スプレッドシートにチェックボックスを作成する方法|連動や色づけ、カウント方法

更新日時 : 2021-12-09 17:35

スプレッドシートにチェックボックスを作成する方法|連動や色づけ、カウント方法 トップ画

Googleスプレッドシートに持ち物などのリストを作る時、レ点などのチェックを入れられるようにしておくと便利ですよね。
そんな時に使いたい機能が、チェックボックスです。

この記事では、スプレッドシートでチェックボックスを作成する方法を解説していきます。
また、チェックボックスをカウントする方法やチェックに連動して色を付ける方法、チェックを一括して解除する方法など、チェックボックスの応用についても解説していきます。

この記事を読んでわかること

  • チェックボックスの作成方法
  • チェックボックスのカウントの仕方
  • 日付入力時に自動的にチェックを入れる方法

Googleスプレッドシートにチェックボックスを作成する方法

Googleスプレッドシートにチェックボックスを作成する方法

スプレッドシートにチェックボックスを作成する方法は、2つあります。

結論から言うと、「挿入からチェックボックスを作成する方法」の方が、基本かつ簡単にチェックボックスを作成することができます

ただ、「データの入力規則からチェックボックスを作成する方法」もチェックボックスに特別な値を設定したいというケースに向いているので、ぜひ活用してみてくださいね。

挿入からチェックボックスを作成する方法

まず、1つ目の「挿入からチェックボックスを作成する方法」を紹介します。

1, チェックボックスを作成したいセルを選択し、
2, ツールバーにある「挿入」をクリックします。

チェックボックスを作成したいセルを選択し、「挿入」をクリック

続けて、「チェックボックス」をクリック

「チェックボックス」をクリック

これで、チェックボックスの作成ができました。

チェックボックスの作成が完了

作成したチェックボックスの上でクリックすれば、チェックを入れることができます。

チェックを入れる

データの入力規則からチェックボックスを作成する方法

次に2つ目の、「データの入力規則からチェックボックスを作成する方法」を紹介します。

まずチェックボックスを設置したいセルを選択し、ツールバーにある「データ」をクリックします。

セルを選択し、ツールバーにある「データ」をクリック

「データの入力規則」をクリック

「データの入力規則」をクリック

データの入力規則が開いたら、条件を「チェックボックス」に変更します。

条件を「チェックボックス」に変更

条件にチェックボックスを選択した後、保存をクリックすれば、挿入と同様に通常のチェックボックスを作成することができます。
ただこの方法は挿入からチェックボックスを作成するより手間がかかるだけになるので、チェックボックスを作成するだけなら、先述の通り「挿入」からの手順がおすすめです。

データの入力規則からチェックボックスを作成する場合、チェックボックスに任意の値を設定することができます。

チェックボックスに任意の値を設定するには、データの入力規則で「カスタムのセル値を使用する」にチェックを入れます。

「カスタムのセル値を使用する」にチェック

「カスタムのセル値を使用する」にチェックを入れると、その下に「チェックマーク付き」「チェックマークなし」の項目が開き、それぞれに値をつけることができます。
値には、数字の「0」や「1」、アルファベットの「A」や「B」など、任意に設定することが可能です。

「チェックマーク付き」「チェックマークなし」にそれぞれの値を入力したら、保存をクリック
これで、データの入力規則からのチェックボックスの作成が完了しました。

(ここでは例として、「チェックマーク付き」の値に「A」、「チェックマークなし」の値に「B」を入力して作成してみます。)

「チェックマーク付き」「チェックマークなし」の項目が開く

これで、データの入力規則からのチェックボックスの作成ができました。

チェックボックスの作成が完了

チェックボックスにチェックをつけると、数式バーに表示される値が「B」から「A」になるのが確認できます。

通常のチェックボックスの値はチェック付きが「TRUE」になる

挿入からチェックボックスを作成した際など、特別な値を設定していないチェックボックスでは、チェックを入れたセルの値は「TRUE」に、チェックの入っていない時の値は「FALSE」になります。

チェックを入れたセルの値は「TRUE」に、チェックの入っていない時の値は「FALSE」

チェックボックスにチェックを入れるだけという場合なら、「TRUE」や「FALSE」というセル値を気にする必要はありません。

ただし、チェックの付いたチェックボックスをカウントする際や、チェックの入ったセルに連動して色を付ける際にセルの値を入れておくと便利です。

詳しくはこの後の項目で説明します。

Googleスプレッドシートでチェックの付いたチェックボックスをカウントする方法

チェックの付いたチェックボックスをカウントするには、先ほど解説したセルの値をCOUNTIF関数を使って求めます。

COUNTIF 関数は、1 つの検索条件に一致するセルの個数を計算してくれる関数です。

=COUNTIF(データの範囲,検索条件)

COUNTIF関数は、セルを選択→挿入→関数→数学→COUNTIFでも挿入可能です。

COUNTIF関数に必要なデータは2つだけ。
検索するデータの範囲、検索条件を入力するだけと非常にシンプルな関数です。

実際の使い方としては、計算結果を表示したいセルに、「=COUNTIF(データの範囲,検索条件)」を入力します。

計算結果を表示したいセルに、「=COUNTIF(データの範囲,検索条件)」を入力

範囲は、例の場合だとチェックボックスが入力されている、「C2からC6」
検索条件はチェックの入っているセルの値である、「TRUE」

COUNTIF関数をEnterキーで確定すれば、チェックの入った数を自動で計算してくれます。

チェックボックスに任意の値を設定している場合は、その値を検索条件に設定すれば、同じようにCOUNTIF 関数でチェックの入った数を計算できます。

例えば、チェックの入った時を「A」にしているなら、「=COUNTIF(C3:C7,A)」とします。

Googleスプレッドシートでチェックの入ったセルに連動して色を付ける方法

チェックの入ったチェックボックスに連動して色を付けるには、条件付き書式を利用します。

まずは、色を付けたいセルを選択し、「表示形式」をクリックします。

色を付けたいセルを選択し、「表示形式」をクリック

「条件付き書式」をクリック

「条件付き書式」をクリック

スプレッドシート右側に条件付き書式設定ルールが開くので、

1, 書式ルールを「次を含むテキスト」に変更し、
2, その下の欄に「TRUE」と入力します。

書式ルールを「次を含むテキスト」に変更し、その下の欄に「TRUE」と入力します。

今回はチェックボックスの背景を青に塗りたいので、
3, 塗りつぶしを選択し、カラーパレットから青色を選択

最後に完了をクリック

塗りつぶしを選択し、カラーパレットから青色を選択

これで、チェックを入れたセルの色を変更することができます。

条件付き書式では、背景の色の変化の他に、フォントの色の変更(チェックボックスの場合は枠の色の変更)なども可能です。

Googleスプレッドシートで日付とチェックボックスを連動する方法

進捗作業にチェックボックスを作る時、作業完了の日付を入力したら、連動してチェックボックスにチェックを入れたいというケースもありますよね。

日付を入れて、チェックボックスにチェック入れるとなると、2度手間です。

そういう場合は、IF関数を使うことで日付の入力と同時に、チェックボックスにチェックを入れることができます。

IF関数

↑日付を入力したらチェックボックスにも自動でチェックを入れるようにしたい

IF関数とは、ある値と期待値を論理的に比較できる関数です。
こう書くと難しく感じますが、ここで使うIF関数を簡単に言い換えると、設定した条件を満たすかどうかを判定できる関数という意味になります。

=IF(条件 , 真の場合の値 , 偽の場合の値)

IF関数は、セルを選択→挿入→関数→論理→IFでも挿入可能です。

作業の進捗状況に日付を入れたらチェックボックスにチェックを入れたいというときは、B3(チェックボックスを作成しているセル)に以下のIF関数を入力します。

=IF(C3=””,FALSE,TRUE)

=IF(C3="",FALSE,TRUE)

1.条件は、C3が空白か否かなので、C3=””
2.真の場合の値は、セルが空白(日付が入力されていない)の時はチェックを入れないので、FALSE
3.偽の場合の値は、日付が入力されている(セルが空白でない)時はチェックを入れるので、TRUE

このIF関数を確定すると、日付の欄に日付を入力すれば、自動で入ボックスにチェックが入るようになります。

日付を入れると自動でチェックが入る

設定したIF関数を下にオートフィル(セル右下の十字マークをドラッグ)すれば、他のセルにも適用できます。

Googleスプレッドシートでチェックを一括クリアする方法

チェックをリセットしたい時に、チェックボックスが大量にあると、一つずつ外していくのは面倒です。
そんな時は、「検索と置換」を利用することで、簡単にチェックを一括クリアすることができます。

まずは、ショートカットキー、Windowsは「Ctrl + H」(Macは⌘)command+ shift + H)で、「検索と置換」を開きます

ショートカットキーを使わない場合は、「編集」→「検索と置換」とクリック。

Windowsは「Ctrl + H」(Macは⌘)command+ shift + H)で、「検索と置換」を開きます

「検索と置換」が開いたら、
1, 「検索」に「TRUE」
2, 「置換後の文字列」に「FALSE」を入力

チェックをボックスに特別な値を設定している場合は、設定した値をそれぞれ「検索」と「置換語の文字列」に入力します。

「検索」「置換語の文字列」に入力が終わったら、
3, 全て置換をクリック

設定した値をそれぞれ「検索」と「置換語の文字列」に入力
これで、一括してチェックボックスのチェックを外すことができます。

逆に、チェックボックスに一括してチェックを入れたいという場合は、検索に「FALSE」を入力。
置換後の文字列に「TRUE」を入力。
これで、チェックボックスに一括してチェックを入れることができます。

Googleスプレッドシートで作成したチェックボックスを削除する方法

Googleスプレッドシートで作成したチェックボックスを削除する方法

チェックボックスを削除する場合は、チェックボックスを選択後、「Back Space」または「Delete」キーを押します

複数のチェックボックスを削除したい場合は、範囲選択してから「Back Space」または「Delete」キーを押します。

iPhoneではチェックボックスが使えないので注意

iPhoneではチェックボックスが使えないので注意

チェックボックスはPC・Androidスマホで使える機能になり、iPhoneでは使えないので注意してください。

Androidスマホからチェックボックスを作成する場合は、メニュー→「データの入力規則」から、チェックボックスを作成できます。

まとめ

まとめ

スプレッドシートにチェックリストを作る時は、レ点の入れられるチェックボックスが便利になります。

チェックボックスは挿入から簡単に作成可能です。
チェックの入っているチェックボックスは「TRUE」、チェックの入っていないチェックボックスは「FALSE」の値が設定されています。

この「TRUE」という値をカウントすれば、チェックの合計を求めることが可能です。
また、条件付き書式でチェックの入ったセルに色を付けたりする場合も、チェックボックスの値を利用できます。

チェックボックスを使えば出席の確認などが便利になるので、ぜひ活用してみてくださいね。

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