エアコンの経過年数 | エアコンの残存率 |
1年 | 0.990 |
2年 | 0.980 |
3年 | 0.996 |
4年 | 0.950 |
5年 | 0.926 |
6年 | 0.900 |
7年 | 0.871 |
8年 | 0.823 |
9年 | 0.759 |
10年 | 0.676 |
11年 | 0.606 |
12年 | 0.547 |
13年 | 0.491 |
14年 | 0.429 |
15年 | 0.361 |
16年 | 0.313 |
17年 | 0.280 |
18年 | 0.245 |
19年 | 0.195 |
20年 | 0.132 |
21年 | 0.089 |
22年 | 0.065 |
23年 | 0.057 |
24年 | 0.049 |
25年 | 0.041 |
26年 | 0.034 |
27年 | 0.029 |
28年 | 0.024 |
29年 | 0.018 |
30年 | 0.009 |
31年以上 | 0.000 |
エアコンの寿命はどれくらい?耐用年数や買い替え時期、故障の前兆などを解説!
更新日時 : 2024-05-17 15:56
「エアコンが古くなってきたけど、そもそも寿命は何年なのだろう?」
「エアコンの電源を入れてもあまり冷えない…そろそろ買い替えたほうがよいのかな?」
エアコンの不調を感じ始めて、買い替えを検討している方もいるのではないでしょうか。
しかし、まだ使えるエアコンを買い替えてしまうのは、もったいないと考える人も少なくないはず。
そこで今回は、エアコンの寿命について耐用年数や買い替え時期などを解説します。
故障の前兆や寿命と間違えやすい症状にも触れているので、エアコンの買い替えを検討するときにぜひ参考にしてみてください。
目次
エアコンの寿命を判断するときの目安
エアコンの寿命を知ることができる目安はいくつかあります。
具体的な判断基準を解説していきます。
判断基準1.補修部品の最低保有期間
“長年使用している製品ですが修理できますか?買い替えか修理か迷っています。”
“ご購入から一定期間経過している場合、修理に必要な部品をご用意できず修理できない可能性があります。”
エアコンはメーカーごとに補修部品の保有期間が決まっています。
保有期間を過ぎると修理できなくなるので、エアコンを買い替える必要が生じます。
たとえば富士通の場合、エアコンの補修部品における保有期間は、製造の打ち切り後から10年です。
また、パナソニックやダイキンの場合も同様に、製造の打ち切り後から10年として定められています。
補修部品の保有期間は、メーカーごとのホームページで公開されているケースがあるので、ご家庭で利用しているエアコンについても、寿命の目安として把握しておくとよいでしょう。
判断基準2.設計上の使用期間
エアコンを含め家電製品の場合、使用期間のわかりやすい目安として、設計上の標準使用期間が設定されています。
設計上の標準使用期間は、家電が製造された年から安全に使える期間です。
標準使用期間を過ぎるとトラブルが発生する可能性があります。定期的に製品の異常に注意しながら使用しなければなりません。
エアコンの場合、設計上の標準使用期間は10年が目安です。
標準使用期間を過ぎると、発火やけがなどのリスクが高まります。
また、使用条件と異なる使い方をしていると、寿命が短くなる可能性がある点は知っておきましょう。
ちなみにエアコンの製造年については、一般的に室内ユニット下部にある機械銘板に表示されています。
判断基準3.残存率
残存率とは、買い替えられないで家庭に残っている家電の割合をさします。
エアコンが購入された時点から、買い替えられるまでの年数について、1年ごとに調査されたデータがあります。
エアコンの残存率について、内閣府消費動向調査データによる家電製品使用年数調査報告書2017年度版で確認してみましょう。
2017年度におけるエアコンの残存率は下記の通りです。
5~7年では残存率が高く、ほとんどのエアコンは買い替えされていません。
しかし、10年を経過するあたりからは半数近くのエアコンが買い替えられていきます。
20年を経過した時点では、エアコンの残存率が0に近づいていますが、買い替えられずに活用されているエアコンもあるようです。
30年を経過した段階では、エアコンの残存率がほぼ0に近いです。
つまりエアコンは、最長30年までしか利用できない機器だとわかります。
ちなみに、2017年度におけるエアコンの平均使用年数については13.8年でした。
あわせて寿命を判断する数値として参考にするとよいでしょう。
参考:内閣府消費動向調査データによる家電製品使用年数調査報告書2017年度版(一般財団法人 家電製品協会)
エアコンの買い替え時期は?
補修部品の最低保有期間が10年であること、設計上の標準使用期間の目安が10年であることをふまえると、10年を過ぎたタイミングがエアコンの買い替えを検討する時期だと考えられます。
残存率を確認しても、10年を経過するあたりから、半数近くのエアコンが買い替えられています。
以上の点から、エアコンの買替タイミングに迷っている方は、「10年」というキーワードを意識しておくとよいでしょう。
エアコンの寿命に関する事前知識
家電は複数の部位で成り立っており、故障箇所もさまざまです。
その点についてエアコンも同様です。
寿命を把握するための準備として、エアコンの構造と仕組みを確認していきます。
エアコンの構造
エアコンは、室内機と室外機に分かれます。
それぞれの構造を簡単に紹介します。
室内機
エアコンの室内機は主に下記の部位で成り立っています。
- 本体カバー
- フィルター
- 風向きルーバー
- 吹き出し口
- 熱交換器(アルミフィン)
- 送風ファン
- 室外機とつながる配管
- 配管の中に充填された冷媒
- ドレンパン
室外機
エアコンの室外機は主に下記の部位で成り立っています。
- コンプレッサー(圧縮機)
- 熱交換器
- ドレンホース
- ファン
- 室内機とつながる配管
- 配管の中に充填された冷媒
エアコンの仕組み
エアコンというと室内機のほうをイメージしてしまいがちですが、実際のところ、エアコンは室内機と室外機がセットになった温度調節システムです。
室内機と室外機が配管で接続されていて、冷房を使うときは室内機の送風ファンが回転します。
本体カバーの内側では、温かい空気をフィルターから吸収し、吹き出し口から冷たい空気をはきだします。
吹き出される空気は風向きルーバーによって向きが調整されます。
なぜ冷たい空気が作れるのかというと、室内機の中で熱交換器が熱を取り除いてくれるからです。
熱交換器では結露水が付着し、ドレンパンが水漏れを防ぎます。
ドレンパンに蓄積された結露水は、ドレンホースから室外に排水される仕組みです。
室内機の熱交換器で除去した熱は、配管を通る冷媒で室外機まで運ばれます。
室外機に運ばれた冷媒はコンプレッサーで圧縮されて外気よりも高温になります。
熱は、熱が多いところから熱が少ないところに移動するので、最終的に室外機から大きなファンの風によって、熱が放出されるというわけです。
熱が放出された冷媒は、圧力が下がったあとに温度が下がり、室内機へと再び循環していきます。
動画でもご覧いただけます!
エアコンの寿命が疑える前兆
エアコンの寿命は、標準使用期間などの基準でおおよそ把握できますが、使い方によっても変わる可能性があります。
エアコンの利用にあたって、トラブルが起きる前にスムーズに買い替えを検討するには、寿命の前兆を察知しなければなりません。
エアコンの寿命が疑える前兆を解説していきます。
寿命の前兆1.室外機から変な異音がする
エアコンのうち負荷がかかりやすい機器が室外機です。
室内機よりも室外機のほうが故障しやすい傾向があります。
室外機には冷媒ガスを圧縮するためのコンプレッサーが内蔵されています。
コンプレッサーが圧力をかける際にガラガラという音が発生すると、寿命が近づいている可能性が疑えます。
買い替えを検討するサインとして知っておきましょう。
寿命の前兆2.室内機の電源が入らない
エアコンの電源がつかないときは、リモコンが故障しているケースと、本体に問題があるケースに分かれます。
リモコン画面が表示されていないのであれば、電池を交換したり、リセットボタンを押したりして動作を確認しましょう。
リモコンに問題がないようであれば、エアコンの応急運転スイッチで電源を入れてみます。
電源が入るのであれば、室内機のリモコン受信部に問題がある可能性があります。
リモコン受信部の故障の原因の例として、基板の配線が錆びついていることが挙げられます。
その場合、必要に応じてメーカーから部品を取り寄せて修理する必要があります。
部品の在庫がない、あるいは、基板の修理に費用がかかるようであれば、買い替えを検討するとよいかもしれません。
寿命の前兆3.エアコンから嫌な臭いがする
エアコンをしばらく使っていると、室内に送出される風から嫌な臭いがすることがあります。
室内機は部屋の中で空気を吸い込みますが、その際にほこりや汚れまで吸い込みます。
吸い込まれたほこりや汚れは、エアコンの内部で生じる結露と結合し、カビが発生するというわけです。
フィルター掃除で臭いを改善できるケースもありますが、掃除しても臭うのであれば、フィルターの奥にあるファンや熱交換器までカビで浸食されている可能性があります。
クリーニングしても臭いが取れなければ、エアコンの寿命と考えてよいでしょう。
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寿命の前兆4.冷えや暖まりを感じづらくなった
エアコンを長く使っていると、冷えや暖まりの効果を感じづらくなるケースも少なくありません。
汚れが原因であれば、エアコンを掃除することで改善する可能性があります。
しかし、清掃しても改善しないようであれば、冷媒ガスの量が低下しているのかもしれません。
徐々にガスが漏れて減少したと考えられる場合、ガスを補充すればエアコンの性能を回復できる可能性があります。
ただ、配管経路に問題があって極端なガス漏れを生じている場合、漏えい場所を特定して補修しなければなりません。
工事で必ず回復するかわからない点や、工事費用が発生することをふまえると、エアコンの寿命と判断して買い替えを促す業者も見受けられます。
エアコンの寿命と間違えやすい症状
エアコンを利用していてトラブルが起きると、寿命だと勘違いしてしまうことがあります。
しかし実は寿命ではなく、適切に対処すればまだ使えるケースも少なくありません。
誤って買い替えてしまわないように、エアコンの寿命と間違えやすい症状をいくつか紹介していきます。
症状1.エアコンの出る風が弱い
エアコンの風量を最大に設定しても風が弱かったり、弱くはないけれどムラがあったりするケースは少なくありません。
汚れの蓄積によって風の通り道が狭くなっている可能性があります。
たとえば、吸い込み口やフィルターに汚れが蓄積すると、風を吸い込めなくなります。
また、ファンに汚れが蓄積するとスムーズに風を送り出せなくなります。
エアコンのクリーニングによって改善する可能性があるので、専門家に洗浄を依頼するとよいでしょう。
症状2.エアコンからの水漏れ
エアコンから水漏れをしていると、寿命だと思ってしまうかもしれません。
ただ、適切に対処すれば水漏れを改善できるケースがあります。
エアコンから水漏れをしているときは、外のドレンホースから水が排水されているか確認しましょう。
もしドレンホースから排水されていないのであれば、ドレンホースが詰まって水が漏れているのかもしれません。
ゴミが溜まっているようであれば、割りばしを使ってきれいにしましょう。
また、排出口の位置が悪いと適切に水が排出されないこともあります。
ホース口の位置も必要に応じて変えてみるとよいでしょう。
ドレンホースに異常がない場合は、室内機の掃除が足りていない可能性があります。
たとえばフィルターが汚れていると、エアコンの稼働効率が悪くなり、温度設定を大幅に変更しなければなりません。
フィンが急激に冷やされると大量に結露が生じ、水がうまく排出されず室内に垂れてしまうのです。
寿命だと判断する前に、フィルターを掃除して様子をみてみましょう。
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症状3.室外機から湯気が発生している
冬に暖房をつけたけれど、温かい風が出てこないケースが見受けられます。
また、室外機から湯気が発生することもあります。
部屋が温まらなかったり、室外機から白い煙が見えたりすると、故障だと思ってしまうかもしれません。
しかし、冬の時期は室外機に霜がついてしまい、霜取り運転が行われているケースがあります。
霜取り運転が始まると室外機から湯気が発生し、エアコンから暖かい風が発生しなくなります。
時間が経過すると通常運転に戻るので、心配する必要はありません。
ときどき暖かい風が発生しないからといって、早急に寿命だと決めつけないようにしましょう。
症状4.ブレーカーが落ちる
エアコンを利用したときにブレーカーが落ちてしまうケースもあります。
契約アンペアを超えていることが原因で、ブレーカーが落ちているのかもしれません。
メインブレーカーが落ちているのであれば、家全体で使っている電化製品を減らしてみましょう。
また、エアコンによってはアンペアを切り替えて、運転中の最大電流を制限できる機能があります。
エアコンの取扱説明書を確認してみましょう。
もし、設置直後からブレーカーが落ちるようであれば、本体の不具合や接続に問題がある可能性があります。
エアコンの電源プラグを差し込んだときにブレーカーが落ちたり、ほかの電化製品を使っていないのにブレーカーが落ちたりする場合は注意です。
エアコンの購入店や設置業者などに確認をするとよいでしょう。
症状5.運転開始から5分ほどで停止する
大雪が降ったとき、エアコンを運転開始しても5分ほどで停止する症状も見受けられます。
なぜなのか疑問に思う方もいるでしょう。
エアコンは室内を温めるとき、屋外の熱を部屋に移動させる必要があります。
したがって、室外機は屋外から熱を含む空気を吸い込み、冷たい空気を吹き出します。
しかし、吸い込み口がふさがってしまうと、空気を吸い込めません。
反対に吹き出し口がふさがってしまうと、室外機から排出された冷気を再び吸い込んでしまいます。
いわゆるショートサーキット現象です。
暖房の運転が停止するだけでなく、電気代まで高くなってしまう可能性があります。
寒冷地にお住いの方は、エアコンの暖房運転が不調なとき、寿命だけでなく雪による影響を疑いましょう。
エアコンの寿命に関するチェックリスト
ここまでエアコンにおける寿命の前兆や、寿命と間違えやすい症状などを解説しました。
それぞれの要点をチェックリストにまとめたので、エアコンの寿命を判断するときに一度確認してみてください。
エアコンの寿命の前兆
- 室内機の電源が入らない
- 室外機からガラガラという音がする
- 電源プラグを差し込むとブレーカーが落ちる
- フィルターの掃除をしているのに室内機から水が漏れる
- 専門業者にカビを掃除してもらっても嫌な臭いが発生する
- 冷えや暖まりを感じづらくなった
エアコンの寿命と間違えやすい症状
- エアコンの風が弱い
- エアコンの風量にムラがある
- 家電製品を多く使うことでメインブレーカーが落ちる
- ドレンホースの詰まりによってエアコンから水が漏れている
- ときどき暖房が発生しない
- リモコンの電池切れ
- 暖房を運転しても5分くらいで停止する
- 室外機から白い煙のような湯気が発生している
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エアコンの寿命を延ばす方法
エアコンは、モーターや各部品にかかる負荷が高くなると劣化しやすくなります。
使い方に目を向けることでエアコンの寿命を延ばせるかもしれません。
エアコンの寿命を延ばす方法を解説していきます。
- 寿命を延ばす方法1.室内機のフィルターを掃除する
- 寿命を延ばす方法2.エアコンの温度を適切に設定する
- 寿命を延ばす方法3.室外機の環境を整備する
- 寿命を延ばす方法4.ドレンホースのメンテナンスをする
- 寿命を延ばす方法5.安易な考えでエアコンに洗浄液を使わない
- 寿命を延ばす方法6.長期間電源を切ったエアコンを使うときはすぐに運転させない
寿命を延ばす方法1.室内機のフィルターを掃除する
エアコンの室内機でフィルターが目詰まりすると、空気の吸い込みが悪くなり、本体に負担がかかりやすくなります。
したがって、エアコンの寿命を縮めないようにするには、定期的に室内機のフィルターを掃除することも大切です。
ただ、仕事や家事で忙しい方だと、室内機のフィルターを掃除する時間がなかなか取れませんよね。
その場合、フィルターを自動で掃除できるエアコンが役立ちます。
たとえば、ホコリがダストボックスに溜まって、掃除機を差し込むだけで掃除が完了する機器です。
現在使っているエアコンに寿命の兆候がみられるのであれば、次は自動掃除機能が搭載されているエアコンに買い替えを検討してみるとよいでしょう。
寿命を延ばす方法2.エアコンの温度を適切に設定する
エアコンの温度を極端に上げたり下げたりしていると、エアコンに負荷がかかりやすくなります。
したがってエアコンの寿命を延ばすためには、日ごろから適切な温度に設定して利用することが重要です。
ただ、人によって体感温度は異なり、エアコンの温度を何度に設定すればよいか迷ってしまいますよね。
環境省が設定温度の目安について言及しているので参考にしてみましょう。
平成17年から環境省は、地球温暖化対策の推進を目的としてクールビズを推進しており、冷房の室温について28度という目安を掲げています。
ただ、エアコンの冷房を28度に設定しても、必ず室内の温度が28度になるわけではありません。
あくまで28度を基準に、エアコンの温度を上下させて設定する必要があります。
エアコンの温度設定を間違えると、電気代が高くなったり、体調不良を引き起こす原因になったりします。
正しい温度設定についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
参考:
暖房の設定温度は何度がいい?電気代を節約しつつ快適に過ごすには(家電小ネタ帳)
エアコン暖房の電気代や設定温度は?仕組みや冷房との比較、節約方法も解説!(家電小ネタ帳)
寿命を延ばす方法3.室外機の環境を整備する
室外機に日光があたると、熱を放出しにくくなるので、エアコンに負荷がかかります。
室外機から約1m離れた場所に木を植えたり、よしずをかけたりして日陰を作りましょう。
風通しをよくするために、室外カバーを外したり、室外機の吹き出し口の前から物をどかしたりすることも大切です。
そのほか、室外機周辺を打ち水するという方法も効果があります。
また、室外機の背面にある空気吸い込み口は、汚れで詰まりやすい傾向です。
少なくても1年に1~2回くらいはゴミを取り除くようにしましょう。
寿命を延ばす方法4.ドレンホースのメンテナンスをする
ドレンホースもエアコンの一部であり、消耗しやすい部分として知られています。
ドレンホースのメンテナンスをしないと、室内機からの水漏れトラブルを引き起こす恐れがあります。
エアコンをより長く快適に使用するためには、ドレンホースに関して日ごろから対策を講じておく必要があります。
ドレンホースの耐用年数は一般的には3年ほど、耐候性があれば5年ほどだといわれています。
亀裂が入っているようであれば速やかに交換しましょう。
ドレンホースは紫外線の影響を受けるので、紫外線に強い塩ビ製が適しています。
通常のプラスチック製よりもコストが若干高い傾向ですが、交換の頻度を下げたい方は塩ビ製を検討してみてください。
また、ドレンホースには害虫が入って詰まりの原因となるケースも少なくありません。
ドレンホースを設置する際にホースの先端を地面から浮かせたり、ドレンホースの先端に防虫キャップを取り付けたりするなどの方法で対策を行いましょう。
寿命を延ばす方法5.安易な考えでエアコンに洗浄液を使わない
エアコンを掃除する際に、深く考えず洗浄液を使ってしまうと、寿命を縮めてしまう可能性があります。
マジで基盤の方に洗浄液行ったっぽくてぶち壊れたかと思ったけど生きてたわ。
ファンに水かけたら、エアコンボディの後ろから汚水が出てくる酷い構造……— ナの (@nano_macoron) May 19, 2018
エアコン洗浄液を電気部品に吹きかけてしまうと、電気部品がショートして故障するリスクがあります。
また、エアコン洗浄液で掃除したあとに、薬剤がエアコン内部で固形化してしまい、カビが繁殖する原因になったり、熱交換器が詰まってしまったりすることもあります。
最近のエアコンは、洗浄液が入りづらいように対策されている場合もありますが、洗浄液を使うときは製品の取扱説明書を正しく把握してからにしましょう。
念のため、メーカーの修理窓口に問い合わせて安全を確認しておくと、さらに安心です。
寿命を延ばす方法6.長期間電源を切ったエアコンを使うときはすぐに運転させない
エアコンは、リモコンから信号を受信できるよう待機状態になっています。
長期間エアコンを使わない期間がある方の中には、待機電力が消費されないようコンセントを抜いて節電している方もいることでしょう。
ただし、エアコンの待機電力節約にあたって、注意しなければならないことがあります。
長期間電源をオフにしていたエアコンは、冷媒が留まった状態(いわゆる冷媒寝込み状態)になっています。
コンセントを差してすぐにエアコンを稼働させると、室外機のコンプレッサーに負荷がかかって、寿命を縮める原因となりかねません。
したがって、コンセントを差してから4~8時間は稼働させずに待機させるようにしましょう。
エアコンの寿命に関する気になるQ&A
エアコンの寿命に関して気になる疑問点についてQ&A形式でお答えします。
- Q1.賃貸アパートでエアコンの寿命がきたら交換してもらえる?
- Q2.寿命の兆候があるけれどエアコンを使い続けても大丈夫?
- Q3.寿命を迎えたエアコンはどうやって処分する?
- Q4.エアコンを連続運転すると寿命は縮まる?
Q1.賃貸アパートでエアコンの寿命がきたら交換してもらえる?
A1.賃貸契約書の定めに従って判断されます。
賃貸物件に設置されているエアコンは中古であるケースもあります。
場合によっては、寿命が近づいているエアコンもあるでしょう。
すべてのケースでエアコンが交換してもらえるわけではありませんが、経年劣化で修理や交換の必要が生じた場合、オーナーに費用を負担してもらえるケースがあります。
エアコンの効きやカビの臭いを含めて、寿命だと感じる兆候についてオーナーにわかりやすく説明しましょう。
ただし、賃貸物件の契約にともなう賃貸契約書には、設備に関する重要事項が記載されています。
交換についても契約書に従うことになるので、寿命が来たときにそなえて内容を確認しておくとよいでしょう。
Q2.寿命の兆候があるけれどエアコンを使い続けても大丈夫?
A2.発熱や異音、焦げ臭いにおいがしたら危険です。
“NITE(ナイト)に通知された製品事故情報において、エアコン及び扇風機による事故が、平成20年度から24年度までの5年間に合計657件ありました。
被害状況別にみると、死亡事故5件、重傷事故4件、軽傷事故36件、拡大被害273件、製品破損335件等となっています。”
引用:エアコン及び扇風機による事故の防止について 注意喚起(独立行政法人製品評価技術基盤機構)
エアコンの経年劣化は、いつのまにか進んでいきます。
製造から10年以上経った製品だと、事故が発生するリスクがあるため、日ごろから警戒する必要があります。
たとえば、エアコンを利用していて電源コードが発熱したり、異音がしたり、焦げ臭いにおいがしたりした場合、販売店やメーカーの修理窓口などに相談しましょう。
もちろん、危険な兆候に遭遇したくないという方もいるでしょう。
なるべく早く寿命を察知して、適切なタイミングでエアコンを買い替えることをおすすめします。
Q3.寿命を迎えたエアコンはどうやって処分する?
A3.家電量販店に処分を依頼できます。
エアコンが寿命を迎えてしまい、新たなエアコンに買い替えを検討している方もいるでしょう。
その際に気になるのがエアコンの処分方法です。
基本的には新しいエアコンを購入するお店で処分を引き受けてもらえます。
そのほか、不用品回収業者に依頼する方法もありますが、製品を無許可で廃棄する悪徳業者もいるので注意してください。
ノジマでもエアコンの処分を承っています。
寿命を迎えたエアコンを買い替えたい場合や古いエアコンを処分したい場合は、お気軽にご相談ください。
Q4.エアコンを連続運転すると寿命は縮まる?
A4.縮まる可能性があります。
エアコンを24時間つけっぱなしで連続運転をしたい方もいるかもしれません。
エアコンの連続運転は安全上問題ないといわれています。
ただし、長期間にわたって連続運転をすると稼働時間が長くなり、圧縮機やファンモーターといった部品の劣化が早まりやすいです。
連続運転をするとフィルターにホコリも付着しやすくなります。
ホコリが付着したまま連続運転すれば故障の原因になりかねません。
連続運転をしている方は、通常よりもこまめに手入れをするようにしましょう。
寿命の近いエアコンはシーズン前に必ず試運転を!
だいぶ長く使っているエアコンはいつ故障してもおかしくはありません。
シーズンに突入したとき、まったく冷えない・暖まらないのであれば、日常生活に支障をきたします。
寿命の近いエアコンこそシーズン前に必ず試運転をしましょう。
もし試運転をして故障していた場合は、修理や買い替えの工事などが発生します。
ただ、夏本番の修理や工事はとても混みあいがちです。
パナソニックの調査によると、猛暑の中エアコンが使えずに2週間以上待ったという方は4割もいたとのことです。
冬の寒さは厚着をしたりストーブをつけたりすれば耐えしのげるかもしれませんが、夏の暑さをエアコンなしで耐え忍ぶのには限界がありますよね。
熱中症になるリスクも高まるので、エアコンが使えない事態は回避しなければなりません。
5月のうちから試運転を実施してエアコンに異常がないかチェックしましょう。
4月~5月はエアコンの買い替えキャンペーンによって、取り外しや専用回路などの工事が無料になるケースもあります。
お得に古いエアコンを買い替えできるチャンスです。寿命の近いエアコンを試運転して買い替えを検討してみましょう。
エアコンの試運転のやり方は下記の記事でご確認いただけます!
動画でもご覧いただけます!
エアコンのパーツの寿命(リモコンの電池・配管・パテ)
エアコンには室内機と室外機だけでなく、リモコンの電池や配管、パテといった関連パーツもあります。
それぞれの寿命を知りたい方もいるでしょう。 ここではエアコンの関連パーツの寿命について解説します。
パーツ1.エアコンのリモコン電池
エアコンのリモコン電池の寿命は約1年が目安です。
寿命が近づくと、リモコンの表示部が薄くなって文字が見えにくくなるほか、本体に近づかないと受信しなくなります。
機種によっては電池交換をしたあとに時刻設定が必要です。
時刻設定をしないとリモコン操作がうまくいかない場合があるので、注意してください。
長時間使用しない場合は電池を取り外しましょう。
パーツ2.エアコンの配管
仕組みの部分でも触れましたが、エアコンの配管は室内機と室外機を接続する銅管です。
配管の寿命は30年が目安といわれています。
築年数が古い賃貸物件や中古物件の場合、配管が劣化している可能性も高いです。工事が必要になる場合もあるでしょう。
エアコンの配管は、化粧カバーを装着することで劣化を防ぎやすくなります。
テープ巻きという仕上げ方法もありますが、紫外線や雨の影響を受けやすいようです。
寿命を延ばすには、化粧カバーで仕上げたほうが無難でしょう。
パーツ3.エアコンのパテ
エアコンのパテは、ダクトの隙間を埋めるパーツです。
結露の発生によるカビや外部からの臭い流入の対策として使われます。
パテの寿命は5~7年が目安です。
天候の影響を受けやすい場所であれば、5年よりも短くなってしまう場合もあります。
エアコンの寿命が心配なら買い替えを検討
以上、エアコンの寿命を知るための判断基準や、買い替え時期、寿命と間違えやすい症状などを解説しました。
お持ちのエアコンが寿命を迎えていないことを知り、安心できた方もいたのではないでしょうか。
反対に、寿命の兆候に心当たりがあった方もいたかもしれません。
もし本当に寿命を迎えているのであれば、そのまま使い続けると修理費用がかさんだり、突然稼働しなくなって困ったりする可能性があります。
夏場や冬の寒い時期に突然エアコンが使えなくなると、とても困ってしまいます。
エアコンが活躍するシーズンに入る前に動作確認をして、正常に動くか、寿命の兆候はないか、しっかり確認しましょう。
また、買い替えを検討する場合は、本体価格はもちろんですが、消費電力も視野に入れて検討するとよいでしょう。
最近のエアコンは省エネ機能を搭載したモデルもあり、電気代が安く抑えられる傾向にあります。
さらに、設置場所の確認やコンセントの形状などもしっかり確認するようにしましょう。
家電にあまり詳しくない人であれば、ノジマにご相談ください
ノジマでは、良質な工事日本一に挑戦しており、「ノジマで買って良かった」と思っていただけるよう、丁寧な接客を心がけています。
エアコンの買い替えをご検討の場合は、ぜひノジマ店頭までお越しください。
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提携している家電専門店ノジマでのお買い物時に利用することができますよ。
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修理のご依頼はノジマに
この記事を書いたスタッフ 株式会社ノジマ 倉岡 秀虎
普段は株式会社ノジマ本部で、主に生活家電を紹介する記事の執筆をおこなっています。
株式会社ノジマは、関東を中心に200以上の店舗を展開している、東証プライム市場上場の家電専門店です。
読者の皆様にわかりやすく、お得な情報を発信してまいりますので、ぜひ最後までご覧ください!
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