現役家電販売員がお伝えする除湿機の違いとおすすめのメーカー!

更新日時 : 2024-05-30 11:22

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みなさんは、除湿機はご自宅で使用されていますか? 今年は例年に比べて、除湿機を求めるお客様が非常に多くなった印象を私は受けます。

問い合わせの例として、「マンションに住んでいて湿気が多くて困っている」 「春は部屋干しするけど、花粉症に困っている」などご相談を受けます。

冬も花粉症もありますが、「気温も低いので部屋干しの洗濯物が乾かない」と、通年お問い合せを受けます。

新生活も始まり、「一人暮らしの除湿機が欲しい」というお問い合わせもよく受けます。 これからの季節は梅雨となり、お問い合わせも非常に多くなります。

今回は除湿機の特徴やおすすめのメーカーなど解説いたします。

ノジマのプライベートブランドであるエルソニックの除湿機を実際に使用してみた感想もレビューしておりますので、ぜひ最後までご覧になってください。

この記事を書いたスタッフ ノジマ オーロラモール東戸塚店 高瀬 琴乃

普段はノジマ オーロラモール東戸塚店で、主にエアコンや冷蔵庫などを販売をしております。
株式会社ノジマは、関東を中心に200以上の店舗を展開している、東証一部上場の家電専門店です。
今回は店舗で接客している経験や知識を活かして、除湿機についてご紹介しているので、ぜひご覧ください!

動画でもご覧いただけます!

いつも私がお客様に確認すること

いつも私がお客様に確認すること

「除湿機が欲しいんですけど…」と聞かれると、必ずする質問があります。

  1. Q:除湿機を使用するのは… 通年ですか? or 梅雨だけですか?
      通年使う用途なのか、一時的な用途なのかを確認します。
  2. Q:除湿機の大きさは… コンパクトなのがいいですか? or より長期的に使用を検討されていますか?
      コンパクトでちょっと使いたいのか、大きくてもしっかり除湿してくれるものなのかを確認します。
  3. Q:除湿機を置く場所は… 常に人がいる部屋に置きますか? or ランドリールームなど人が出入りしない場所に置きますか?
      浴室乾燥機がない人などによくお問い合わせいただきます。

置く場所によってサイズやタイプを決めるために聞きます。

まずは店頭でご相談いただくなら、事前に置く場所などは決めておくと、最適な除湿機を選びやすいです。

ノジマはメーカーからの派遣ヘルパーがいないため、メーカーに忖度なく、お客様にあった商品をご提案していますので、ぜひお越しくださいませ!

ノジマ店舗情報

除湿機の種類

除湿機の種類

除湿機は主に3つの種類があります。

コンプレッサー式デシカント(ゼオライト)式ハイブリッド式です。

家電として登場した順番は、コンプレッサー式ができて、改善されたのがデシカント式、さらに改善がされたのがハイブリッド式です。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

コンプレッサー式の特徴

コンプレッサー式の特徴

コンプレッサー式は、エアコンの除湿と同じ仕組みで、湿った空気を冷媒で冷やすことで湿気を水に変えることができます。

気温の高い夏場に除湿効果を発揮しやすくなっています。仕組みを理解するために、冷たい水の入ったコップを放置している場面を思い浮かべてみてください。

気温と湿度の高い夏の季節には、コップの表面に結露した水滴が生じやすいですよね。その一方で冬の季節には、気温とコップ表面の温度差が小さいので、夏の季節よりも水滴が生じにくいです。

したがってコンプレッサー式は、気温が低い冬の季節には除湿効果を発揮しづらくなっています。そのほか、コンプレッサーを搭載することから運転音が大きいです。

ヒーターを使わないので、消費電力が少ないのも特徴です。

デシカント(ゼオライト)式の特徴

デシカント(ゼオライト)式の特徴

デシカント式は、ゼオライトの乾燥剤を使って湿気を除去する仕組みとなっています。

除湿のプロセスは以下の通りです。

  • 湿った空気を取り込むときに吸湿ローター(乾燥剤)が空気に含まれる湿気を吸着する
  • 吸湿ローターが回転し、湿気を吸着した部分がヒーターで暖められ、湿気が熱交換器に向かって放出(気化)される
  • 吸湿ローターから放出された水蒸気が結露して、水滴がタンクへ蓄積される
  • ヒーターで暖められて吸湿された空気が、温風として吹き出される

ハイブリッド式の特徴

ハイブリッド式の特徴

ハイブリッド式は、夏の時期はコンプレッサー式、冬の時期はデシカント式を使う仕組みとなっているため、ハイブリッド式と呼ばれています

コンプレッサー式は、気温が低下すると除湿効果も低下してしまって、冬の季節に使いづらいという欠点がありました。

ハイブリッド式であれば、コンプレッサー式の欠点をカバーできるので、一年を通して快適に活用できます。

本体が大きくなり、重量も増える傾向です。頻繁に移動させる可能性があれば、キャスターが搭載された製品を選ぶとよいでしょう。

ハイブリッド式は、各メーカーの上位機種として販売されるケースが少なくありません。価格もコンプレッサー式やデシカント式に比べて高い傾向があります。

除湿機の種類のメリット・デメリット

除湿機の種類のメリット・デメリット

ここまで解説した特徴をふまえて、コンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。

コンプレッサー式

コンプレッサー式

夏や梅雨の時期など、室温が高いときはパワフルに除湿ができ、消費電力が少なく電気代も安く抑えられるのがメリットです。

また、本体の発熱で少し室温が上がる場合もございますが、ヒーターを使わないので部屋の室温が上がりにくくなっています。

しかし、冬場など室温が低いときは除湿力が落ちてしまうのがデメリットです。

機種にもよりますが、本体が大きいものが多く、振動するので稼働音も大きめになります。

デシカント式

デシカント式

コンプレッサー式と違い、ヒーターを使うので、冬や寒い日でも除湿力が落ちないのがメリットです。

また、本体サイズも小型の機種が多く、稼働音も小さいのが魅力のひとつでもあります。

しかし、ヒーターを使うので、室温が上昇してしまい、消費電力も高いので、電気代も高くなってしまうのがデメリットです。

ハイブリッド式

ハイブリッド式

コンプレッサー式とデシカント式の両方を兼ね備えているため、一年中除湿できるのがメリットです。

ヒーターを使っているときは消費電力が上がりますが、基本的には消費電力も低く、電気代も抑えられます。

ただ、本体サイズが大きく、価格も高いのがデメリットです。

除湿機の種類のメリット・デメリットのまとめ

コンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式のメリット・デメリットを、表にしてまとめました。

  コンプレッサー式
コンプレッサー式
デシカント式
デシカント(ゼオライト)式
ハイブリッド式
ハイブリッド式
メリット

・室温が高いときはパワフルに除湿

・電気代も安い

・冬場でも除湿力が落ちない

・稼働音が小さめ

・一年中除湿できる

デメリット

・冬場など室温が低いときは除湿力が落ちる

・稼働音が大きめ

・ヒーターを使うので室温が上昇する

・電気代が高い

・本体サイズが大きい

・価格が高め

除湿機のタイプ・機能

さまざまな除湿機のタイプ

除湿機もさまざまなタイプが出ています。

  • デスクの上に置くタイプ
  • 充電式でクローゼットに入れるタイプ
  • 電気加熱によって吸湿力を回復するミニタイプ
  • カラフルなLEDライトを搭載したタイプ
  • リモコンで遠隔操作できるタイプ
  • 周辺の湿度を検知して除湿モードを自動で切り替えするタイプ
  • サーキュレーターで強力な風も発射できるタイプ
  • ハンドルとキャスターで楽に移動できるタイプ
  • マイナスイオン機能で室内の空気をキレイにできるタイプ
  • 設置場所の傷つきを防止できるよう底面にゴムクッションが付いているタイプ

などありますので、用途に合わせて選ぶようにしてくださいね。

他にも除湿機には、様々な機能があります。

衣類乾燥や静音、空気清浄などの機能が付いたものが大変おすすめです!

衣類乾燥

衣類乾燥

雨天時に貯まった洗濯物をどのように部屋干しするか悩みますよね。

除湿機を使わず室内で干すと、お部屋の湿度は通常より約10%ほど上がるそうです。

梅雨時だとなおさら、一日干しても洗濯物は乾きません。

乾いた風を送ることで湿度を下げて、洗濯物を急速乾燥させる、衣類乾燥機能付き除湿機を使うことをおすすめします。

下ボタン【衣類乾燥機能付き除湿機】EZ-JS2KX3を使ってみました!

静音

静音

静かな環境である寝室、赤ちゃんの部屋などに設置する場合は運転音の小さい除湿機を選びましょう。

運転音は「dB(デシベル)」という単位で表記されます。

このdBの数値が大きくなるにつれて運転時の音がうるさいと感じます。

dBの数値と音の大きさはイメージするのが難しいと思いますので、下記を参考にしてみてください。

分類 騒音レベル 大きさの目安
うるさい 70dB ・騒々しい事務所の中
・騒々しい街頭
・やかんの沸騰音
60dB ・静かな乗用車
・普通の日常会話
・掃除機
ふつう 50dB ・静かな事務所
・家庭用クーラーの室外機
・換気扇
40dB ・市内の深夜
・図書館
・静かな住宅地の昼
しずか 30dB ・郊外の深夜
・ささやき声
20dB ・ささやき
・木の葉のふれあう音

引用元:日本騒音調査ソーチョー『騒音値の基準と目安』

下ボタン【静音機能付き除湿機】EZ-JS2KX1を使ってみました!

空気清浄

空気清浄

空気清浄機能は花粉やハウスダストの清浄効果に加え、ペット臭やタバコ臭といった気になる臭いの除去効果、ウイルス対策とさまざまな効果が期待できます。

他にも生ゴミの臭い、洗濯物の生乾きの臭いなど、生活から生じる不快な臭いによるストレスを解消できるでしょう。

部屋のなかの気になる臭い・ウイルスを軽減しておうち時間を快適に過ごせます。

特に、花粉症やハウスダストによるアレルギー症状などに悩まされている方は、空気清浄機能付き除湿機の購入を検討してみてください。

下ボタン【空気清浄機能付き除湿機】EZ-JS2KT9を使ってみました!

おすすめのメーカーと特徴

おすすめのメーカーとメーカーごとの特徴について解説いたします!

エルソニック

エルソニック

エルソニックは、ノジマのプライベートブランドで、低価格で高品質の商品を販売していることが特徴です。

コスパがよく、シンプルで使いやすい商品を提供しています。

スリムタイプで、静音性が高く、パワフル除湿機能も搭載しているのでおすすめです。

アイリスオーヤマ

アイリスオーヤマ

サーキューレーター機能が搭載されているモデルもあるので、部屋干しに向いています。

価格もリーズナブルでお買い求めやすくなっている商品が多いです。

パナソニック

パナソニック

コンパクトな機種がでたので、部屋干しの際に長めのタオルや服などをかけても除湿機に当たりません。

ナノイーを搭載しているので、洋服やクローゼット、気になるニオイも脱臭・除菌してくれます。

シャープ

シャープ

連続排水可能なタイプがあり、ホースを背面に挿してそのまま排水できるので、タンクの水を捨てる心配がありません。

ただし、排水箇所が必要です。プラズマクラスターで部屋干しの生乾きの匂いやタバコやペットの匂い、カビなどを抑制できます。

ダイキン

ダイキン

うるさら空清 空気清浄機・加湿器・除湿機がすべて入っているので、通年使うにはおすすめです。

空気清浄機・加湿器・除湿機を3台3箇所置く必要がなく、場所も取りません。

夏はコンプレッサ式除湿機で除湿、冬は加湿器として1年中使えます。

コロナ

corona

スリムでコンパクトなタイプのコンプレッサー式除湿器を提供しています。熱交換器に汚れがつきにくい「クリアフィンコート」が知られています。

アルミフィンの上に耐食クロメート皮膜・樹脂耐食層・特殊親水層を重ねることで、熱交換器に汚れが付着しても結露水で流れ落ちやすくした構造です。

製品は、ホワイトカラーやグレイッシュベージュなどのカラーを選べます。

【レビュー】エルソニックの除湿機を使ってみました!

エルソニックの除湿機を使ってみました

人気おすすめメーカーのエルソニックの除湿機を実際に使用して、3台それぞれの性能を比較してみました。

コストパフォーマンスの良い除湿機を探している方は、ぜひ参考になさってくださいね。

スペックの比較表

  EZ-JS2KX3
EZ-JS2KX3
EZ-JS2KX1
EZ-JS2KX1
EZ-JS2KT9
EZ-JS2KT9
除湿方式

デシカント式

デシカント式

ペルチェ式

除湿能力

7.0ℓ/⽇

2.3ℓ/⽇

650ml/⽇

木造除湿可能面積

12畳

6畳

6畳

鉄筋除湿可能面積

24畳

12畳

12畳

衣類乾燥

空気清浄機能

水タンク容量

2.5ℓ

2.5ℓ

1.5ℓ

稼働音

最大53dB

最大45dB・静音モード約30dB

42dB

タイマー

2H・4H・8H

2H・4H・8H

除湿時消費電力

650W

340W

40W

外寸(幅×奥行×高さ)

300×200×455mm

257×160×391mm

221×138×308mm

質量

6.35Kg

4.2kg

2.6Kg

電源コード長さ

1.7m

2m

3m

電気代

17.21円/H

9円/H

1.06円/H

【衣類乾燥機能付き除湿機】EZ-JS2KX3を使ってみました!

EZ-JS2KX3

おすすめポイント!
  • 自動スイング機能搭載でパワフル部屋干しできます。
  • 木造12畳・鉄筋24畳の強力な除湿能力を、部屋干しに全振りできる衣類乾燥除機能付き湿機。
  • 季節を問わない除湿能力で、1年中安定して洗濯物を効果的に乾かせます。

6畳の個室で、濡れタオルを干して使用してみました。

実験1

EZ-JS2KX3

使用後の感想レビュー

濡れタオルをあたたかい風に当てるように干すと、ぐんぐん乾いていきました。

衣類乾燥機能付きだけあって、除湿の性能は抜群でした。

使用して2時間後には、湿度が50%から39%と、約10%ほど低下しており、タオルもしっかり乾燥していたので、室内干しに適しています

風向がスイングするので、雨の日の洗濯後の部屋干しも、この1台で安心です。

デメリットとしては、稼働音が大きく気になる点ですが、通常の会話には差し支えない程度です。

【静音機能付き除湿機】EZ-JS2KX1を使ってみました!

EZ-JS2KX1

おすすめポイント!
  • 高い静音性でパワフルなのにオヤスミ中も使えます。
  • 除湿能力2.5L/日の大容量で強力な除湿力にもかかわらず、稼働音は小さめです。
  • 就寝中のベッドルームの湿度を快適に保つことができるので、夜間の運転にも適しております。

6畳の個室で、濡れタオルを干して使用してみました。

実験2

EZ-JS2KX1

使用後の感想レビュー

静音モードは、稼働しているのが分からないくらい静かです。

濡れタオルはじわじわ乾燥していき、4時間後には乾燥していました。

タイマーが2時間・4時間・8時間と設定できるので、就寝時に適しているでしょう。

静音モードと通常モード2段階で選べます。通常モードだと2時間で濡れタオルが乾くうえ、ライトが7⾊に変化するのもおしゃれで使いやすいです。

電気代がエルソニックの中では一番安く、1時間あたりの電気代は9円です。

【空気清浄機能付き除湿機】EZ-JS2KT9を使ってみました!

EZ-JS2KT9

おすすめポイント!
  • カビ・花粉の除去とクローゼットの除湿はこの1台でOKです。
  • 空気清浄機能を搭載しており、クローゼットや押入れ内の除湿をしながら、お洋服に付着した花粉やカビなどの微粒子を同時に除去できます。
  • 水タンク容量も1.5Lとたっぷり除湿なので、コンパクトながら大活躍します。

6畳の個室で、濡れタオルを干して使用してみました。

実験3

EZ-JS2KT9

使用後の感想レビュー

衣類乾燥機能が付いてないので当然ですが、濡れタオルは乾きませんでした。

しかしながら、使用時に注目したいのが空気洗浄機能。

使用して1時間後には、部屋にこもっていた臭いが消失しており、あきらかに空気がスッキリとしていました。

部屋やクローゼットの湿った臭い対策には、おすすめの1台です

計測はできませんでしたが、花粉やウイルス・カビを防いでくれるのも嬉しいポイントですね。

まとめ

ノジマはメーカー販売員のいない唯一の家電専門店です

最近では、コンパクトモデルの除湿機が新しく増え始め、ゴールデンウィーク前の4月下旬から除湿機の新製品が発売されています。

除湿機をご検討されているなら梅雨前からが買い時ですよ!

なぜ買い時かというと一つ前のモデルが値下げされるからです。

お買い得で豊富に種類をご用意できる、梅雨前にご購入してはいかがでしょうか。

ノジマには今回ご紹介した除湿機もございますので、お気軽にご来店ください。

ノジマではお客様に最適な商品をご紹介させていただきます!

ノジマ店舗情報

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