターネットの利用が可能なレコーダーがHECに対応していれば、HEC対応のHDMIケーブルで接続すると、テレビでもインターネットが使用できます。

種類2.ARC(Audio Return Channel)

Audio Return Channelのイメージ

従来はテレビの音声をオーディオ機器に出力するのに、光デジタルケーブルが必要でした。

接続が複雑でオーディオ設定も切り替える必要があり、うまく音が出力されないことにもなりやすいです。

その点、ARC機能のあるHDMIケーブルは、テレビのHDMI入力端子からオーディオ機器のHDMI入力端子に音声を伝送できます

バージョン1.4以降に搭載されています。

HDMIケーブルの値段

HDMIケーブルの値段のイメージ

HDMIケーブルは長さが同じでも値段が大きく異なることがあります。

1mの製品の価格帯を比較してみると、ウルトラハイスピードであれば2,500円~7,000円程度、プレミアムハイスピードであれば1,000円~6,000円程度、ハイスピードであれば500円~3,000円程度で入手できます。

ケーブルはウルトラスリムタイプやスーパースリムタイプなど、太さによって値段が変わります。

より細いケーブルほど高くなる傾向です。

また、バージョンが新しいほど値段が高くなる傾向があります。

HDMIの選び方

HDMIケーブルには種類やバージョン、機能以外にも選ぶときのポイントがあります。

HDMIケーブルの選び方の基準を確認してみましょう。

基準1.解像度と伝送速度

解像度と伝送速度のイメージ

HDMIケーブルは、解像度や伝送速度に応じて「スタンダード」、「ハイスピード」、「プレミアムハイスピード」、「ウルトラハイスピード」の4つに区分されます。

解像度の数値が高いほど細かい部分まで美しく見え、伝送速度の数値が高いほど一度に多くのデータを伝送できます。

フルHDの映像を楽しみたい人は「スタンダード」、4Kの映像を楽しみたい人は「ハイスピード」以上というように、用途により選びたいHDMIケーブルが変わってきます

8Kの映像を楽しみたい場合はウルトラハイスピードのHDMIケーブルを選ぶようにしましょう。

基準2.コネクタ

コネクタのイメージ

HDMIケーブルのコネクタを間違って選んでしまうと接続できません。

何に接続するかでコネクタの選び方は変わるので、用途にあったコネクタを選びましょう。

例えば、ビデオカメラの映像をテレビで見たい方は「ミニHDMIコネクタ」が適していることが多いでしょう。

コネクタは「HDMIコネクタ」「ミニHDMIコネクタ」「マイクロHDMIコネクタ」の3種類があるので選ぶ時はよく確認しましょう。

基準3.長さ

ケーブルの長さのイメージ

HDMIケーブルは、ケーブルが長いとキレイに配線できなくなるので、利用機器に応じて適切な長さを選ぶ必要があります。

一般的に使われるのが5m未満のケーブルです。

多人数での会議のように少し離れた距離で使う場合は5m~10mの長さが目安となります。

5m以上のケーブルをお探しの場合、次にご紹介するイコライザ機能のものを検討してみてください。

 

基準4.イコライザ機能

イコライザ機能のイメージ

壁際に沿ってキレイに配線するために、長いHDMIケーブルをお探しの方もいるでしょう。

HDMIケーブルは、長いほど信号が減衰してエラーが生じやすくなります。

5mを超える長さだと、ノイズが発生したり映像が映りにくくなったりします。

そのため、離れた機器の間を接続したいのであれば、信号強度を調整できるイコライザ機能を内蔵したHDMIケーブルを選ぶのがおすすめです。

基準5.ケーブル径

ケーブル径のイメージ

HDMIケーブルは、ケーブル径によって使い心地が変わります

たとえば、ケーブル径が細いHDMIケーブルだと、機器に接続したときにケーブルが飛び出る幅が減ります。

柔らかくてしなやかに動かせるのも便利です。

機器周辺をスッキリさせたい方や、取り回しのしやすさを重視する方は、細いHDMIケーブルを探してみてください。

基準6.持ち運びや保管のしやすさ

持ち運びや保管のしやすさのイメージ

マイクロHDMIケーブルは、スマートフォンやタブレットなどと接続するので、一緒に持ち運びたい方も多いでしょう。

巻き取り式のケーブルなら手の平サイズにまとめられるので、ポケットやカバンなどにスッキリ収まります

使用しないときにコンパクトに収納できるのも便利です。

基準7.環境への優しさ

環境への優しさのイメージ

環境に優しいHDMIケーブルをお探しであれば、焼却配慮製品にも着目してみましょう。

たとえば、焼却しても有毒ガスが発生しない非塩ビケーブルと非塩ビコネクタで構成されているHDMIケーブルがあります。

「eco」などの目印を探せば、環境に優しい製品を見つけやすくなります。

基準8.純正品

純正品のイメージ

機器専用のHDMIケーブルを選ぶことも大切です。

たとえばゲーム機のNintendo Switchは、最大解像度がフルHDであり、最大フレームレートは60fpsです。

また、HDRの機能に対応していません。

バージョン1.4のHDMIケーブルだと最大30fpsしかないのでスペックが足りません

反対にバージョン2.1だとハイスペックすぎて、ケーブルの性能を引き出しづらいです。

バージョン2.0が適していますが、少しでも購入に不安があれば、純正品を選ぶのが無難です。

値段と使い心地を考慮して最適なHDMIケーブルを導入!

ノジマスタッフのイメージ

以上、HDMIケーブルの概要をはじめ、バージョンやコネクタの種類、選び方などを解説しました。

HDMIケーブルは、バージョンが新しいほど値段が高くなる傾向がありますが、その分高画質の映像を滑らかに楽しめるようになる点が魅力的でした。

細いケーブルは値段が高くなりやすいですが、しなやかに動かせて便利なほか、機器周辺をスッキリさせられます。

今回紹介した選び方を参考にしながら、値段と使い心地を考慮して最適なHDMIを導入してみてくださいね!

もし、自分で選ぶのに不安を感じるようでしたら、ノジマ店頭のスタッフにご相談ください。

どのような用途でどのように使いたいかお伝えいただければ、最適な製品をご案内いたします。

HDMIケーブルのご購入はお近くのノジマにおまかせください。

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