現役家電販売員がお伝えするアンテナケーブルの違い

更新日時 : 2023-10-23 15:16

アンテナケーブルの違いトップ画像

アンテナケーブルの違いって難しいですよね。よくある質問やお問合せ内容から解説していきます。

この記事を書いたスタッフ ノジマ 東戸塚西口プラザ店 高瀬 琴乃

普段はノジマ 東戸塚西口プラザ店で、主にエアコンや冷蔵庫を販売をしております。
株式会社ノジマは、関東を中心に200以上の店舗を展開している、東証プライム市場上場の家電専門店です。
今回は意外と知らないテレビのアンテナケーブルについて分かりやすくまとめましたので参考にしてみてください!

1分でわかる選び方解説!

アンテナケーブルの長さと太さの選び方

アンテナケーブルは、長さと太さの違いがあります。
お客様よりご質問を受けることが多い「細いケーブルと太いケーブルの違い」など、詳しくご紹介していきます。

アンテナケーブルの長さ

長いアンテナケーブルのイメージ画像

おおよその目安ですが、ワンルームや、6畳くらいのお部屋なら壁のアンテナからあまり長く取らずに済むので、2〜5mくらいが多いです。
リビングや8畳以上だった場合は、壁のアンテナ端子と距離にもよりますが、5〜10mくらいあれば、ある程度の自由に設置が可能です。

ただし、長ければそれだけ抵抗が増えてしまうので、電波の伝達量が少なくなってしまいます。

壁のアンテナ端子からテレビまでの距離は事前に測っておいて、なるべく余らせないようにしておきましょう。

アンテナケーブルの太さ

アンテナケーブルの断面のイメージ画像

細い

  • 2C:減衰量が多い(ノイズが発生しやすい)
  • 3C
  • 4C
  • 5C:減衰量が少ない(ノイズが発生しにくい)

太い

太さの違いは伝送する電波が弱くなる量を表す減衰量の違いです

お客様より、ケーブルを目立たせたくないとのご要望をいただいた場合は、2Cのケーブルをご案内しています。

数字が大きいほど減衰量は少なくなっていきます。
減衰量は少ないに越したことはないのですが、アンテナケーブルがその分太くなってしまいます。

太さを取るか、減衰量を取るか、ここは設置する場所によると思うので、ご自宅の環境をお聞かせいただければ、スタッフがお客様のご希望に沿う提案をさせていただきます。

太いケーブル

メリット

メリットのイメージ画像

  • 太いので断線しにくい
  • 減衰量が少ないのでノイズが発生しづらい

デメリット

デメリットのイメージ画像

  • 太いのでかさばる
  • 折り曲げにくいのでコーナーに向いていない
  • 室内には向いておらず屋外に向いている
メリット デメリット
  • 太いので断線しにくい
  • 減衰量が少ないのでノイズが発生しづらい
  • 太いのでかさばる
  • 折り曲げにくいのでコーナーに向いていない
  • 室内には向いておらず屋外に向いている

細いケーブル

メリット

メリットのイメージ画像

  • 曲げやすいので小回りがきく
  • まとめやすい

デメリット

デメリットのイメージ画像

  • 折り曲げると断線しやすい
  • ノイズが発生しやすい
メリット デメリット
  • 曲げやすいので小回りがきく
  • まとめやすい
  • 折り曲げると断線しやすい
  • ノイズが発生しやすい

アンテナ線は存在感があるので、少しスリムにしたい方向け。
スリムにすると電波が乱れる可能性があります。

アンテナプラグの先端の違い

ストレートプラグ

ストレートプラグの画像

一般的な住宅にはよくあるプラグです。
デメリットとしては薄型のテレビの裏だと壁にぶつかってしまうこともあります。

L字プラグ

ストレートプラグの画像

プラグの先端がL字に曲がっているプラグです。
ストレートプラグとの違いは、折り曲がるのでテレビの裏に差し込んでも壁にぶつかりにくい特徴があります。
その反面、断線や減退の原因になりやすいデメリットがあります。
薄型のテレビの裏に設置するお客様には、アンテナ線が曲がっちゃうので、L字にしたほうがいいですよとおすすめしています。
ストレートプラグとL字の価格は100円〜200円の差です。

F型プラグ

F型プラグの画像

かしめ部分と一体になった専用コネクターを使用し専用の六角かしめペンチで取付けるのが特徴なF型プラグです。
F型だと外れにくいというメリットがあります。
小さいお子様やペットが誤って抜いてしまうことを防ぎます。

複合型

複合型プラグの画像

ストレートのように最近多めなのが、片方がF型で、もう片方がL字型というタイプも出てきています。
壁に接するテレビにはL字で、ブルーレイレコーダーは外れにくいF型にするタイプも出ています。
レコーダーの裏にL字プラグだと少し使いづらいので、こちらのほうがおすすめですね。

分波と分配の違い

分波と分配の違いのイメージ画像

お買い物する際に、分波と分配の違いを間違えてしまう方が多いです。

たしかに、分「波」と分「配」って分かりづらいですよね。

お買い物する際に、分波と分配の違いを間違えて困ったというお客様も多いので、お気軽にスタッフにご相談ください。

◆分波:地上波と衛星放送(BS・CS)を分ける→壁の端子が1つで1台のテレビで地上波と衛星放送(BS・CS)を見たい方など

◆分配:1つのアンテナ端子から複数台のアンテナへ電波を分ける→壁の端子が1つで複数台のテレビを設置したい方など

分配する際に気をつけないといけないのは、分配することにより信号が弱まり、画像が綺麗に映らなくなってしまう可能性があることです。
もし、信号が弱くなった場合は、ブースター(電波増幅器)が必要となります。

色の違い

黒と白のアンテナケーブルの画像

黒色と白色の違い。埃が目立つか目立たないかの違いです。
リビングなど白を基調にしたお部屋ならお部屋に合わせるのもおすすめしますが、基本は埃が目立たないように、黒をおすすめします。

「BS」と「CS」の違い

BSとCSってよく聞くのですが、何が違うのでしょうか。

BS:Broadcast Satellite(ブロードキャスト・サテライト)

衛星放送のイメージ画像

放送用の通信衛生という意味です。
高画質でハイビジョンの番組が多い。
一部のNHK・WOWOW・スターチャンネル・J SPORTなどは受信料がかかりますが、それ以外の民法各社の放送は基本的に無料です。

CS:Communication Satellite(コミュニケーション・サテライト)

BS/CSアンテナのイメージ画像

通信衛星という意味です。
専門性の高い番組が多く、現在はスカパーのみ展開しており、別途契約が必要となります。
スカパーはノジマでも加入が可能です。
ご検討されている方はぜひ、ノジマへご相談ください。

以前はBSとCSは違うチューナーが必要だったのですが、2002年に110度CS放送が開始して、1台のチューナーひとつでBSとCSの受信が可能となりました。

今では、アンテナケーブルもチューナーもひとつで済みます。

アンテナ線の違いでよくある質問

ノジマスタッフのイメージ画像

BSと地上波のアンテナ線は同じですか?
A:同じです。
CSと地上波のアンテナ線は同じですか?
A:同じです。
BSとCSのアンテナ線は同じですか?
A:同じです。

このようにアンテナ線の違いだけでも、お客様を悩ませたりすることがたくさんあると思います。
ノジマスタッフは、お客様のお悩みやお困りごとをお伺いし、お客様の住環境に最適なアンテナ線をご案内いたします。
アンテナ線のことでわからないことがあれば、お近くのノジマ店頭にご相談ください。

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