台風への備えが必要な理由は? 買い物で備えるものや防災グッズ、家の中でできる対策を紹介!
更新日時 : 2023-07-31 17:12
毎年のように発生する身近な災害が台風です。
家の中で過ごしていれば、いつの間にか過ぎ去ってしまうことも多く、警戒心が薄れてしまっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、台風にはさまざまなリスクがあり、予想外の被害が発生する場合があります。
台風の備えが不十分になっていると、トラブルに見舞われてしまうことも。
今回は、台風で備えが必要な理由をはじめ、買い物で備えるものや、備えとして役立つ防災グッズなどを解説していきます。
家の中でできる対策についてもふれているので、あわせて参考にしてみてください。
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目次
台風で備えが必要な理由
台風は住んでいる場所や被害の経験によって、災害としての捉え方は人によって違うと思います。
中にはあまり気にしないという人もいるかもしれません。
しかし、時として深刻な被害をもたらすケースがあり、万が一の事態に備えておくことが重要です。
なぜ台風の備えが必要なのか、理由を詳しく確認していきます。
備えが必要な理由1.停電が発生する
台風が来ると、暴風による倒木や飛来物が発生します。
電柱を壊したり倒したりして、断線を発生させることがあります。
倒木は交通の妨げにもなり、立ち入り困難な地域の被害確認や復旧作業を遅らせます。
過去には記録的な大雨によって、電気設備が浸水したエリアもありました。
このように、台風の影響が深刻だと、停電が長期化する可能性が高いです。
備えが必要な理由2.断水が発生する
「台風で停電が発生しても水は使えるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ただ、マンションのような高い建物だと、ポンプで各部屋に水を供給しています。
当然、ポンプは電気で動く機器なので、停電が発生すると水を供給できなくなります。
また、浄水処理場が停電の影響を受けることもあります。
浄水処理場は水をきれいにして飲み水を確保する施設です。
停電の影響を受けると清潔な水を供給できなくなります。
このように台風が来ると、電気だけでなく水まで利用できなくなる可能性が高いです。
備えが必要な理由3.ガスの供給が停止される可能性がある
ガスの導管は大部分が埋設されていて、風雨の影響は基本的に受けにくいです。
ただ、台風のときに雨が強い場合、二次災害が発生するリスクが高まります。
たとえば、土砂災害による導管の損傷やガス設備の冠水などです。
そのため、保安措置としてガスの供給が停止される場合があります。
ガスのインフラは、電気や水道よりは台風の影響を受けにくいですが、供給の停止に備えておくのが無難です。
備えが必要な理由4.外出できなくなる
台風が来ると、暴風の影響で屋外活動の危険性が高まります。
目安として、平均風速が15m/s以上になると、人は風に向かって歩けなくなり、転倒しやすくなります。
平均風速が20~25m/sになると、立っているのも困難になるだけでなく、飛来物によってケガをするリスクも高いです。
また、水が増えた小川や側溝は境界が曖昧になり、転落事故も発生しやすくなります。
必然的に外出できなくなってしまうので、台風が来る前に買い物を済ませておき、備えを万全にしておきましょう。
台風が来る前に買い物で備えるもの
引き続き、台風が来る前に買い物で備えるものを解説していきます。
備えるもの1.食料品
停電や断水が発生すると調理ができなくなります。
したがって、調理しなくても食べられる食料品を用意しておくのが基本です。
乾パンやクラッカー、魚・肉の缶詰、ドライフルーツ、チョコレートなどが挙げられます。
台風が来る前になると、食料品が売り切れてしまいがちなので、日頃から保存できる食料を備えておくと安心です。
備えるもの2.飲料水
飲料水は大人1人あたり1日3リットルを目安として確保しておきます。
ミネラルウォーターやお茶などのペットボトルを用意しておきましょう。
食料品と同様に飲料水は売り切れてしまいがちです。
ただ、ミネラルウォーターが売り切れている場合でもお茶が残っている場合があります。
買物の際に見落とさずに確認しましょう。
備えるもの3.生活用品
食事をするときに役立つのがラップです。
お皿に巻いて使えば水洗いが不要になり、断水対策になります。
また、断水が発生すればお風呂に入れなくなります。
体の汚れが落とせないと不快感によるストレスが増えがちです。
ウェットティッシュやウェットタオルなどを用意しておきましょう。
備えるもの4.乾電池
停電した際には、乾電池が必須です。
乾電池の備蓄目安は、1人当たり3日分で17本です。
3人家族なら47本(あかり用に9本、ラジオ用に2本、電池式モバイルバッテリー用に36本)必要です。
無駄なく備蓄するなら、古いものから順に使用して少しずつ買い足す、ローリングストックをおすすめします。
ノジマでは、乾電池も取り揃えておりますので、ぜひお近くのノジマ店舗へご来店ください。
備えるもの5.調理器具
電気やガスが使えなくなったときでも調理が行えるよう、カセットコンロがあると便利です。
ガスボンベを用意しておくだけで調理が可能になります。
また、電気が復旧したときにガス調理器具の代用として利用できるよう、電気ケトルやIHクッキングヒーターなどもあると便利です。
電気ケトルやIHクッキングヒーターについては下記の記事も参考にしてみてください。
参考:
電気ケトルのおすすめ5選、おしゃれで人気のモデルや選び方を紹介
IHクッキングヒーターのメリットとデメリットを解説|ガスコンロとの違いや電気代等
備えるもの6.災害用トイレ
浸水によって浄化槽や下水処理施設などの機能が停止すると、下水道が満水になってトイレが流せなくなってしまうことがあります。
万が一に備えて災害用トイレを用意しておくことも大切です。
具体的には、既存の洋式便器に装着できる便袋と、し尿の水分を固めて安定化させる凝固剤が必要です。
使うたびに便袋を処分します。
ノジマでも災害用トイレを取り扱っているので、備えておきたい方はオンラインサイトをチェックしてみてください。
また、台風の備えをしたいけど何から始めたらよいかわからいないという方は、お気軽にノジマの店舗スタッフにご相談ください。
ノジマは地域の暮らしと防災に役に立てる家電専門店を目指しており、皆様の心配事を解決できるお手伝いができるよう日々取り組んでいます。
台風の備えに役立つ防災グッズ
台風の備えとして心強いアイテムが防災グッズです。
電気を供給したり情報収集をしたりするのに役立ちます。
台風の備えとして役立つ防災グッズをご紹介していきます。
防災グッズ1.モバイルバッテリー
停電が起きたとき、スマートフォンの充電が切れてしまうと、連絡や情報収集に支障をきたしてしまいます。
そのときに役立つのがモバイルバッテリーです。
モバイルバッテリーとは、持ち運びできる小型タイプの簡易的な充電機器です。
対応したケーブルを接続するだけでスマートフォンを充電できます。
乾電池式であれば乾電池の備蓄がなくなるまでスマートフォンを利用可能です。
防災グッズ2.ポータブル電源
ポータブル電源とは、強力なバッテリーを内蔵した持ち運びタイプの充電機器です。
モバイルバッテリーよりも多く蓄電できるほか、さまざまな出力端子が搭載されていて、高性能になっています。
モバイルバッテリーではスマートフォンを充電するのが一般的です。
しかし、ポータブル電源であればドライヤーや電気ケトル、コーヒーメーカーなどまで利用できます。
取っ手がついているので、家の中で好きな場所に持ち運んで利用可能です。
台風で電気が使えなくなったときでも、普段使っている家電製品を利用できるのはとても便利ですね。
防災グッズ3.ラジオ
停電したとき、復旧までの情報や台風の動向などの情報収集をするために、ラジオも不可欠です。
テレビを視聴できなくても、リアルタイムで情報を得られるうえに、ネットと違って正確な情報を収集できます。
防災用機能が搭載されたラジオもあります。
たとえば、ライトがつくラジオや、手回し発電に対応したラジオ、ソーラパネルを搭載したラジオなどです。
台風対策としてラジオを選ぶときは、防災機能にも着目してみてください。
防災グッズ4.懐中電灯
夜に停電すると文字通り真っ暗になります。
そんなとき、懐中電灯があれば安全に移動ができます。
また、明かりがあることで不安感をやわらげる効果も期待できます。
懐中電灯は防災用に一家に一つは用意があると良いでしょう。
防災グッズ5.防災バッグ
もしものときに備えて防災バッグの用意があると安心です。
災害時に必要になる日用品などを普段から用意しておきましょう。
万一の災害に備えて必要最低限のアイテムをまとめた防災バッグなども市販されています。
一人に一袋を目安に用意しておくと、いざというときに安心できるでしょう。
台風の備えに役立つ防災グッズのおすすめ商品3選
台風の備えに役立つ防災グッズのおすすめ商品を3つご紹介していきます。
気になる商品があれば、台風が来る前に導入してみてください。
おすすめ防災グッズ1.ELECOM(エレコム) モバイルバッテリー/リチウムイオン電池/防災・アウトドア向け/6700mAh2.4A/USB-A出力1ポート/LED機能付/レッド DE-M21L-6700RD
最大出力2.4A、照明機器としても活躍
「DE-M21L-6700RD」は、防災機能を搭載したモバイルバッテリーです。
製品の底面がLEDライト仕様になっています。
LEDライトとバッテリー機能の2in1モデルです。
卓上に置くだけでなく、磁石で固定したり吊るしたりできるのも便利です。
最大出力は2.4Aあり、スマートフォンなどを素早く充電可能です。
ワイヤレスイヤホンやBluetoothヘッドセットなどの小型電子機器を充電しやすいよう低電流モードも搭載。
内蔵されている充電式リチウム電池は約500回繰り返し使用できます。
本体サイズ | 幅115×奥行き42×高さ77mm |
重量 | 約305g |
電源 | 充電式リチウムイオン電池、容量6,700mAh |
出力 | 最大出力2.4A |
充電機能 | 低電流モード、おまかせ充電、まとめて充電 |
繰り返し使用回数 | 500回 |
付属品 | USB-A(オス) – USB Micro-B(オス)ケーブル(約0.5m) |
おすすめ防災グッズ2.ポータブル電源「PD-650」
台風で停電しても安心の電源
ポータブル電源「PD-650」は、強力なバッテリーを内蔵した充電機器です。
AC100Vコンセントが2口備わっているので、台風で停電したときも家電製品に給電できます。
事前の充電方法はとても簡単。
ポータブル電源をご家庭のコンセントに充電用ACアダプターで接続するだけです。
緑色のランプがついたら充電が完了します。
手元だけでなく広範囲を照らせるライトも搭載。
室内に灯りを灯すためのアイテムとしても役立ちます。
台風以外にはレジャーや車のバッテリートラブルなどにも対応可能です。
本体サイズ | 幅410×奥行き110×高さ370mm |
重量 | 9kg |
電源 | 小型シール鉛蓄電池、DC12V、定格容量17Ah(20HR) |
出力 | AC100V(最大:350W 定格:280W) DC12V(最大:30A) シガーライターターミナル出力(最大:10A) |
付属品 | 充電用ACアダプター、充電用DCコード、クリップ付DCコード、 ショルダーベルト、保護ヒューズ×2(40A平型ヒューズ)、 ヒューズカバー×2、ランプ用電球(予備) |
おすすめ防災グッズ3.WINTECH(ウィンテック) 防災機能搭載ワンセグ/AM/FMデジタルラジオ【ブラック】 EMR-701TV
暗い場所でも見やすい
「EMR-701TV」は、ワンセグに対応したポータブル防災ラジオです。
AMラジオやFMラジオだけでなくテレビの音声も聞けます。
バックライトが点灯するほか、操作ボタンが大きめなので、暗い場所でも見やすく操作しやすいです。
単4乾電池3本でラジオを聞けるため、台風で停電しても利用できます。
そのほか、SOS機能(緊急サイレン)や非常用LEDライト機能、誤動作防止ロック機能などさまざまな機能を搭載しています。
本体サイズ | 幅61x奥行き23x高さ109mm |
重量 | 約94g |
電源 | 単4乾電池×3本 |
連続使用時間 | ・ワンセグラジオ(アルカリ乾電池、内蔵スピーカー音量中):約13時間程度 ・ワンセグラジオ(アルカリ乾電池、イヤホン音量最大):約15時間程度 ・AM/FMラジオ(アルカリ乾電池、内蔵スピーカー音量中):約16時間程度 ・AM/FMラジオ(アルカリ乾電池、イヤホン音量最大):約19時間程度 |
出力 | 緊急時電源USB出力端子:5V/0.5A |
付属品 | 取扱説明書、ストラップ、収納袋 |
おすすめ防災グッズ4.単3/単4形アルカリ乾電池 40本セット EGT3P40/EGT3T4P40
災害時の必須アイテム
災害時に非常に重要なのは、アルカリ乾電池を用意しておくことです。
台風により、停電や通信網の寸断など、様々な問題が発生するかもしれません。
そのため、懐中電灯、ラジオ、携帯電話などを使用するためにアルカリ乾電池が必要になります。
そこで、単3形アルカリ電池40本セットと単4形アルカリ電池40本セットがおすすめです。
アルカリ乾電池を40本セットにしており、長時間使用することができます。
アルカリ乾電池ならではの稼働時間の長さと安定性の高さを兼ね備えています。
台風が来る前に家の中でできる備え方
台風が来る前に買い物を済ませて、食料や防災グッズを準備しても、油断は禁物です。
台風によって思わぬトラブルが発生する恐れがあります。
家の中でできる対策も行っておきましょう。
引き続き、家の中で最低限行っておきたい対策を解説していきます。
対策1.窓の補強
台風による飛来物が、窓に衝突するリスクがあります。
衝突のリスクに備えて、カーテンやブラインドなどを閉めておきましょう。
窓ガラスに養生テープや飛散防止フィルムを張ることで、ガラスが割れても室内に破片が飛び散るリスクを軽減できます。
対策2.灯りの準備
停電すると、夕方以降は暗闇で視界が悪くなります。
真っ暗になったときでも行動できるよう、灯りを準備しておきましょう。
懐中電灯も手元に用意しておきます。
故障した場合に備えて、ロウソクまで準備しておくと安心です。
対策3.携帯の充電と電池の用意
停電が発生する可能性に備えて、スマートフォンを満タンになるまで充電しておきます。
懐中電灯などの電池切れにも備えて、予備の乾電池をすぐに取り出せる場所に確保しておきます。
対策4.水の確保
断水のリスクに備えて、浴槽に水を張って生活用水を確保しておきましょう。
浴槽がない場合は洗濯機やバケツなどに水を張っておく方法もあります。
水道水を飲料水としてポリ容器にも保存しておきます。
備蓄するときは、手をきれいに洗って細菌を除去してから作業しましょう。
容器に水を入れたあとは、直射日光のあたらない風通しのよい場所に保管します。
飲料水として使用できる期間の目安は3日間です。
対策5.荷物の移動
浸水のリスクが高いエリアに住んでいる場合、貴重品や食料品、生活用品、電化製品などなるべく高い場所に移動させておきます。
また、農薬のように流出すると危険な物も安全な場所に移動させましょう。
対策6.台風情報の入手
気象台(各地で気象業務を行う機関)では、台風の影響が想定できる場合や、雨による重大な被害の恐れがある場合、台風情報や警報・注意報を発表します。
テレビやラジオ、気象台のホームページから最新の情報を入手しましょう。
台風の備えはノジマに相談
以上、台風の備えが必要な理由や買い物で備えるもの、防災グッズ、家の中でできる対策などを解説しました。
台風は停電や断水、ガス供給の停止などさまざまな被害を発生させるリスクがあり、備えが重要であることがおわかりいただけたでしょう。
食料品や飲料水、生活用品、調理機器、災害用トイレなどのほかに、モバイルバッテリーやポータブル電源、ラジオなどがあると安心です。
台風の備えとしてほかに用意できるものはないか、各自で検討してみてください。
ノジマは家電専門店ですが、防災グッズなどの販売を通して地域の安全に貢献したいと考えています。
台風は災害の中でも軽く見られがちですが、時として甚大な被害をもたらすことがあります。
日頃から災害はいつか来ることを意識して、災害時に自分や家族を守る備えをしていくことが大切です。
いざという時のために備えたいけれど、何からはじめたら良いか分からない方や、防災に関する情報や知識のほしい方は遠慮なくノジマの店舗スタッフにご相談ください。
この記事を書いたスタッフ 株式会社ノジマ 倉岡 秀虎
普段は株式会社ノジマ本部で、主に生活家電を紹介する記事の執筆をおこなっています。
株式会社ノジマは、関東を中心に200以上の店舗を展開している、東証プライム市場上場の家電専門店です。
台風はここのところ毎年のように大きな被害をもたらします。日頃からご自身とご家族が安全に過ごせるように備えをしていきましょう。
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