ブルーレイディスクの種類と選び方は? DVDとの違いや保管方法も解説!
更新日時 : 2023-10-20 18:42
昨今、高い注目を集めている野球の世界大会。
注目の試合をディスクに保存して繰り返し見たい方はブルーレイディスクの導入を検討みるとよいでしょう。
ブルーレイディスクは同じ形状でも、記録方式や書き込み速度、耐久性など、さまざまな点に違いがあります。
最適な製品を導入するには、購入前に種類や選び方を理解しておくことが重要です。
今回は、ブルーレイディスクの概要をおさらいしつつ、種類や選び方などを中心に解説します。
この記事を読めば、世界中が注目している野球の世界大会の映像や繰り返しみたい番組などの最適な保存の仕方がわかりますよ。
ブルーレイディスクの選び方に自信がない方も、わかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1分でわかる選び方解説!
ブルーレイディスクとは?
ブルーレイディスクは、DVDのあとに発売されたDVDの上位互換となる記録媒体です。
ハイビジョンビデオカメラで撮影した映像でも、画質を落とさず長時間記録できます。
運動会や結婚式など長時間のイベントを動画にまとめたい場合に適しています。
ブルーレイディスクとDVDの違い
ビデオテープとDVDは形が異なるので違いをイメージしやすいですが、ブルーレイディスクとDVDはどちらも同じ円盤であり、違いがよくわからないという方も多いでしょう。
ブルーレイディスクとDVDの主な違いは「青色」という言葉に着目するとわかりやすいです。
外観の違いは読み取り面の色です。
ブルーレイディスクは読み取る面が青色で、DVDはシルバーカラーになっています。
ブルーレイディスクは、ブルーレイとの言葉が含まれている通り、波長の短い青色の光線でデータを記録します。
波長の長い赤色光線を使ったDVDよりもたくさんのデータを保存できます。
大量のデータを保存する場合、DVDよりもディスクの枚数が少なくなるので、ディスクの収納が楽になります。
DVD(片面1層4.7GB) | 約2時間 |
ブルーレイディスク(片面1層25GB) | 約10時間30分 |
※DVDの標準モード(SP)画質の場合
ブルーレイディスクのメリット・デメリット
ブルーレイディスクのメリット・デメリットをそれぞれまとめてみます。
【メリット】
DVDでは、聞こえない部分を切り捨てして保存するので、音声が劣化しやすいです。
その点、ブルーレイディスクは元の音声を切り捨てせずに保存しています。
拾える音が多くなっており、高音質なサウンドを楽しめます。
お子様やご友人のコンサートやライブなどのイベント映像を記録するとき、画質だけでなく音質にこだわりたい方にも適しています。
【デメリット】
DVDは、DVDのデータが読み込めれば幅広い機器で動作します。
その一方でブルーレイディスクはブルーレイ対応機器でしか録画・再生できません。
また、DVDは多少の傷があってもエラーが生じにくいですが、ブルーレイディスクは盤面に少しでも傷があると再生に支障をきたしやすいです。
したがって、ブルーレイディスクを利用するときは保管方法に注意しましょう。
ブルーレイディスクの録画用とデータ用の違い
ブルーレイディスクを選ぶとき、録画用とデータ用の違いは理解する必要があるでしょう。
録画用
ブルーレイディスクの録画用は、ブルーレイレコーダーでテレビ番組を録画するための製品です。
データ用
その一方でデータ用はパソコンのデータやビデオカメラの動画などのデータを記録する製品です。
区別されている理由
区別されている理由は著作権にあります。
デジタル放送のテレビ番組は、著作権を保護するためにコピー制限が施されており、コピー制限のある映像を録画するにはCPRM(シーピーアールエム)対応ディスクが必要です。
そのため、録画用のほとんどはCPRM対応ディスクになっています。
ただし、著作権者に補償金を支払うための協力費が上乗せされ、データ用よりも価格が高いです。
なお、データ用のディスクでデジタル放送は録画できませんが、自分で撮影した映像は保存できます。
また、録画用のディスクでもパソコンのデータを記録できます。
録画用は何でも保存できる一方で価格が高いのでコピー制限されているコンテンツだけに使ったほうが良いでしょう。
コピー制限が施されているコンテンツ以外はデータ用に保存することができます。
録画用 | データ用 | |
テレビ番組の録画 | ○ | × |
パソコンのデータの保存 | ○ | ○ |
ブルーレイディスクの種類
ブルーレイディスクには押さえておくべき種類があり、目的に応じて使い分ける必要があります。
ブルーレイディスクの主な種類を解説していきます。
種類1.BD-R
BD-R(ビーディーアール)は、Blu-ray Disc Recordableの略称であり、1回だけ記録・録画できるブルーレイディスクです。
パソコンデータのバックアップやホームビデオなど、永続的に保管したいデータに適しています。
一度保存したデータは書き換えられず、誤って上書きすることもありません。
容量が残っていれば追記できます。
種類2.BD-RE
BD-RE(ビーディーアールイー)は、Blu-ray Disc Rewritableの略称であり、繰り返し記録・録画できるブルーレイディスクです。
一度しか見ない番組のように一時的に保存しておきたいデータに適しています。
目安として1,000回から1万回の書き換えができるといわれています。
自動で上書きされることはなく、削除や初期化が必要です。
種類3.BD-ROM
BD-ROMとは、Blu-ray Disc Read-Only Memoryの略称であり、読み取り専用のブルーレイディスクです。
元から事前に記録されたデータが格納されています。
市販の映画やゲームソフトなどに使われるのが一般的です。
映画鑑賞では、未公開シーンやインタビューなどの特典映像をたくさん楽しめます。
ブルーレイディスクの選び方
ブルーレイディスクをストレスなく利用するにはどのような製品を選べばよいのでしょうか。
ブルーレイディスクの選び方について解説していきます。
選び方1.容量
ブルーレーディスクには、薄い膜の記録層があり、記録層の数が増えるほど容量が大きくなります。
1層は25GB、2層は50GB、3層は100GB、4層は128GBです。
地上波デジタル放送と4K放送の録画可能時間は下記の表のとおりです。
デジタル放送 | 4K放送 | |
25GB(1層) | 約180分 | 約90分 |
50GB(2層) | 約360分 | 約180分 |
100GB(3層) | 約720分 | 約360分 |
128GB(4層) | 約920分 | 約460分 |
※4K放送はデータ量がフルハイビジョンの倍なので、録画可能時間が1/2になります。
4K放送で2時間弱の映画などを保存したい場合は50GB以上のブルーレイディスクを選ぶと良いでしょう。
フルハイビジョンの映像やデザインデータを1枚にスッキリ保存したいのであれば、100GB超の容量が適しています。
なお2層のブルーレイにはDL(Dual Layer)とパッケージに表記があり、BD-R DLのように記載を確認できます。
また、3層と4層のブルーレイは新規格BDXLとして区分されており、BDXLで記録したデータはBDXL非対応機器だと認識できません。
再生するときはBDXLに対応した再生機器が必要になります。
※BDXLは2010年に策定されたブルーレイディスクの新規格のことです。
それ以前は最大が2層でしたが、2010年6月に新規格のBDXLが発表され記録層が3層4層に進化しました。
選び方2.書込速度
データを素早く記録したいのであれば書込速度に着目しましょう。
ブルーレイディスクは、「1~2倍速」「1~4倍速」「1~6倍速」など、書き込み速度が異なります。
数字が大きい製品だと効率的にデータを保存できます。
ただし、ブルーレイレコーダーやパソコンの書込速度が最大2倍速だと、4倍速のディスクを用いても2倍速でしか書き込みできません。
機器の性能も考慮したうえでブルーレイディスクを選ぶ必要もあります。
選び方3.価格
ブルーレイディスクは種類によってコストが変わってきます。
BD-RよりもBD-REのほうがコストは高く、2層のブルーレイDL(Dual Layer)よりも3層と4層のブルーレイXL(BDXL)のほうがコストは高いです。
ブルーレイディスクはセット商品を選ぶと、1枚あたりのコストを下げられます。
コストを抑えたい方はセット商品に注目してみてください。
選び方4.耐久性
ブルーレイディスクは、ハードコート処理によってキズやホコリ、指紋などからディスクを守っています。
ハードコート技術は一つのメーカーが開発した技術ではありません。
メーカーによってブルーレイディスクの耐久度が異なります。
ハードコートだけでなく、反りに強い防湿層や水分・化学物質の侵入を防ぐ保護層などをかけあわせたブルーレイディスクもあります。
パッケージで、ハードコートや高耐久記録膜とハードコートの両方で守ってくれるクロスバリアなどのように耐久性に関する記載を確認できます。
見落とさないようにしましょう。
選び方5.デザイン変更の可否
ブルーレイディスクの表面を自分好みのデザインに仕上げられる製品もあります。
たとえば、シンプルなチェック柄で、手書きの文字やイラストの挿入がオシャレに見えるブルーレイディスクです。
レーベルプリントに対応したプリンターを用いれば、ブルーレイディスクに直接プリントしてオリジナルのディスクを作れます。
デザインをプリントしたい方は、パッケージに「インクジェットプリンタ対応」といった記載がある製品を選んでみましょう。
選び方6.アフターサポート
ブルーレイディスクは、書き込み中にエラーが発生してしまうケースが時々見られます。
その点、ブルーレイディスクの書き込みでエラーが発生したとき、購入後から一定期間であればエラーの枚数分交換してくれるメーカーもあります。
書き込みエラーが気になる方は、アフターサポートに対応した製品を選ぶと安心です。
選び方7.ケース
ブルーレイディスクは、スピンドルケースで販売されている製品があります。
スピンドルケースとは、中央に軸がある円筒のケースです。
軸にブルーレイディスクを通して積み重ねて保存できます。
1枚1枚ケースに入れて保管するよりも、散らばりにくくて場所を取らない点が大きなメリットです。
また1枚1枚保存できるケースや2枚ずつ保存できるケースなどもあります。
人に渡したり、大切な映像を記録したディスクの保管にはそちらのほうが向いているでしょう。
ケースは様々なタイプがあるので自分にあった保管方法を見つけましょう。
ブルーレイディスクの保管方法
傷つきにくい製品やアフターフォローのある製品を選ぶことも大切ですが、保管方法を誤ってしまえばブルーレイディスクの寿命を縮めてしまうことになります。
保管方法の基本は、紫外線や高温多湿を避けることです。
湿気が気になる方は、除湿剤の併用も検討するとよいでしょう。
ブルーレイディスクを保管するときに注意しなければならないのが、不織布ケースの利用です。
ブルーレイディスクは保護層が薄いので、DVD・CD用の不織布ケースに入れて保管すると、不織布のデコボコが転写されるリスクが高いです。
レーザー光がうまくあたらなくなると、データの再生に支障をきたすことがあります。
ブルーレイディスクに対応した不織布ケースを利用しましょう。
大切なデータを守るブルーレイディスクの保管方法につきましては、ノジマ店頭のスタッフにご相談ください。
種類や選び方を理解してデータ保存に最適なブルーレイディスクを探そう!
ブルーレイディスクの概要をはじめ、種類や選び方などを解説しました。
ブルーレイディスクはDVDのあとに開発されたDVDの上位互換となる記録媒体です。
画質を落とさず長時間保存できるのが大きな特徴でした。
1回だけ記録・録画できるBD-Rや、繰り返し記録・録画できるBD-REなどの種類があります。
保存内容に応じて使い分ける必要があることがわかりましたね。
記録層は1層から4層まであり、記録層が増えるほど記録できる容量が増える仕組みです。
たくさんのデータを1枚に保存したい場合は、記録層が3層・4層であるBDXLを検討してみましょう。
あらためてブルーレイディスクの種類や選び方を理解して、データ保管に最適な記録媒体を探してみてください。
②録画用とデータ用の違い。※テレビ番組を録画したい方は録画用を選びましょう。
③地上波デジタル放送と4K放送の録画可能時間の違い。※4K放送の映画やドキュメントなどを保存したい人は50GB以上のディスクを選ぶとよいでしょう。
④BD-R:1回だけ記録・保存ができるブルーレイディスク。
⑤BD-RE:繰り返し保存ができるブルーレイディスク。
⑥BD-ROM:映画やゲームなど、読み取り専用のブルーレイディスク。さらに詳しく説明していきます。
DVD(片面1層4.7GB) | 約2時間 | |
ブルーレイディスク(片面1層25GB) | 約10時間30分 | |
録画用/データ用 | 録画用 | データ用 |
テレビ番組の録画 | ○ | × |
パソコンのデータの保存 | ○ | ○ |
デジタル放送/4K放送 | デジタル放送 | 4K放送 |
25GB(1層) | 約180分 | 約90分 |
50GB(2層) | 約360分 | 約180分 |
100GB(3層) | 約720分 | 約360分 |
128GB(4層) | 約920分 | 約460分 |
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