ジューサーとミキサー、ブレンダーの違いは?選び方やおすすめの使い方
更新日時 : 2022-07-15 13:29
スムージーやジュースを自宅で作りたいときに便利なのが、ジューサーやミキサーなどの調理家電です。
また、似たような機能を持つ調理家電にフードプロセッサーもありますが、それぞれどのような違いがあるのか分からなく、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ジューサーやミキサー、フードプロセッサーの違いを解説します。
それぞれのメリット・デメリットや、おすすめの使い方なども解説するので、どの調理家電を購入するか迷っている方は参考にしてみてください。
動画で解説!ミキサーの選び方
動画で解説!ハンドブレンダーの選び方
目次
ジューサーとは?
ジューサーとは、フルーツや野菜をすりおろし、ジュースを作る調理家電のことです。
すりおろされた食材は容器の底にあるザル部分を通り、液体のみを抽出。
食材をすりおろしたときに出てくる繊維質を取り除き、サラサラとした口当たりのいいジュースを作ることができます。
ジューサーの目的は、食材の水分を抽出することです。そのため、水分の少ないフルーツや野菜での利用には向きません。
「高速ジューサー(パワージューサー)」と「低速ジューサー(スロージューサー)」の違い
※画像引用元:パナソニック
ジューサーは大きく分けて「高速ジューサー」と「低速ジューサー」の2種類あります。
「高速ジューサー」は、高速回転するカッターで食材を細かくすりおろして水分を絞りだすのが特徴です。
パワージューサーと呼ばれることもあり、短時間でジュースを作ることができます。
りんごやキャベツ、にんじんなど、繊維質が多くてかたい食材をすりおろすのが得意です。
一方の「低速ジューサー」は、低速回転するスクリューで食材をすりつぶすようにして水分を絞りだします。
食材をゆっくりとすりつぶすため摩擦熱による栄養素の破壊を抑えられるのが魅力で、高速ジューサーよりも栄養素を多く含んだジュースを作ることができます。
みかんやメロン、もも、トマトなど、水分が多くてやわらかい食材を使ったジュース作りが得意です。
また、低速ジューサーは静音性に優れているので、早朝や夜間などの騒音が気になる時間帯でも気軽に利用できます。
ミキサーとは?
ミキサーとは、容器の底にある刃を高速回転させて食材を細かく切り刻み、かくはんさせることによって液体状にする調理家電のことです。
食材を細かくしてかくはんさせるだけの機能になっているので、入れた食材から出る水分や繊維質すべてが残り、ドロドロとした仕上がりになります。
水分が足りない場合は、水や牛乳などを足すこと飲みやすくしたりすることも可能です。
ミキサーの利用用途は幅広く、スムージーやジュース、スープ、離乳食などを作れる商品があります。
氷も砕けるパワフルな商品なら、食材と氷を一緒に入れて冷たい仕上がりにできます。
ブレンダーとは?
ブレンダーとは、ミキサーと同じ仕組みの調理家電です。
英語圏ではミキサーのことを「ブレンダー」と呼んでおり、海外メーカーが販売しているブレンダーは日本でいうところのミキサーになります。
一般的に日本で販売されているブレンダーは、小型サイズの「ハンドブレンダー」のことを指している場合が多いです。
ブレンダーは手持ちできるため、調理鍋などに直接入れて食材を細かく切り刻んだり、かくはんさせたりすることができます。
また、アタッチメントを付け替えることによって、さまざまな使い方ができるのが魅力です。
フードプロセッサーとは?
フードプロセッサーとは、容器の底にある大きな刃で食材を切り刻んで混ぜる調理家電です。
ミキサーよりも刃が大きいため、仕上がりが粗くなります。
固体の食材を均一にカットすることに長けている調理家電なので、ジュースやスムージーなどの飲み物は作れません。
商品によってはアタッチメントの付け替えが可能で、野菜をせん切りにしたり、大根おろしを作ったり、パン生地をこねたりと、幅広い用途で活躍します。
ジューサー・ミキサー・ブレンダー・フードプロセッサーの機能や特徴の違い
ここまで紹介した調理家電の機能や特徴をまとめた表がこちらです。
種類 | 特徴 | 適した料理 |
---|---|---|
ジューサー | 野菜エキスや果汁など食材の水分のみを抽出した飲み物を作れる | ・サラサラとしたジュース ・搾りかすを使ってマフィンやカレーなど |
ミキサー | 食材の繊維質と水分を含んだ飲み物を作れる | ・スムージー ・とろっとしたジュース ・スープ ・シェイクなど |
ブレンダー | 多彩なアタッチメントで刻む・混ぜる・つぶす・泡立てなど幅広く使える | ・スムージー ・離乳食 ・アタッチメントを換えばホイップやミンチなど |
フードプロセッサー | 野菜のみじん切りなど食材を均一にカットできる | ・餃子 ・ミートソース ・ドレッシングなど |
どの調理家電を選ぶか決める際はそれぞれの特徴を理解し、作りたいメニューを考えたうえで選ぶことが大切です。
最近では「ジューサー+ミキサー」や「ミキサー+フードプロセッサー」のように2種類の機能を兼用できるタイプなどもあるので、幅広く活用したい方はチェックしてみてください。
また、ここからは各調理家電のメリット・デメリットを解説していきます。
どのような違いがあるのか理解して、自分に合ったものを選びましょう。
ジューサーのメリット・デメリット
メリット
ジューサーはフルーツや野菜の繊維質を取り除き、水分のみを抽出できます。
市販のジュースのようなサラサラとした口当たりのいいジュースを作れるのが最大のメリットです。
また、食材をゆっくりとすりつぶす低速ジューサーであれば、摩擦熱などで栄養素が破壊されにくいため、酵素やビタミンCが多く含まれているジュースが作れます。
デメリット
食材の水分のみを抽出する調理家電ということもあり、1つあたりの食材で作れるジュースの量が少ないです。
そのため、大量のジュースを作る場合は、フルーツや野菜を多く用意しなければいけません。
ほかの調理家電と比べると構造が複雑で、使用したあとにパーツが洗いにくいです。
また、ジュース作り以外で使用できるシーンがほとんどないところもデメリットとしてあげられます。

ジューサーのメリット・デメリットをまとめるとこのようになります。
メリット | デメリット |
---|---|
・市販品のようなサラサラなジュースを作れる ・低速ジューサーを選べば栄養素が破壊されにくい |
・1つの食材あたりの作れる量が少ない ・構造が複雑でパーツが洗いにくい ・ジュース以外の用途での使い道が乏しい |
ミキサーのメリット・デメリット
メリット
ミキサーは食材をまるごと活かした飲み物を作れるのがメリットです。
ジューサーと違い、繊維質や皮も含まれているので、ドロドロとした食感のあるジュースに仕上がります。
また、使った食材と同じ量の飲み物が作れるため、必要な食材の量が分かりやすいです。
構造がシンプルになっている商品が多く、使用したあとに洗いやすいところもポイント。
デメリット
ミキサーで作った飲み物はドロドロとした仕上がりになるので、サラサラとしたジュースは作れません。
舌触りが気になる方にとっては不向きといえるでしょう。
また、食材を刻んでかくはんする際に酸化しやすいため、鮮度が長持ちしにくいです。
ジュースを作る場合は水や牛乳などの水分を足す必要があるため、野菜エキスや果汁100%のジュースは作りにくいでしょう。

ミキサーのメリット・デメリットをまとめるとこのようになります。
メリット | デメリット |
---|---|
・食材をまるごと生かしたジュースが作れる ・使った食材と同量の飲み物が作れる ・洗いやすい機種が多い |
・ドロっとした舌触りになる ・鮮度が長持ちしにくい ・野菜エキスや果汁100%のジュースは作れない |
ブレンダーのメリット・デメリット
メリット
ブレンダーはアタッチメントの種類が豊富です。
切り刻んでかくはんさせるといったミキサーと同じような使い方ができるほか、アタッチメントを付け替えることで食材をつぶしたり、泡立てたりすることができます。
1台で何役もこなせるのがブレンダーの最大のメリットといえるでしょう。
アタッチメントの取り外しが可能で洗いやすいため、お手入れが簡単です。
デメリット
ブレンダーは小型サイズということもあり、パワー不足になりやすいです。
ミキサーやフードプロセッサーと比べるとパワーが劣るため、性能が低いブレンダーを選んでしまうと仕上がりのなめらかさに欠ける恐れがあります。
ブレンダーは先端に付いている刃がむき出しの状態になっているので、使用中にケガをしないように注意が必要です。

ブレンダーのメリット・デメリットをまとめるとこのようになります。
メリット | デメリット |
---|---|
・アタッチメントが豊富 ・アタッチメントによって1台で何役もこなせる ・洗いやすくお手入れ簡単 |
・機種によってはパワー不足になりやすい ・刃がむき出しのため注意が必要 |
フードプロセッサーのメリット・デメリット
メリット
フードプロセッサーでは食材を均一に刻むことができます。
野菜のみじん切りなどの包丁を使った作業を楽にできるのがメリットです。
アタッチメントを付け替えれば利用できるシーンが増えます。
刻む・つぶす・混ぜる・砕く・スライスといったさまざまな使い方が可能です。
デメリット
フードプロセッサーは固形の食材を刻むことを得意としているので、ジュースを作ることができません。
また、ほかの調理家電よりもサイズが大きいため、キッチンスペースが限られていると置き場所に困る恐れがあります。

フードプロセッサーのメリット・デメリットをまとめるとこのようになります。
メリット | デメリット |
---|---|
・野菜のみじん切りや肉など下ごしらえがラクにできる ・アタッチメントを変えればさまざまな使い方ができる |
・ジュースは作れない ・サイズが大きい商品が多い |
ジューサー・ミキサー・ブレンダー・フードプロセッサーの主な使い方
各調理家電の主な使い方を紹介します。
それぞれの調理家電がなにを作るのに適しているか分からない場合は参考にしてみてください。
ジューサー|フレッシュなジュース作りにおすすめ
サラサラとしたジュースを作るならジューサーがおすすめです。
野菜エキスや果汁だけ入った100%ジュースを作れます。
ジュースを作った後に残る搾りかすは、例えばカレーやマフィンなど別の料理に活用すると無駄なく使うことができます。
ミキサー|スムージーやスープ作りにおすすめ
スムージーやスープを作るならミキサーがおすすめです。
食材をまるごと刻んでかき混ぜるため、食感のあるジュースや、健康管理のための置き換え用ドリンクが作れます。
また、冷凍のフルーツや野菜などを用意すると手軽に作ることができます。
ブレンダー|さまざまな料理を作りたい方におすすめ
ジュースやスムージー、スープなどを手軽に作りたいならブレンダーがおすすめです。
野菜などを茹でたお鍋に、直接さしこんでかくはんすることができるので、洗い物などの手間が少なく、スープやソースなどを作ることができます。
また、アタッチメントが豊富な機種が多く、野菜のみじん切りやひき肉を作ることが出来るアタッチメントが付属している機種もあり、料理の下ごしらえにも便利です。
また、小型サイズなので、離乳食や介護食といった少量の料理を作りたいときにも適しています。
フードプロセッサー|料理の下ごしらえにおすすめ
サラダを作ったり、料理の下ごしらえに使うならフードプロセッサーがおすすめです。
野菜のみじん切りやせん切りなど、本来包丁で行う作業をフードプロセッサーに任せることで料理の負担を減らせます。
例えば、餃子などたくさんの野菜のみじん切りが必要な料理を作る時に便利です。
また、ひき肉やすり身なども簡単に作れるため、ちょっとだけひき肉が欲しいといった時などにも便利です。
まとめ
今回は、ジューサーやミキサーなどの調理家電の違いを解説しました。
それぞれの特徴は以下のとおりとなります。
ジューサーは食材の水分だけを抽出できる調理家電です。
サラサラとした野菜ジュースやフルーツジュースを作ることができますが、機種によって得意・不得意な食材が異なるため注意が必要です。
ミキサーは食を細かく切り刻んで、繊維質と水分を撹拌する調理家電です。
スムージーのようなトロッとしたジュースを作ることができます。
ミキサーと同じような機能を持つブレンダーは、アタッチメント交換が可能です。
アタッチメントを付け替えることによって、食材を刻む・混ぜる・つぶす・泡立てるなどの使い方が1台で行えます。
フードプロセッサーは食材を粗く刻むことが得意な調理家電です。
野菜をみじん切りしたり、ひき肉やすり身を作ったり、大根おろしを作ったりと、料理の下ごしらえを手軽に済ませたいときに重宝します。
それぞれの違いを理解したうえで、自分に合った調理家電を選んでみてくださいね!
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